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OPPO Reno10 Pro 5G 実機レビュー!使って感じた「良いところ」「気になるところ」とQ&A

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80W急速充電対応の薄型軽量ミドルハイスマホ「OPPO Reno10 Pro 5G」を購入したのでレビューをお届けします。

なお、当ブログでは特にカメラレビューに力を入れているので是非ご覧ください(▷カメラレビューへジャンプ)。

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ジャンプできる目次

OPPO Reno10 Pro 5Gの主な特徴・価格など

主な特徴まとめ

OPPO Reno10 Pro 5Gは、薄型軽量なミドルハイクラスのスマートフォンです。

エレガントなデザインが印象的で、望遠含むトリプルカメラを搭載。28分で満充電できると謳う80Wの急速充電に対応していること等が魅力です。主な特徴は以下の通りです。

ポイント

厚さ: 7.9mm、重量185gの薄型軽量ボディ

5000万画素メイン+1300万画素デュアルカメラ

120Hz駆動の6.7インチ有機ELエッジディスプレイ

50MPメイン+32MP望遠+8MP超広角の三眼カメラ

4600mAh大容量バッテリー & 劣化しにくく4年間使える

28分で満充電できる80Wワンダフル・チャージ対応

Snapdragon 778G搭載。容量は8GB+256GB

指紋・顔認証 / FeliCa / IP54防塵防滴

実際に使って良かったところ

OPPO Reno10 Pro 5Gを実際に使って良かったところは以下の通りです。

良かったところ

見た目◎。薄型軽量で取り回しも〇

実際に28分で満充電できる80W神ジューデン

バランス良く使いやすいカメラ。ポートレートが楽しい

日常使いはサクサク

発色良い画面。最大120Hzなめらか動作も〇

実際に使って気になったところ

OPPO Reno10 Pro 5Gを実際に使って気になったところは以下の通りです。

気になったところ

カメラは処理が遅い。暗所は弱い

ほぼ意味のない超高解像度モード

ゲーム性能はあまり高くない

モノラルスピーカーなのでサウンドに立体感がない

もさっとしたバイブレーションが不快

価格・お得に購入する方法

OPPO Reno10 Pro 5Gの通常価格はOPPO直販で税込86,400円ソフトバンクで税込80,640円となっています。

OPPO Reno10 Pro 5Gをもっとお得に購入したいなら、回線と同時契約による割引を利用することがオススメ詳細は以下の記事をご覧ください。

▽OPPO Reno10 Pro 5Gをお得に購入するキャンペーン・セールまとめ!

OPPO Reno10 Pro 5Gの本体・付属品をチェック

開封して付属品をチェック!専用充電器付き

それでは、OPPO Reno10 Pro 5Gを開封して中身をチェックしていきましょう。

化粧箱のサイズは大きめでズッシリ。シンプルなデザインです。

中身は以下の通りです。

パッケージの中身をリストにまとめると以下の通りです。

・本体

・フィルム(貼付済み)

・クリアケース

・80W充電アダプタ&ケーブル

・SIMピン

・説明書等

本体だけでなく、専用ケースや80Wの専用充電器が付属。また、画面にはフィルムも貼ってあるので、そのまま使い始めても安心です。

やずX
フルセット良いですね!

