シャオミの最新プレミアム・フラッグシップで、Leica(ライカ)監修のカメラを搭載した「Xiaomi 13 Ultra」を購入したので、実機レビューをお届けします。
なお、当ブログでは特にカメラレビューに力を入れているので是非ご覧ください(▷カメラレビューへジャンプ)。
ジャンプできる目次
Xiaomi 13 Ultraの主な特徴
Xiaomi 13 Ultraの主な特徴は以下の通りです。
主な特徴
✅Snapdragon 8 Gen 2搭載
✅放熱性能は従来の3倍!環状冷却ポンプ
✅Leicaズミクロンレンズのクアッドカメラ
✅ピーク輝度2600nits!6.73型有機EL
✅90W有線充電 / 50W無線充電 / 逆充電
✅5,000mAhバッテリー
✅Dolby Atmos対応ステレオスピーカー
✅IP68防塵防水 / USB 3.2
Xiaomi 13 Ultraは、Leica(ライカ)監修の高性能カメラシステムを搭載していることが最大の特徴。1インチの23mmメインカメラに加え、12mm超広角・75mm望遠・120mmペリスコープ望遠を搭載しており、いずれもF値の低い明るいレンズを備えています。
その他、ピーク輝度2,600nitsの超明るいディスプレイや、Snapdragon 8 Gen 2チップ、従来の3倍の放熱性能を持つという環状冷却ポンプを搭載し、IP68防塵防水にも対応するなど隙のないモデルとなっています。
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度について
この記事で紹介している「Xiaomi 13 Ultra」は日本国内で発売されていない技適未取得機器に該当します。筆者は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に基づき総務省に申請を行ったうえで使用・検証を行っています。
Xiaomi 13 Ultra 本体と付属品をチェック
本体をチェック
Xiaomi 13 Ultraは、重量約227gという大型の端末で、巨大な円形のカメラモジュールが印象的です。
正面は6.73インチの有機ELディスプレイで、上部中央にパンチホールがあります。また、左右が緩くカーブしたエッジスクリーンとなっています。
Xiaomi 13 Ultraは一体型の金属フレームを採用しており、サイドが飛び出したような独特のデザインが印象的。また、背面パネルには、抗菌性・防汚性を備え、黄ばみにも強いという独自開発の第2世代ナノスキン・レザーを採用しています。
筆者が購入したカラーはホワイトで、他にブラックとグリーンがあります。なお、Xiaomi 13 Ultraはグローバル発売も予定されていますが、ホワイトは中国限定という噂があります。
半端なく主張の激しいカメラモジュールですが、それが配置されている背面上部は緩やかに盛り上がった独特のデザインとなっています。また、カメラモジュールの中央には「LEICA」の大きなロゴがあります。
カメラモジュールは、金色のリングで高級感をプラス。まさしくプレミアムなデザインで、所有欲を満たしてくれます。
大きく出っ張ったカメラモジュールは、1円玉三枚分よりわずかに薄い程度。盛り上がった背面パネル分を含めればおよそ4枚分になります。
背面トップは巻き込むような形でレザーパネルがカーブ。フラットな部分と、緩やかにカーブした部分が交じり合った一体型フレームの形状も美しいです。
なお、Xiaomi 13 Ultraの背面を下にして置くと、大きく出っ張ったカメラモジュールのおかげでかなり斜めに傾きます。ただし、縦向きに置く場合はこちら側に少し傾く形になるので、画面が見やすくて逆に良いかもしれません。
厚さは9.06mmと薄くありませんが、フレームのカットとカーブが絶妙なおかげで意外と持ちにくくありません。ただし、見た通りのトップヘビーなので、しっかりズッシリ感があります。
ディスプレイがエッジスクリーンであることも使いやすさに貢献。横幅は74.64mmに抑えられており、背面がレザーであることも相まってグリップ感は意外と良好です。
端末正面から見て右側面には、ボリュームキーと電源ボタンがあります。
端末正面から見て左側面にはボタンや穴等は全くありません。
天面には、マイク穴、スピーカー穴、IRブラスターがあります。
底面には、スピーカー穴、Type-C充電ポート、マイク穴、SIMカードスロットがあります。
パッケージと付属品をチェック
Xiaomi 13 Ultraは黒いパッケージに製品名が書かれたシンプルなデザイン。重厚感があり、赤いライカのロゴも確認できます。
