シャオミのサブブランドRedmiは、2023年3月28日に「Redmi Note 12 Turbo」を中国で発表しました。
この記事では、Redmi Note 12 Turboの主な特徴やスペック、価格などの情報をまとめています。
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Redmi Note 12 Turboの主な特徴
Redmi Note 12 TurboはNoteシリーズ史上最高スペックの5Gスマートフォンです。
ミドルレンジとは思えないハイパフォーマンス
SoCは、新型チップ「Snapdragon 7+ Gen 2」を搭載。7+ Gen 2は、8+ Gen 1と同様のプロセスとアーキテクチャを持ち、これまでの7シリーズを凌駕する高性能SoCとされ、AnTuTuベンチマークで100万点以上のスコアを記録します。
一方で、強力な性能の発揮にはそれ相応の発熱があるため、3,725mm²もの大型VC(ベーパーチャンバー)冷却を採用。この冷却機構には、新たな超拡散伝導技術が採用されており、従来技術よりも放熱性能が35%向上しているとのこと。さらに自社開発の「フューリアス・エンジン(狂暴引擎)」をNoteシリーズとして初めて搭載。これにより、負荷の強い「原神」のようなゲームにおいても、画質やフレームレート、明るさを落とさずに、安定したゲームプレイが可能とのことです。
OSは「MIUI 14」をプリインストールしており、メモリは8 / 12 / 16GB、ストレージは256 / 512GBに加えて1TBモデルも用意。LPDDR5Xメモリ、UFS 3.1ストレージにも対応しています。
バッテリーは5,000mAhで、シャオミ社内のラボでのテストで1.33日間持続する結果が得られたとのこと。また、67Wの有線急速充電に対応しており、素早い充電が可能です。
以上のように高い性能を持ちながら、7.9mm / 181gの薄型軽量ボディに抑えられているのは驚異的と言えるでしょう。
ハードな耐久・安定性テストも合格
上記の通り、非常に高いパフォーマンスを発揮することが謳われていますが、これに加えて、9つのフラッグシップ級の構造保護があり、48か月間使用しても動作性能が劣化しないと言います。
具体的には、筐体の四隅の堅い保護、強化された背面パネル、Corning Gorilla Glassによる画面保護、強化スチール製によるメインボードの保護、キーチップシリコンパッド等の保護を備えており、85°の高温に加えて85%もの高湿度状態でのテストにおいても高い安定性を示したと言います。
さらに、250,000時間にもおよぶ300種類以上の超長時間ストレステストを行った結果、わずか0.005%の故障率に留まったとのこと。一時的ではなく、長く高いパフォーマンスを発揮できる点も本機の魅力となりそうです。
120Hz駆動の有機ELディスプレイを採用
画面は、廉価帯のスマートフォンとしては異例の上下左右すべてで超極細ベゼルを採用。特に左右のベゼルは1.42mmと非常に細くなっています。画面占有率は驚異の93.4%に達しており、上下左右すべてで「iPhone 14」よりも細いことがPRされています。
また、ディスプレイ性能も妥協はなく、フラット形状の6.67インチ有機ELを採用。このディスプレイは、暗所でもチラつきを強力に抑制する1920HzのPWM調光に対応し、世界的に知られるスイスの認証企業「SGS」の低ブルーライト認定を受けています。
さらに12bit(687億色)の色表現が可能で、 100%のP3広色域に対応するなど、フラッグシップ級のディスプレイとPRされています。その他、解像度はFHD+(2400 x 1080ピクセル)で、120Hzのリフレッシュレート、240Hzのタッチサンプリングレート、1000nitsのピーク輝度に対応します。
これまでNoteシリーズのパフォーマンス重視モデルは、液晶ディスプレイを採用しコストカットが行われてきました。今回は有機ELを採用したことで、ディスプレイでも妥協のないモデルとなっています。
OISや独自撮影エンジンなど付加価値多数のカメラ
アウトカメラは、メインカメラにOIS(光学式手振れ補正)を備えた6,400万画素センサーを搭載しています。OISがあることで、ブレのない写真が撮りやすいだけでなく、美しい夜景撮影も可能と思われます。