付属ケースはTPU製のクリアタイプで、カメラモジュールの出っ張り部分を保護するように作られています。

なお、筆者が購入したグロッシーパープルはクリアタイプでしたが、シルバーグレーは黒いタイプとなっているようです。

本体をチェック!エレガントなガラス背面にうっとり

それではOPPO Reno10 Pro 5Gの本体もチェックしていきましょう。

筆者が購入したカラーは「グロッシーパープル」で、ツヤツヤと透明感の高いガラス素材を採用しています。

特徴的なカメラモジュールや、背面パネルなど随所に曲線を採用しており、質感の高さも相まってエレガントな印象を受けます。

サイドフレームはさらに光沢感が強め。ケース無しで使うと指紋が目立ってしまうので注意しましょう。

薄い・軽い・持ちやすい筐体

OPPO Reno10 Pro 5Gは薄型軽量デザインで横幅もかなり抑えられているため、非常に持ちやすいスマホです。

筆者の手は小さめなので、使うスマホのサイズはいつも悩みどころなのですが、この持ちやすさや取り回しの良さは大きな魅力

同じく薄型軽量のライバル機種「motorola edge 40」と比較してみましょう。

OPPO
Reno10 Pro 5G
motorola edge 40
(ルナブルー)
画面サイズ6.7インチ6.55インチ
163mm158.43mm
75mm71.99mm
厚さ7.9mm7.49mm
重量185g167g

OPPO Reno10 Pro 5Gは、画面が少し大きい分サイズが若干大きめ。重量も185gとなっています。

やずX
とは言え、十分軽くて薄いスマホです!

なお、実測ではフィルムが貼られているためか186gでした。

付属のケースを含めると実測207gに。ケース込みで230~250gに達してしまうスマホも多い中、軽めなことが分かります。

本体細部をチェック!microSDは非対応

OPPO Reno10 Pro 5G 本体の細部もチェックしていきます。

背面には存在感のある台座にカメラが三つ。最も大きいものがメインカメラです。

なお、出っ張りは1円玉二枚分よりわずかに薄い程度でした。

カメラ横にはFeliCa(おサイフケータイ)を搭載しています。

画面は左右が湾曲したカーブディスプレイ。ベゼルも全体的に細くなっており、スタイリッシュな印象を受けます。

画面のカーブは、キツすぎることなくゆるやか。同じくカーブしたサイドフレームも相まって、手に良くフィットします。

画面上部の中央にはインカメラを収めたパンチホール。小さめで目立ちません。

サイドフレーム右側の上の方には、ボリュームキーと電源ボタンがあります。

左側には特に何もありません。

天面には赤外線送信部とサブマイク、底面にはスピーカーとType-C充電ポート、メインマイク、SIMスロットがあります。

SIMスロットはnanoSIMカードが表裏に一枚ずつ入る仕様。microSDカードは非対応です。

なお、SIMカードはeSIMにも対応。nanoSIM二枚、あるいはeSIMと組み合わせてデュアルSIM運用ができます(トリプルは不可)。

OPPO Reno10 Pro 5Gのカメラをチェック

OPPO Reno10 Pro 5Gのカメラスペック

OPPO Reno10 Pro 5Gは背面にトリプルカメラを搭載しています。スペックは以下の通りです。

Reno10 Pro 5G
メインIMX 890 + OIS
5000万画素, f/1.8, 1/1.56型
2x望遠IMX 709
3200万画, f/2.0, 1/2.74型
超広角IMX 355
800万画素, f/2.2, 1/2.8型

簡潔に言えば、メインカメラは中サイズながらOIS搭載で魅力的2x望遠カメラの搭載もこの価格帯では珍しく、優れたポイントと言えるでしょう。

一方、超広角カメラは安価なスマホによくある800万画素のおまけ程度のものです。

動画撮影は以下の画質・フレームレートで行えますが、メインカメラおよびインカメラのみ。望遠カメラや超広角カメラは使えません。

画質 / FPS備考
メインカメラ4K @ 30fps,
1080P @ 60fps/30fps,
720P @ 60fps/30fps
OISは1080P @ 60fpsのみ
スローモーション対応
インカメラ1080P / 720P @ 30fpsスローモーション非対応

では、OPPO Reno10 Pro 5Gで実際に撮影した作例をご覧ください。主にメインカメラと望遠カメラで撮影しました。

鮮やかな色で撮れる

まずはメインカメラから。発色は鮮やかで、多くの方が満足できる良好な画質だと思います。

メインカメラ(x1)

メインカメラ(x1)

実際に目で見るより若干濃い感じですが、SNSにそのまま挙げるなら丁度良さそうな色合いです。少し暗めの屋内でもしっかり色が出ており、OISがあるおかげかブレもほとんど無く撮れます。

使いやすい望遠カメラ

次に望遠カメラ。こちらの色合いもメインカメラと同じ感じで良好です。

望遠カメラ(x2)

望遠カメラ(x2)

最大3200万画素の高精細な望遠カメラなので、解像感も良好。メインカメラ(広角)と違って歪みが無いため、見たままに近いディティールで撮ることができます。

望遠カメラ(x2)

やずX
優れた望遠カメラがあると撮影が楽しくなります!

