シャオミの「Redmi」ブランド初のタブレット端末「Redmi Pad」を購入したので、実機レビューをお届けします。
ジャンプできる目次
Redmi Padはこんな製品
主な特徴・価格
ポイント
✅2K解像度・90Hzリフレッシュレートの10.6型液晶搭載
✅クアッドステレオスピーカー搭載
✅Helio G99搭載(AnTuTu35万点)
✅約7mm・約445gの薄型軽量デザイン
✅顔認証、最大1TBのmicroSD対応
✅800万画素アウトカメラ、500万画素インカメラ搭載
✅18W急速充電対応 8,100mAh大型バッテリー搭載
希望小売価格は、3GB+64GBモデルが税込3万9,800円、4GB+128GBモデルが税込4万4,800円です。
こんな人&用途に向いている
向いている
✅大画面・迫力サウンドで動画や音楽を楽しみたい
✅高リフレッシュレートで快適なブラウジングを楽しみたい
✅見開き画面で読書を楽しみたい
✅ライトにゲームを楽しみたい
✅長時間持っていても疲れにくいタブレットが欲しい
✅大容量バッテリーで長時間使いたい
✅iPadやXiaomi Pad 5はスペック過剰で値段が高い
こんな人&用途に向いていない
向いていない
✅負荷の高い3Dゲームを楽しみたい
✅マルチタスクがしたい
✅絵を描きたい
✅動画編集をしたい
✅野外やWi-Fi環境のないところで使いたい
✅指紋認証が欲しい
Redmi Padの本体と同梱品をレビュー
薄型軽量の一体型メタルボディ
Redmi Padは、約7.05mm・約445gの薄型軽量なタブレット端末です。それでいて、2K解像度・90Hzリフレッシュレートの画面やクアッドスピーカーを搭載していること等が最大の特徴です。
背面パネルとサイドフレームが分離されていない一体型のメタルボディを採用しているため、安っぽさをあまり感じません。カメラ周辺のサイドフレームには、電源ボタンとボリュームキーが配置されています。
ボディの素材はアルミで、触るとひんやりしています。
背面のカメラは800万画素のシングル仕様で、少しだけ出っ張りがあります。
カメラ側のサイドフレームには、ボリュームキーだけでなく二つのマイク穴、microSDカードスロットがあります。
反対側のサイドフレームは特に何も配置されていません。
電源ボタンがあるサイドフレームには、スピーカーが二つ備えられています。
逆側のサイドフレームにも二つのスピーカーがあるので、合計四つ(クアッドスピーカー)となっています。また、中央に配置されている充電ポートは最大18W対応のUSB Type-Cとなっています。
ベゼルは少し太めですが、この価格帯のタブレットであれば一般的なレベルであり、可もなく不可もなくといったところです。
なお、正面にも800万画素のカメラが備わっているので、ビデオチャット用途にも使えます。
充電器も同梱
化粧箱は大きく本体イメージが描かれたシンプルなデザインです。
本体以外の付属品は、充電器&ケーブル、microSDスロット用のピン、解説書等となっています。筆者のものはグローバル版なのでEUプラグですが、日本版にはもちろん日本プラグの充電器が付属します。
なお、Redmi Pad本体は不織布のカバーで包まれていました。
Redmi Padの機能・使用感をレビュー
薄型軽量で使いやすい
Redmi Padは、厚みが約7mmと薄型で、重量も約445gと軽量なタブレットとなっています。一応片手でも支えられる程度の重さ&重量バランスなので、両手で使えば長時間使用も気にならないでしょう。
一体型のメタルボディの素材はアルミが採用されており、サラサラした質感で触っていて気持ちが良いです。
また、フローティングウインドウ機能があり、簡単なマルチタスクも可能です。
なお、Redmi Padにはメモリ3GBと4GBのモデルがあります。仮想メモリ機能により、それぞれ1GB、2GBを足すことができるので、3GBモデルは実質4GB、4GBモデルは実質6GBで使用できます。
しかし、様々なアプリを起動して使うには4GBメモリでは不足気味かと思われます。より快適な使用感を求める方は、実質6GBとして使える4GBモデルを購入することをおすすめします。
動画・音楽・読書はどれも高レベルの体験ができる
ディスプレイは約10.61インチのIPS液晶。解像度は2K(1200 x 2000)となっており、10億色以上の鮮やかな表示が特徴です。
IPS液晶のため、ある程度角度をつけても極端に暗くならず、見にくくありません。また、自動輝度調節機能を備えていますが、最大輝度は400nits程度なので、太陽光下での使用には向きません。
また、2K解像度のディスプレイに加えて、Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーも備えているので、動画視聴にも最適です。