また、本機はSnapdragon 7+ Gen 2の高性能ISP(イメージング・プロセッサー)に加えて、シャオミ独自の撮影エンジン「Xiaomi Imaging Brain 2.0」も搭載しているとのこと。後者は近年のシャオミのフラッグシップモデルに搭載されているエンジンで、優れた画質や色表現だけでなく、高速の画像処理性能も提供。撮影速度は従来モデルよりも50%向上し、高速で移動する被写体も鮮明に撮影できると謳われています。
さらに、2倍まで拡大しても鮮明な画質を実現する「インセンサー・ズーム」技術を採用しており、フィルムカメラ風のフィルターやフレームも使用可能です。
その他、サブカメラとして、800万画素超広角と200万画素マクロカメラを搭載。インカメラは1600万画素で、ディスプレイ上部中央のパンチホールに配置されています。
流石にサブカメラは最低限の構成となっているものの、OISや独自の撮影エンジンの搭載、インセンサー・ズーム対応など、ミドルレンジとは思えない付加価値の多さで、良好な撮影体験が得られそうです。
音響など、その他スペックも隙無し
音響については、ハイレゾ認定のステレオ・デュアルスピーカーを搭載しており、Dolby Atmosに対応。さらに、ユーザーの聴覚に合わせた音質補正や、150段階もの音量調節にも対応しているといいます。
その他、多機能NFCに加えて、X軸振動モーター、3.5mmイヤホンジャック、IRブラスター(赤外線リモコン)を搭載。更に新しいBluetooth 5.3やWi-Fi 6にも対応し、フラッグシップに劣らない高い利便性を備えているようです。
寸法は、高さ161.11mm、横幅74.95mm、厚さ7.9mm、で、重量181gです。
Redmi Note 12 Turboのバリエーション・価格
基本のカラーバリエーションは、星海蓝(ブルー)、碳纤黑(ブラック)、冰羽白(ホワイト)の3色。これに加えて、ハリー・ポッターとコラボした限定版があります。
各モデルの初回販売価格は以下の通り。3月31日より中国で発売されます。
Redmi Note 12 Turbo
8+256GB: 1999元(約3.8万円)
12+256GB: 2099元(約4万円)
12+512GB: 2299元(約4.4万円)
16GB+1TB: 2599元(約4.9万円)
ハリーポッター版(12+256GB): 2399元(約4.6万円)
※通常価格はスペック表参照。
Redmi Noteシリーズは優れたコストパフォーマンスを提供してきましたが、その中でもRedmi Note 12 Turboは異例のハイスペックモデル。それでいて日本円で3万円台からという価格は正にコスパの鬼と言うべきものでしょう。グローバル市場では「POCO F5」として発表されることが噂されており、日本発売も是非期待したいモデルです。
Redmi Note 12 Turboのスペック
Redmi Note 12 Turboのスペックは以下をご確認ください。
Redmi Note 12 Turbo | |
OS | MIUI 14 |
メモリ | 8 /12 / 16GB, LPDDR 5 |
容量 | 128 / 256 / 512GB or 1TB, UFS 3.1 |
SoC | Snapdragon 7 Gen 2 |
冷却 | 3725mm² VC液冷 |
画面 | 6.67インチ, FHD+ (2400 x 1080), 超極細ベゼル 有機EL, リフレッシュレート 120Hz タッチサンプルレート 240Hz ピーク輝度 1000nits 12bit, HDR 10+, Dolby Vision 1920Hz PWM調光 |
カメラ (背面) | 6400万画素 メイン+OIS 800万画素 超広角 200万画素 マクロ |
カメラ (正面) | 1600万画素 |
電池 | 5,000mAh 67W急速充電 |
音響 | デュアルスピーカー Dolby Atmos, Hi-Res, 3.5mmイヤホンジャック |
4G | FDD-LTE :B1/B3/B5/B8/B19 TDD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41/B42 |
5G | n1/n3/n5/n8/n28a/n38/n41/n77/n78 |
その他 | NFC, IRブラスター, Wi-Fi 6, Bluetooth 5.3 |
本体色 | 星海蓝, 碳纤黑, 冰羽白, ハリーポッター限定版 |
寸法 | 161.11 x 74.95 x 7.9mm, 181g |
通常価格 | 8+256GB: 1999元 12+256GB: 2199元 12+512GB: 2399元 16GB+1TB: 2799元 |
ソース:Xiaomi