ズームは最大20xまで

OPPO Reno10 Pro 5Gは最大で20xズームが可能。3x程度であれば粗さもあまり分からず、解像感は良好です。

メインカメラ(1x)

望遠カメラ(2x)

2x望遠カメラを備えていますが、それ以上のズームはデジタルズームとなります。

デジタルズーム(3x)

デジタルズーム(4x)

4xを超えると粗さが目立ち始めます。

デジタルズーム(5x)

デジタルズーム(10x)

デジタルズーム(20x)

10x / 20xと拡大すると流石に粗さがハッキリと分かるレベルに。若干白飛びしているのも気になります。

超広角カメラ(0.6x)

なお、800万画素ながら0.6xの超広角カメラも搭載。意外と画質は悪くありません。

まとめると、0.6x~3x程度なら全体的に良好な解像感でした

ポートレートが楽しい

OPPO Reno10 Pro 5Gはポートレートモードが充実している点も魅力です。

ポートレートモード(x2)

この機能を使うことで背景をより大きくぼかすことができ、より被写体が印象的になります。

ネオンポートレート

また、ポートレートモードでは複数のフィルターが使えるのですが、特にオススメなのが背景の光を大きな玉ボケに変換してくれるネオンポートレート。美しい夜景を背景にすると良い感じの写真になります。

やずX
インカメラと望遠カメラのセンサーは同じ!自撮り性能も強力です。

ネオンポートレート(x2)

そして、実はこの機能、夜景をバックにしなくても使えます。背景に玉ボケになりそうな光があれば、どこでも大きな玉ボケを作り出せます。

AIカラーポートレート(x2)

背景をモノクロにして被写体を際立たせるAIカラーポートレートも楽しい機能です。

ただし、この機能は基本的に人間を撮影するための機能なので、それ以外を認識してくれることは稀です。

ネオンポートレート(x2)

上掲の写真をトリミング

また、センサーの夜景性能はそれほど高くないため、明るさが足りない場所だと被写体の認識もあいまいに。上掲の作例は腕の一部が欠損してしまいました。

近距離はデジタルズームになる

OPPO Reno10 Pro 5Gは望遠カメラを備えていますが、近距離ではピントが合いません。

そのため、食事などで接写をする際はメインカメラのデジタルズームを使うことが多くなるでしょう。

メインカメラ(x1)

メインカメラ(x2)

こちらはズームすればするほど普通に劣化していくものなので、ズームのし過ぎは禁物。

せめて、2xズームは望遠カメラと同じくらい撮れれば良いのですが......。デジタルズームだと何となく粗さを感じます。

暗所にそこまで強い訳では無い

OPPO Reno10 Pro 5Gは夜景モードを備えているため、暗所でもある程度なら明るく綺麗に撮影できます。

メインカメラ(1x)

←オート | 夜景モード→
(画像が表示されていない場合は、再読み込みしてください)

←オート | 夜景モード→
(画像が表示されていない場合は、再読み込みしてください)

メインカメラはOIS搭載なのでブレを気にせず撮ることができ、撮影しやすいです。

メインカメラ(2x)

ただし、暗所ではオート撮影および夜景モードで望遠カメラは使えません。メインカメラのデジタルズームになります。

←オート | 夜景モード→
(画像が表示されていない場合は、再読み込みしてください)

デジタルズームながら、よりくっきりと撮影でき画質は良好です。

超広角カメラ

一方、超広角カメラは使うことができますが......、センサーサイズが小さいので画質はかなり微妙です。

←オート | 夜景モード→
(画像が表示されていない場合は、再読み込みしてください)

全体をがんばって明るくしているものの、特に暗い部分の粗さが悪目立ちしてしまっています。

超低照度では......

