2023年のGoogle最新フラッグシップ「Google Pixel 8 Pro」で、「原神」よりもさらに重いと言われる3Dゲーム「崩壊:スターレイル(以下、スタレ)」の動作チェックを行いました。
原神も快適には動かないと悪評の本機ですが、最初に結論を書いておくとやはりフラッグシップとしては物足りないパフォーマンスです。詳細は以下をご覧ください。
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ベンチマークから強烈な性能制限をかけていることが分かる
Google Pixel 8 Proは、Google独自のチップセット「Google Tensor G3」を搭載するハイエンドスマートフォンです。
まずは、よく知られるベンチマークアプリ「AnTuTu(Ver.10)」を使って、処理性能を測ってみました。
1回目では110万点を超えたものの、2回目以降は徐々にスコアが低下。やはり発熱に応じてサーマルスロットリング(性能制限)をかけているようです。
しかし、特徴的なのはGPUスコアには大きな低下がみられない点。スタレは特にGPUスコアを要求するゲームなので、この点は希望が見えるところでしょう。
原神「最高」画質で動作チェック
というわけで、実際にGoogle Pixel 8 Proでスタレの動作をチェックしてみます。
ゲームを最高画質+最大60FPSに設定し検証。フィールドは仙舟「羅浮」で、検証ツールは「TakoStats」です。
15分間のプレイで平均44.549FPS......
プレイ時間はおよそ15分で、フィールドをマラソンしつつ出会った敵とも戦っています。
序盤では意外と健闘していたものの、6分を超えたあたりから急速に不安定化。45FPSも安定して出せない微妙な結果になりました。
AnTuTuベンチマークを見る限り、GPUには大きな制限を書けていないようですが、やはり他のスコアの低下が響いているのは間違いないでしょう。
カフカチャレンジ:やっぱりスムーズには動かない
そしてスタレの人気キャラクター「カフカ」の必殺技は、特に大きく負荷がかかるモーションです(回転しながら銃撃→画面いっぱいに閃光が走る)。
ここはパフォーマンスの差が出やすく、やはりGoogle Pixel 8 Proは若干カクつきがありました。
高画質でカフカの華麗なターンと「ポン!」を堪能するにはGoogle Pixel 8 Proは力不足と言えるでしょう。
まとめ:やはり微妙なパフォーマンス
以上、Google Pixel 8 Proでの「崩壊:スターレイル」動作チェックでした。
結論は、15万円以上もするフラッグシップモデルとは思えないパフォーマンスで、ミドルレンジに毛が生えた程度です。
特に発熱による性能制限が厳しいためか、ゲーム開始からものの数分で動作が不安定になってしまうのは......最近のハイエンドスマートフォンとしてかなり微妙です。
AIやカメラ性能に力を入れている本機ですが、ゲーム体験を期待して買ってはいけません。少なくとも原神やスタレはXiaomi 13T Proの方が圧倒的に快適に動作します。
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