パッケージ内容は以下の通りです。
パッケージ内容
✅本体
✅TPUクリアケース
✅フィルム(貼付済)
✅90W充電器&ケーブル
✅SIMピン
✅説明書
ケース、フィルム、充電器がセットになっており、そのまま使い始めることができます。
なお、ケースは一般的なTPU製のクリアケースではなく、T型の凸凹がある樹脂製ケース。正直レザーパネルにクリアケースは全然似合わないと思うので、この変更はGOODです。
カメラモジュールの出っ張り部分はしっかり保護されています。
一方、右側面の電源ボタン部分と底面は大きく開放されたタイプなので、この点が気に入らない方は別途ケースを購入した方が良いでしょう。
なお、50W以上対応のワイヤレス充電器は別売りで、日本円で4,000円~7,000円程度です。
Xiaomi 13 Ultraのカメラをチェック
Xiaomi 13 Ultraは、背面にクアッドカメラを搭載しており、いずれもスマホ史上最高を謳う「Leica ズミクロンレンズ」を備えています。
センサーはメインカメラが「SONY IMX 989」で、その他は全て「SONY IMX 858」。構成は以下の通りです。
・メイン(広角):5000万画素 (1.02型, 23mm, F/1.9)+OIS
・中間望遠:5000万画素 (2.51型, 75mm, F/1.8)+OIS
・ペリスコープ望遠:5000万画素 (2.51型, 120mm, F/3.0)+OIS
・超広角:5000万画素 (2.51型, 12mm, F/1.8)
また、カメラUIに変更が加えられています。
上掲のメニューは、左スワイプか、左にある<マークをタップで呼び出し可能。また、「Leica Vibrant」と「Leica Authetic」も左上のLEICAマークをワンタップで切り替えられるようになりました(以前はタップ→選択の2手順が必要だった)。
メインカメラは2段階の可変絞りを備えており、AUTO / F1.9 / F4.0 で切り替え可能。デフォルトではAUTOになっています。
動画については、すべてのカメラで8K、4K、1080p、720pでの撮影が可能。対応フレームレートは以下の通りです。
画質 | フレームレート |
8K | 24FPS |
4K | 23/30/60FPS |
1080p | 30/60FPS |
720p | 30FPS |
それでは、4つのカメラを使って実際に撮影してみました。以下、作例になります。
ギャラリー
https://www.pragma-life.jp/xiaomi-13-ultra-kyoto-20230611/
二つのモードで多彩な撮影が楽しめる。色◎
Xiaomi 13 Ultraは、2種類の色合いの変化が楽しめるモード「Leica Vibrant」および「Leica Authentic」のどちらかを選択して撮影できます。
✅Vibrant:スマホカメラらしい鮮やかな色合いのモード。誰でも使いやすい
✅Authentic:白と黒のコントラストが強い「通」好みのモード。HDRが効かない
また、それぞれにAI補正があるので、これだけでも4種類の色合いの違いを楽しめます。
Leica Authenticは良くも悪くも素のカメラらしい写りで、特に黒を濃く出す傾向にあるため引き締まった写真になる一方、メシ撮りでは美味しそうに見えないことも。
一方、Leica Vibrantは明るく色鮮やかに撮れるので、シーンを選ばず誰でも使いやすいモードとなっています。
←Vibrant:Authentic→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
←Vibrant:Authentic→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
また、Leica Vibrantは強力にHDRが効くので、逆光およびライトの白飛びや黒潰れを効果的に抑制してくれますが、Leica AutheticはほとんどHDRを効かせない仕様です。
それでもなお、Leica Autheticの明暗の表現は素晴らしく、是非ともうまく使いたいモードです。余計な色は付けずにビシッと締まった写真を撮るのに適しています。
モノクロ系のフィルターも活用すると、さらに迫力のある写真に仕上げられるでしょう。
使い方を間違えなければどちらも素晴らしいモードなので、うまく使いこなしましょう。こうした使い分けが苦手な方はもちろんLeica Vibrant固定で使うのも悪くないです。