ちなみに超低照度の環境にて、メインカメラ(x1)の夜景モードで撮影してみましたが、流石にノイズまみれで綺麗ではありませんでした。

やずX
極端に暗い場所での性能は期待してはいけません。

ほぼ意味がない超高解像度モード

OPPO Reno 10 Pro 5Gは、メインカメラと望遠カメラで画素をフルに使った超高解像度モードで撮影できます。

オートでの撮影時は、複数の画素を融合し解像度と引き換えに取り込む光を増やす「ピクセルビニング」を行っていますが、超高解像度モードでは画素をフルに使った撮影が可能です。

メインカメラ望遠カメラ
オート
(ピクセルビニング)
約1,250万画素約800万画素
超高解像度モード約5,000万画素約3,200万画素
やずX
超高解像度モードなら拡大しても綺麗な写真に!

では実際に、オートと超高解像度モードで撮影した写真の一部分を拡大して比較してみましょう。

被写体は当ブログで登場するコチラの廃屋

メインカメラ

まずは、メインカメラ(1,250万画素・5,000万画素)からです。

オート(1,250万画素)

超高解像度モード(5,000万画素)

たしかに超高解像度モードは、枯れ草や岩の表面が細かい描写となっていますが......非常に微々たる差のように思われます。

望遠カメラ

次に、望遠カメラ(800万画素・3,200万画素)です。

オート(800万画素)

超高解像度モード(3,200万画素)

望遠カメラも微々たる差です。

やずX
なんか思っていたのと違う......。

また、ピクセルビニングを行わないことで光を取り込む量が減り、曇りや夜など暗めの環境ではむしろデメリットが強くなるでしょう。また、画素数がオートよりも多いことで一枚当たりの容量はおよそ3倍に。

もっと高い解像感で写真を撮れると期待していたのですが、実際は写りにほぼ違いが無くあまりにも微妙な機能でした。デメリットも考えれば使う意味はほとんどないかと思われます。

OIS搭載でなめらかな動画が撮れる

OPPO Reno10 Pro 5Gは、メインカメラにOIS(光学式手振れ補正)を備えており、ブレの少ない動画を撮ることができます。

※GIF画像に圧縮しているため、解像度・フレームレートは低下しています。

実際に撮影してみると、急に向きを変えたり走ったりしてみても、手振れの少ない動画となりました。

電子処理による補正ノイズが若干出ているものの、十分実用的な性能です。なお、4K撮影時は手振れ補正が効きません。

カメラの処理が遅い

そして、OPPO Reno10 Pro 5Gを使っていて特に気になったのは、カメラの処理の遅さ

2021年製の古いミドルレンジのチップセット(Snapdragon 778G)を使っているせいか、シャッターを切ったあとワンテンポ待たされる感があります。

そのため手動での連写が効かないので、ペットが遊ぶ様子や子どもの運動会を撮影するのには向きません。

やずX
せっかく望遠カメラが付いているんですが......、この点は残念。

まとめ:きれいな色で撮れる。望遠があるのも〇

OPPO Reno10 Pro 5Gのカメラを実際に使った評価をまとめると以下の通りです。

ポイント

✅きれいな色・画質で撮れ好感触

✅使いやすい望遠カメラ。被写体を無駄のない画角に収められる

✅ポートレートモードが充実。綺麗な玉ボケを作り出せる

✅接写では望遠カメラ使用不可。デジタルズームは解像感が劣る

✅夜景撮影は、ある程度の明るさがあれば良好

✅超高解像度モードはほぼデメリットしかない

✅OISが効きなめらかな動画が撮れる

✅カメラの処理の遅さが弱点

カメラの処理の遅さや、暗い場所にあまり強くないという欠点はあるものの、一般的なミドルレンジの機種よりも良好な画質で撮影が可能です。

特に望遠カメラを備えていることや、ポートレートモードの多彩さが魅力。こうした特徴はライバル機種「Google Pixel 7a」や「motorola edge 40」には無い魅力でしょう。