勿論Widevine L1対応なので、Amazonプライムビデオで高画質再生も可能です。
Kindleでは漫画の見開き表示ができるようになっているので、勿論読書でもその実力を発揮できます。
簡単な動作はサクサク。3Dゲームには不向き
Redmi Padは、それほど重いものでなければゲームも楽しめます。
AnTuTuベンチマーク(Lite版)のスコアは約35万点で、軽めのゲームなら十分動く性能です。ただしGPSは内蔵されていないので、GPS必須のゲームはできません。
試しに最も重いと言われる3Dゲーム「原神」をプレイしてみます。一応「低」画質で30FPSにしておけば負荷表示は「スムーズ」となりました。
実際このような設定であれば、意外にも動作はサクサク。もちろん高画質や高フレームレートに設定すればカクつきが目立ってしまいますが、ライトにゲームを楽しむ方であれば問題ない性能でしょう。
Redmi Pad ブラウジング pic.twitter.com/5uu0YfKIva
— やずX@スマホで写真撮りまくるブロガー (@F10Dfjtu) October 24, 2022
ゲームのような高い負荷のかかる動作以外は快適そのもの。処理性能自体がそこそこあるのに加えて、90Hzリフレッシュレートにも対応しているため、滑らかな駆動でブラウジングが楽しめます。
一応写真は普通に撮れるレベル
背面の800万画素カメラで写真を撮影してみました。画素数は高くないものの、自然光がしっかりある環境では特に問題ありません。
2倍ズームでも撮影してみました。こちらも写りは良好で、細部がつぶれてしまうこということもありません。
またインカメラでも撮影してみました。こちらもアウトカメラと同じく800万画素ですが、画角が広くなっており、より広範囲を写真に収めることができました。ただし、アウトカメラよりは解像感は高くなく、細部の再現性は高くありません。
Dolby Atmos対応のクアッドスピーカー搭載
Redmi Padは、クアッドスピーカーを搭載。また立体的な音の広がりを実現する技術「Dolby Atmos」にも対応しています。
実際に聴いてみると、しっかり迫力と広がりのある音質で音楽や映画を楽しむことができました。
グローバル版にも技適あり
Redmi Padは、グローバル版と日本版の大きな仕様の違いは充電器のみ。実はグローバル版にも技適があるので、日本版より安いグローバル版をAliExpress等で購入するのも良いでしょう。
Redmi Padのスペック
Redmi Padのスペックのスペックは以下の通りです。
Redmi Pad(日本版) | |
OS | MIUI for Pad |
SoC | Helio G99 |
メモリ | 3 / 4 / 6 GB, LPDDR4X |
容量 | 64 / 128 / 256 GB, UFS 2.2 最大1TBのmicroSDに対応 |
画面 | 10.61型, 2K解像度, IPS液晶 リフレッシュレート: 90Hz 最大輝度: 400nits, 10bit, |
カメラ(背面) | 800万画素 |
カメラ(正面) | 800万画素 |
電池 | 8,000mAh 18W急速充電 |
音響 | クアッドスピーカー Dolby Atmos |
寸法 | 250.38 x 157.98 x 7.05mm, 445g |
本体色 | グラファイトグレー、ムーンライトシルバー、ミントグリーン |
その他 | WiFi 5, Bluetooth 5.3 |
価格 | 3GB+64GB:3万9,800円 4GB+128GB:4万4,800円 6GB+128GB:未発売 |
Redmi Pad レビューまとめ:2K液晶、スピーカー、そこそこ高い性能が魅力
以上、Redmi Padの実機レビューをお届けしました。
2K解像度の10.6型液晶とクアッドスピーカーを生かして動画視聴や音楽再生、読書には最適なタブレットです。
価格帯の近いAndroidタブレットに「OPPO Pad Air」がありますが、そちらよりも処理性能が高いうえに、画面リフレッシュレートも高くなっています。そのため、快適なブラウジングやゲーム用途ではRedmi Padに軍配が上がるでしょう。
ただし、ゲーム性能については最低限に毛が生えた程度なので、3Dゲームをより高い設定で楽しみたいという場合には、処理性能がもっと高い「Xiaomi Pad 5」のほうがより満足できると思います。
まとめると、大画面を生かした動画視聴やブラウジング、音楽再生・読書・軽めのゲーム等に向いたタブレットなので、そういった明確な用途があるならおすすめします。
希望小売価格は、3GB+64GBモデルが税込3万9,800円、4GB+128GBモデルが税込4万4,800円です。