ギャラリーアプリには、色を細かく調整する機能も加わったので、「Lightroom」のようなサブスクを契約しなくても高度な編集が可能になっています。
なお、動体を認識して自動でピントを合わせる機能もあるので、ピンボケした写真になりにくいです。
可変絞りでボケの調整可能。素早くブレない撮影もできる
Xiaomi 13 Ultraのメインカメラは、1インチと超大型のセンサーであることに加え、F値の低いレンズを採用しているため、非常に大きなボケが発生します。
こうした大きなボケを生かせば、印象的な「エモい」写真を撮ることができる一方、ボケてほしくないところもボケてしまうことがあるので、必ずしも使いやすいわけではありません。
しかし、Xiaomi 13 Ultraのメインカメラは二段階の可変絞り(F/1.9 or F/4.0)を備えており、F/4.0にすることでボケを大きく減らすことができます。
←F/1.9:F/4.0→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
←F/1.9:F/4.0→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
F値が上がることで暗所には向かなくなってしまいますが、しっかり光のある環境であれば非常に有用です。
また、Xiaomi 13 UltraはF/4.0による「過焦点距離撮影(フォーカス不要で全面にピントが合う)」が可能なことを利用し、通常の撮影モードとは異なる「ファストショットモード」を搭載。画面のロック時にボリュームキー下を2回連続で押すことで呼び出すことができ、一瞬の光景を素早く撮影することが可能です。
シャッタースピードも非常に速いため、特に動体撮影で効果を発揮。モータースポーツや、子どもや動物の撮影には最適でしょう。UIも通常の撮影モードよりシンプルなものとなっています。
シームレスなレンズ切替。全カメラで高い解像感
Xiaomi 13 Ultraは、メインカメラ(23mm)に加えて、中間望遠(75mm)、ペリスコープ望遠(120mm)、超広角(12mm)を搭載。新世代のマルチカメラ連携システムに対応しているため、非常にシームレスなレンズの切り替えが可能です。
廉価帯のスマホにありがちな「おまけ」的なカメラは何一つとして無いので、すべてが「ガチ」。様々な焦点距離で高い解像感を発揮します。
公称では中間望遠カメラは3.2倍(75mm)なのですが、実際は2.6倍(60mm)でこちらに切り替わります。1倍・2倍・2.6倍・3.2倍いずれも解像感は非常に優れており、また色合いもほとんど違いがなく良好です。
5倍までズームするとペリスコープ望遠に切り替わります。4倍は中間望遠のデジタルズームのため、むしろ5倍の方が解像感が優れていることに注意が必要です。
ペリスコープも他のカメラと変わらない色合いなのが素晴らしいです。
5倍以降のズームはペリスコープによるズームになります。流石に5倍には劣るものの10倍程度なら悪くはない解像感です。
一方、発表会でも言及されていましたが、過度なコンピューテーショナル・フォトグラフィーを否定し、合成や強いシャープネス処理を行わないため、これ以降のズームはどんどんぼやけた写真になっていきます。
最大で120倍まで拡大できますが、流石にここまで拡大するとかなり粗くなってしまいます。遠方の看板の文字を確認するような使い方はできますが、「作品」的な写真を撮るための高倍率ズームに期待してはいけません。
最後にメインカメラ(23mm)と超広角(12mm)の比較です。
超広角も解像感は良好で、非常に広い画角の写真を撮影できます。また、色合いも大きな違いがなく使いやすいカメラです。
なお、本機は強いシャープネス処理を行わないませんが、ギャラリーアプリで編集が可能です。
←撮って出し:シャープネス最大→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
上掲の写真は10倍ズームで撮影したそのままのものと、アプリでシャープネスを最大まで高めたものとの比較です。ズームした写真がぼやっとした印象なら、アプリで調整すると良いでしょう。
全カメラが夜景に強い。低照度ではペリスコープが一歩劣る
Xiaomi 13 Ultraは、1インチのメインカメラは勿論、すべてのカメラでF値の低い(=明るい)レンズを採用し、しかも夜景モードが使えるので夜景撮影で最強クラスの性能を持ちます。
実際に夜の街ですべてのメイン・中間望遠・ペリスコープ、超広角で撮影してみましたが、いずれも画質は良好。色合いも日中と変わらず鮮やかなままです。