OPPO Reno10 Pro 5Gの処理性能と動作・発熱をチェック

ベンチマークは安定も52万~53万点程度

よく知られるベンチマークアプリ「AnTuTu(Ver.9)」を使って、OPPO Reno10 Pro 5Gの処理性能を測ってみました。

高パフォーマンスモードに設定して3回連続で行ったところ、すべてで52万点以上のスコアを記録。温度も最高で35.5℃(3回目)と高くありませんが......、通常価格で8万円台のスマートフォンであることを踏まえれば、スコアは微妙です。

それもそのはずで、搭載されているSoCは2021年製の「Snapdragon 778G」。旧式チップでもハイエンドクラスであればともかく、778Gはミドルハイクラスの製品なので、そもそも原神のような高負荷のゲームには向いていません。

やずX
すでに暗雲が立ち込めていますぞ......。

原神「最高」画質で動作チェック

とは言え、ベンチマークはあくまで目安。スコアが安定している点から、思わぬパフォーマンスを発揮する可能性もあります。

というわけで、実際にOPPO Reno10 Pro 5Gで原神の動作をチェックしてみます。スマホ側を高パフォーマンスモード、ゲーム側を最高画質+最大60FPS設定で、比較的動作の軽いフィールド「モンド」と、重めな「スメール(砂漠)」で検証しました。検証ツールは「TakoStats」です。

モンド:はっきり言うと厳しい

プレイ時間はおよそ15分で、フィールドをマラソンしつつ出会った敵とも戦っています。

平均38.269FPSで動作

FPSグラフ。小刻みな波があり、40FPSも出ていない事が多い

バッテリー温度グラフ。温度上昇は40℃を超えた

はっきり言うと厳しい結果に。パフォーマンスが出ない割に、30℃ → 40℃以上と温度上昇は速めです。

移動中でも40FPSを切ることが多く、明らかに手に負えていない感じがあります。

40FPS以上出ることもあるが、しばしば30FPS台に低下

また、戦闘では30FPS前後で動作しており、元素爆発やスキルを連発して負荷が強くなると20FPS台に低下することが頻繁に起きました。

元素爆発を使用した直後。26.8FPSになっている

さすがにモンドでこのパフォーマンスでは厳しいと言わざるを得ません。8万円という価格のスマートフォンとしては微妙です。

スメール:余計に厳しい

次に動作が重くなりがちなスメール(砂漠)。モンドと同じくプレイ時間はおよそ15分で、フィールドをマラソンしつつ出会った敵とも戦っています。

平均33.015FPSで動作

FPSグラフ。非常に波が大きいことが分かる

バッテリー温度グラフ。温度上昇は42℃を超えた

ここではモンドよりもさらにパフォーマンスが低下。フレームレートは平均して33FPSと低く、動作も不安定。また、低いパフォーマンスの割に温度上昇も速めです。

移動中は30FPS台で動作していることが多く、操作を何もしていない時を除けば、安定して40FPS以上出ることはほとんどありません。

移動中。40FPS以上はほとんど出ない

戦闘中は30FPSを少し超えていれば良い程度のパフォーマンスで、頻繁に20FPS台に低下。急にガクッと10FPS台に低下することもしばしばです。

特に派手なエフェクトのないシーンだが、21FPSになってしまっている。

モンドでも厳しかったのですが、スメールの砂漠ではかなり厳しい結果に。戦闘中でもある程度なめらかに動作するのが快適にプレイできる条件ですが、処理落ちで一瞬固まってしまうことが多く、快適とは程遠い状態でした。

ちなみに「低」画質だと......

ちなみにOPPO Reno10 Pro 5Gはデフォルトだと「低」画質設定(下から二番目)。こちらでも、スメールの砂漠にて動作を確かめてみました。

結果は比較的スムーズで快適。やはりOPPO Reno10 Pro 5Gには最高画質は荷が重く、低画質が最適なようです。

平均41.009FPSで動作

FPSグラフ。波はあるが極端な低下は無い

バッテリー温度グラフ。温度上昇は32℃→41℃

もちろん低画質になったからと言って、高いフレームレートが安定して出る訳では無いのですが、極端な低下やフリーズが無いことがポイントです。

やずX
低画質でなら十分プレイは可能でしょう。

まとめ:残念ながら価格以下のパフォーマンス

結論は、OPPO Reno 10 Pro 5Gのパフォーマンス性能は微妙。ベンチマークも実際のゲーム動作も、8万円台のスマホとしては高くありません。

ただし、原神の動作に関しては、ベンチマークの割にパフォーマンスが出ないGoogle Pixel 7aよりはマシ。とは言え、OPPO Reno10 Pro 5Gの方が2万円前後高いのであまり好意的には受け入れられませんが......。

いずれにせよ、OPPO Reno10 Pro 5Gは原神のパフォーマンスを期待して購入すべきでは無いでしょう。

8万円以上出すなら、素直にハイエンド帯のスマートフォンを購入すべきで、「Nothing Phone (2) 」等が候補になるでしょう。

▽Nothing Phone (2) で「原神」パフォーマンスをチェック!快適にプレイできる?

OPPO Reno10 Pro 5Gのディスプレイをチェック

明るくきれいな有機ELディスプレイ

OPPO Reno10 Pro 5Gは、6.7インチの有機ELディスプレイを搭載しています。

画質は一般的なFHD+ですが、鮮やかな発色は好感。また、最大120Hzの高リフレッシュレートで駆動するため、実際に使ってみても非常になめらかに動作していると感じます。

大画面ながら左右が湾曲したエッジディスプレイとなっているため、手が小さめな筆者でもグリップ感は良好です。

また、上下左右のベゼルも細く、見た目の良さは申し分なしです。

直射日光下でも視認性は悪くない

OPPO Reno10 Pro 5Gのディスプレイの最大輝度は950nitです。ただし、この数値はHDR写真やHDR10+コンテンツを表示する際のもので、日光下での最大輝度は800nit止まりです。

とは言え、これだけあれば視認性はそう悪くありません。実際に西日が差して画面が見にくくなる環境で使ってみても、極端に暗いとは感じませんでした

なお、AmazonプライムビデオやNetflixの高画質再生に必要なセキュリティレベル(Widevine)は最高の「L1」です。

実際にAmazonプライムビデオで再生してみましたが、ちゃんとHD画質で再生ができました。

OPPO Reno10 Pro 5Gのバッテリー・充電性能をチェック

充電は有線のみ。ワイヤレス充電は非対応

バッテリー持ちは普通

OPPO Reno10 Pro 5Gは4,600mAhの大容量バッテリーを搭載しており、実際に使ってみた感想は普通のバッテリー持ちです。

Amazon Prime Videoを標準画質で2時間再生させるテストでは、他の端末とも比較し、以下の結果となりました。バッテリー100%・音量100%・輝度約60%の状態で行っています。

機種
1時間後2時間後
OPPO Reno10 Pro 5G99%91%
motorola edge 40
92%81%
Google Pixel 7a
96%86%
OPPO Reno9 A
95%88%
Zenfone 1095%87%
Nothing Phone (2)92%84%

2時間のテストの結果、一見バッテリー持ちは良さそうなのですが......。動画再生から1時間で1%しか減らない一方、2時間後には99% → 91%と急に減ってしまっています。

これは、一部のスマートフォンで見られる現象で、意図的にやっているのかバッテリー残量の計算がおかしいのかは不明です。したがって、このテストではバッテリー持ちの良し悪しはイマイチわかりませんでした。