←Vibrant:Authentic→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
←Vibrant:Authentic→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
なお、Leica Authenticは暗めの写りになるだけでなく、HDRが非常に弱いので夜景だと電子看板の白飛びが目立ちます。そのため、基本的に夜景ではLeica Vibrantを使うのが無難でしょう。
より暗い場所でも撮影してみます。
メインカメラは勿論ですが、中間望遠・超広角も明かりのある部分は綺麗に撮れています。一方でペリスコープは、その仕様上F/2.0を切るような明るいレンズを使用することが難しいため、他と比べると一歩劣る印象でした。
とは言え、全体的な夜景性能は最高クラスの性能であることは間違いなく、特にメインカメラと中間望遠は夜景でもかなり使いやすいと思います。
OIS搭載で超なめらかな動画撮影が可能
Xiaomi 13 Ultraは、メインカメラと中間望遠、ペリスコープ望遠にそれぞれOIS(光学式手振れ補正)を搭載しています。
以下は、メインカメラおよび中間望遠による通常の手振れ補正ですが、OISを搭載していることもあり非常に滑らかで優秀です。
▽メインカメラ
▽中間望遠
通常の手ぶれ補正であれば、すべてのカメラで720p / 1080p / 4K画質、30/60FPSでの撮影が可能(720pは30FPSのみ。4Kが24FPS撮影も可能)。8K解像度の撮影も可能ですが、こちらは24FPS固定となっています。
また、電子補正を加えてより強力に手振れを抑える「スーパー手ぶれ補正」「スーパー手ぶれ補正Pro」も全てのカメラで使用可能ですが、1080P・30FPS固定です。
カメラのウォーターマークは変更可能
なお、「Xiaomi ✕ Leica」のウォーターマークは複数用意されており、ギャラリーアプリで撮影後に変更可能。白か黒かも選べます(デフォルトは白)。
こうしたフレームを使うだけでもかなり雰囲気が出るので、写真が好きな方ならかなり楽しめる機能です。
https://www.pragma-life.jp/xiaomi-13-ultra-kyoto-20230611/
Xiaomi 13 Ultra カメラ総評
Xiaomi 13 Ultraのカメラ性能の総評については以下の通りです。
✅どのカメラも色合い・解像感・夜景性能◎
✅レンズの切り替えが非常に速い
✅便利な可変絞り。実用的なファストショットモード
✅強力な手振れ補正。滑らかな動画が撮れる
✅シャープネス弱い。10倍以降のズームはぼやける
✅AuthenticはHDR弱い仕様。使用シーンに注意
✅多彩なフィルターやフレームで編集が楽しい
総合的な評価は「間違いなくカメラ最強機の一つ」です。全体的なカメラ性能は非常に良く、色合い・解像感・夜景性能はすべてのカメラで素晴らしい撮影体験を提供しています。
特にメインカメラは可変絞りを備えたことで、ボケ具合をコントロールする汎用性も獲得。ファストショットモードも動体撮影に非常に有効です。一方、良くも悪くもシャープネスが弱く、ズーム倍率が5倍を超えて大きくなっていくと徐々にぼやけた画質になっていきます。
そのため、超高倍率ズームでは「Galaxy S23 Ultra」等の他社製品に劣りますが、すべてのカメラで高い夜景性能を発揮することや、ライカの優れた色表現は何物にも代えがたい魅力。スマホでとにかく良い写真を撮影したい方には、マストバイの一台と言えるでしょう。
Xiaomi 13 Ultraの処理性能・ゲーム性能をチェック
Xiaomi 13 Ultraは、最新のフラッグシップチップ「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載しています。
AnTuTuベンチマークで三回連続計測したところ、いずれも128万点という非常に高いスコアを記録しました(12GB+256GBモデル)。
特にゲームに重要なGPUスコアは57万点前後と極めて高い水準です。実際のゲーム性能を確かめるために、Xiaomi 13 Ultraの最高性能が出せるパフォーマンスモードした状態で、最も重いスマホゲームとされる「原神」を最高画質+60FPSでプレイしてみました。
比較的動作の軽いモンド、逆に重いスメールの2つのフィールドにて30分のマラソン(+敵と遭遇すれば戦闘)を行っています。
▽モンド