実際に一日使ってみる分には、カメラやSNS、ウェブブラウジング等の一般的な用途で、残量は30%を切る程度の場合がほとんど。全体的には普通程度の印象でした。

どうしてもバッテリー持ちが気になる場合は、リフレッシュレートを60Hzに落とすことで改善します。

実際に28分あれば満充電できた

OPPO Reno10 Pro 5Gは最大80WのSUPER VOOC有線急速充電に対応しており、対応の専用充電器も付属しています。

やずX
いわゆる神ジューデン!

これを使って実際に充電してみました。バッテリー残1%から100%まで充電にかかった時間は実際に28分でした。

充電時間バッテリー
10分49%
20分87%
28分100%

非常に速い充電が可能で、寝る前に充電を忘れていたり、急遽充電が必要になった時も安心。たったの10分でも半分近い充電が可能です。

OPPO Reno10 Pro 5Gの音響をチェック

モノラルスピーカーで立体感のないサウンド

底面のスピーカー

OPPO Reno10 Pro 5Gのスピーカーは底面に一つだけのモノラルです。

やずX
定価で8万円以上するスマホなのに......。

音量はそれなりに大きいものの、音質について褒めるところは無し。Dolby Atmosにも対応しておらず、全体的に立体感がなく薄っぺらいサウンドです。

LDACに対応。イヤホンジャックは無い

OPPO Reno10 Pro 5Gは、以下のBluetoothコーデックに対応しています。

ポイント

✅SBC

✅AAC

✅aptX

✅aptX HD

✅aptX Adaptive

✅LDAC

✅LHDC

一般的なSBC、AACだけでなく、aptX AdaptiveやLDAC、LHDCといった高音質コーデックを網羅しています。

ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3を接続

なお、公式サイトにはaptX Adaptiveの記載が無いのですが、対応のイヤホンを接続してみると普通に使えました。

OPPO Reno10 Pro 5Gは振動が安っぽい

OPPO Reno10 Pro 5Gはバイブレーション(振動)が安っぽいです。

ボタンを押した時等の振動は、激安スマホと同じようなモーターを使っているようで、「ヴヴ...」といった感じのもさっとした感じです。8万円を超えるようなスマホでは、大抵「トンッ」というような気持ちの良い振動が返ってくるのですが......、ここをケチっているのは少し驚きました。

やずX
些細なことかもしれませんが、筆者はすぐ振動OFFにしました!

OPPO Reno10 Pro 5GのよくあるQ&A

Q1. おサイフケータイに対応?

A. OPPO Reno10 Pro 5Gは、非接触型決済「FeliCa(おサイフケータイ)」を搭載しています。

位置はカメラモジュールの右辺り。これを使って、駅の改札口やコンビニ等、様々な場所で素早い支払いが可能です。

Q2. 防塵・防水性能は?

A. OPPO Reno10 Pro 5Gの防塵防水性能は「IP54」。2桁の数字は前が防塵、後が防水性能を表しています。

一般的なスマートフォンとしては防塵は6段階で上から2番目。防水は7段階で上から4番目で、いわゆる生活防水防滴と言われるものです。

防塵防水

防塵:IP5X(塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない )

防水:IPX4(あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない )

ソース:たろうまる

急な雨や水しぶき程度は大丈夫そうですが、水防は危険でしょう。

Q3. 指紋・顔認証は対応?ロック解除は速い?

A. OPPO Reno10 Pro 5Gは画面内指紋認証顔認証の両方に対応しています。

解除速度はどちらもスムーズですが、指紋センサーは画面のかなり下にあるので、指が短めだとちょっと届きにくいかもしれません。

Q4. SIMとmicroSDの仕様は?eSIMも対応?

A. OPPO Reno10 Pro 5Gは、物理タイプのnanoSIM×2に加えて、データタイプのeSIMにも対応。ただしmicroSDカードは非対応です。

やずX
メーカー版・ソフトバンク版ともに同じ仕様です!

SIMスロットは表裏にそれぞれnanoSIMカードが一枚ずつ入る仕様。nanoSIM二枚、あるいはeSIMも組み合わせてデュアルSIM運用ができます(トリプルは不可)。

OPPO Reno10 Pro 5Gのスペック

OPPO Reno10 Pro 5Gのスペックは以下の通りです。

 OPPO Reno10 Pro 5G
OSColorOS 13, Android 13
SoCSnapdragon 778G
メモリ8GB, LPDDR4X
容量256GB, UFS 2.2
画面6.7インチ, 有機EL,
FHD+(2412x1080),
リフレッシュレート 120Hz,
タッチサンプリングレート 240Hz,
最大輝度 950nits,
100% DCI-P3, 10bit
カメラ
(背面)
メイン:5000万画素+OIS
望遠:3200万画素(2x)
超広角:1300万画素
カメラ
(正面)
3200万画素
電池4,600mAh,
80W SUPERVOOC有線充電
音響モノラルスピーカー,
Dolby Atmos
4G LTETD LTE : 38/41/42
FDD LTE : 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28
5G n3/n28/n77/n78
生体認証画面内指紋・顔
防塵防水IP54
FeliCa対応
Bluetooth5.2,
寸法・重量163x75x7.9mm, 185g
本体色シルバーグレー, グロッシーパープル
価格
OPPO直販:税込86,400円
ソフトバンク:税込80,640円

ソース:OPPO

OPPO Reno10 Pro 5G レビューまとめ:定価だと高く感じるが......

OPPO Reno10 Pro 5Gのレビューをお届けしました。実際に使ってみて印象に残った点は以下の通りです。

ポイント

見た目◎。薄型軽量で取り回しも〇

実際に28分で満充電できる80W神ジューデン

バランス良く使いやすいカメラ。ポートレートが楽しい

日常使いはサクサク。ゲーム性能も悪くない

発色良い画面。最大120Hzなめらか動作も〇

カメラは処理が遅い。暗所は弱い

ゲーム性能はあまり高くない

モノラルスピーカーなのでサウンドに立体感がない

もさっとしたバイブレーションが不快

はっきり言うとフルプライスの8万円台では高い。カメラハードは悪くないですし、80W急速充電にも対応。見た目も良いのですが、実際に使ってみると、様々なコストカットされた部分が気になります。

筆者が特に気になったのは、処理が遅くシャッターを切ってからワンテンポ待たされるカメラや、激安スマホと変わらないもさっとしたバイブレーション、スピーカーのショボさ等です。

とは言え、実際に28分で満充電できる80W急速充電は素晴らしいですし、カメラも余程の暗所でなければ綺麗に撮れます。また、薄型軽量で見た目の良さも魅力的でした。

定価で勝負すると、ライバル機種のGoogle Pixel 7aやmotorola edge 40にコスパで見劣りしますが、各種施策を利用して割引価格で購入できるなら悪くなさそうです。

▽Google Pixel 7a 実機レビュー!使って感じた評価とQ&A。これが2023年のスタンダード

▽motorola edge 40 実機レビュー!使って感じた評価とQ&A。期待のミドルハイスマホの実力とは

OPPO Reno10 Pro 5Gを安く買う方法!

OPPO Reno10 Pro 5Gの通常価格はOPPO直販で税込86,400円、ソフトバンクで税込80,640円となっていますが、回線と同時契約することでお得に購入することも可能です。

詳細は以下の記事をご覧ください。

▽OPPO Reno10 Pro 5Gをお得に購入するキャンペーン・セールまとめ!

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Xiaomiモノづくり研究所研究員(2022年〜)で、スマホの専門家。スマホを実際に使って評価しています。ニュース記事は、信頼性の高いソースを元に独自の視点を加えて書いています。 ↓X(Twitter)でも情報発信中!

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