モンドでの30分間のプレイでは、平均フレームレート54.405FPSと高めの安定した数値を記録しました。バッテリー温度も43°程度に留まっています。
元素爆発などの派手なエフェクトやアニメーションが発生しても処理落ちは控えめ。概ね快適にプレイ可能です。
▽スメール
スメールの30分間のプレイでは、平均フレームレート54.692FPSと同等に優秀な結果に。しかしバッテリー温度の上昇は46℃を超えて、金属製のサイドフレームの発熱も気になりました。
また、戦闘中だけでなく移動中なども一時的な処理落ちが目立ち、平均FPSの数値ほど快適な印象は受けませんでした。
もちろん全くダメというわけではなく、むしろ十分に高いレベルで動作しているのですが、少し期待が高すぎたのかもしれません。
少なくとも現時点では、「Xiaomi 13」や「Xiaomi 13 Pro」の方が長時間のゲームは快適な印象で、この点は今後の改善を待ちたいところです。また、巨大なカメラモジュールのおかげで左右の重量バランスが悪いため、正直ゲームがしやすいとは思えませんでした。
重いゲームも快適に動き、持ちやすくフレームが熱くない(樹脂製のため)という意味では、むしろ日本でも販売されている「Xiaomi 12T Pro」の方がゲームに向いているでしょう。
▽Xiaomi 12T Pro 実機レビュー!使って感じた評価とQ&A
Xiaomi 13 Ultraのディスプレイをチェック
Xiaomi 13 Ultraは、ディスプレイにシャオミとTCL CSOTが共同開発した、6.73インチのC7 OLED(有機EL)を採用しています。
これは、Samsung製のAMOLEDをも上回ると発表会で宣伝されていましたが、実際に発色は非常に美しくこれといった不満は感じません。
スペックは非常に優秀で、特にピーク輝度は2,600nitsという驚異的な高さ。強い日差しの下でも見にくくなりません。
また、3,200 x 1,440 ピクセル(2K, WQHD+)の高解像度表示や、最大120Hzのリフレッシュレート、LTPO技術などに対応。また、高輝度ではDC調光、低輝度では画面のチラつきを強力に抑制する1920Hzの高周波PWM調光に対応します。
形状は好みの分かれるエッジスクリーンですが、あまり極端なカーブではないのでそれほど気にはなりません。また、上部中央に小さなパンチホール式のインカメラが配置されています。
Xiaomi 13 Ultraの充電・バッテリーをチェック
Xiaomi 13 Ultraのバッテリー容量は5,000mAhで、90W有線急速充電、50Wワイヤレス急速充電、リバース充電にそれぞれ対応。また、新型の充電管理チップ「Surge P2」および、バッテリー管理チップ「Surge G1」をそれぞれ搭載しています。
90W急速充電の充電速度を検証
Xiaomi 13 Ultraは最大90Wの有線急速充電が可能です。最近シャオミが多く採用する120W急速充電には非対応なのは残念ですが、90Wでも十分速い充電が可能です。
充電時間 | ブースト | 通常 |
15分 | 57% | 50% |
30分 | 87% | 85% |
42分 | 100% | - |
45分 | - | 98% |
50分 | - | 100% |
実際に0%の状態から充電してみると、ブーストモードは約42分、通常モードは約50分で満充電が可能でした。
公称ではブーストモードだと35分ほどで満充電が可能なはずですが、思いのほか遅い結果に。とは言え、充電時間はその時の気温にも左右されます。
また、新型の充電管理チップの温度管理が優秀なためか、充電中も発熱は目立たず安心感があります。
バッテリー持ちを検証
Xiaomi 13 Ultraのバッテリー容量は5,000mAhと、比較的容量の大きいバッテリーです。
バッテリーを100%にし、解像度FHD+、輝度約60%、音量100%の状態で、Amazon Prime Videoを標準画質で二時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。その他の端末との比較表は以下の通りです。
1時間後 | 2時間後 | |
Xiaomi 13 Ultra | 90% | 80% |
Xiaomi 12S Ultra | 96% | 86% |
Xiaomi 12T Pro | 97% | 90% |
Google Pixel 7 Pro | 95% | 87% |
Xperia 5 IV | 91% | 81% |
結果、Xiaomi 13 Ultraのバッテリー持ちは「かなり悪い」レベルでした。
ただし、普段使いや長時間のカメラ撮影では明らかに悪いというほどではなく、ちょっと悪い方かな?というレベル。少なくとも現時点では、動画再生やゲームにおける最適化は甘い可能性があります。
近年のシャオミのハイエンド端末はいずれもバッテリー持ちが優れているので、Xiaomi 13 Ultraも今後の最適化で改善することを期待したいです。
Xiaomi 13 Ultraの音響をチェック
Xiaomi 13 Ultraはステレオスピーカーを搭載しています。
12シリーズまでにあった「Harman Kardon」の監修は無くなっていますが、音質は良好。天面と底面にそれぞれ供えられたスピーカーからは均一に音が鳴ります。
音質のバランスとしては、最近のシャオミ端末の多くがそうであるように、本機も低音よりも高音を重視したバランス。クリアで明瞭な印象を受けます。
一方、3.5mmイヤホンジャックは非搭載なので、Type-C変換アダプタかワイヤレスイヤホンを使いましょう。
Xiaomi 13 Ultraの生体認証をチェック
Xiaomi 13 Ultraは顔認証と画面内指紋認証の両方に対応しています。
認証速度は顔・指紋ともにスムーズ。精度も良くストレスなくロック解除できます。
Xiaomi 13 Ultra スペック表
Xiaomi 13 Ultraのスペック表は以下の通りです。
Xiaomi 13 Ultra | |
OS | MIUI 14 |
メモリ | 12 / 16GB, LPDDR 5X |
容量 | 256 / 512GB or 1TB, UFS 4.0 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 |
画面 | 6.73インチ, 2K (3200 x 1440), フレキシブル有機EL, リフレッシュレート 120Hz, タッチサンプルレート 240Hz, ピーク輝度 2600nits, 12bit, HDR 10+, Dolby Vision, DC調光, 1920Hz PWM調光, Gorilla Glass Victus |
カメラ (背面) | 5000万画素 IMX989 メイン +HyperOIS 5000万画素 IMX858 超広角 5000万画素 IMX858 望遠3.2x +OIS 5000万画素 IMX858 望遠5.0x +OIS |
カメラ (正面) | 3200万画素 |
電池 | 5,000mAh 90W急速充電 50W無線充電 逆充電 |
音響 | ステレオスピーカー Dolby Atmos, Hi-Res, |
4G | FDD-LTE:B1 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 /B18 / B19 / B26 TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42 |
5G | n1 / n3 / n5 / n8 / n28a / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79 |
その他 | NFC, IRブラスター, Wi-Fi 6, Bluetooth 5.3, USB 3.2 |
本体色 | Olive Green, Black, White ※Whiteは中国限定 |
寸法 | 163.18×74.64×9.06mm, 227g |
通常価格 | 12+256GB: 5999元 12+512GB: 6499元 16GB+1TB: 7299元 |
ソース:Xiaomi
Xiaomi 13 Ultra レビューまとめ
Xiaomi 13 Ultraのレビューをお届けしました。実際に使ってみて感じた主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅最高級のカメラ性能。全カメラで色・解像感・夜景◎
✅ゲーム性能は高いが金属フレームが熱い
✅明るく鮮やかな発色の有機ELディスプレイ
✅動画再生でバッテリー消費が大きい
✅90W充電は公称ほど速くない
✅クリアで明瞭なスピーカー音質〇
✅重いがグリップ感は意外と良好
充電速度や動画のバッテリー消費など、最適化不足と見られる部分がいくつかありますが、最も力を入れたであろうカメラ性能は圧巻。ディスプレイも非常に綺麗でかなり明るいですし、スピーカーの音質も良好です。
今後グローバル版も発売されるということなので、それまでに現時点の欠点もアップデートで修正が加えられると思われます。価格次第ですが、グローバル版が出れば人気の端末となる可能性は高そうです。