モトローラのミドルレンジスマートフォン「moto g64 5G」を購入し、しばらく使ってみたので実機レビューをお届けします。
価格は税込34,800円(モトローラ公式ストア)、またワイモバイル版「moto g64y 5G」が税込21,996円となっており、どちらもおサイフケータイに対応しています。
ジャンプできる目次
- 1 moto g64 5Gはこんなスマホ
- 2 moto g64 5Gを開封!フィルム・充電器は付属しない
- 3 moto g64 5Gの本体をチェック!
- 4 moto g64 5Gの処理性能をチェック
- 5 moto g64 5Gのディスプレイをチェック
- 6 moto g64 5Gのカメラ性能をチェック
- 7 moto g64 5Gのバッテリー・充電性能をチェック
- 8 moto g64 5Gの音響をチェック
- 9 moto g64 5Gの指紋・顔認証をチェック
- 10 moto g64 5Gのスペック
- 11 moto g64 5G レビューまとめ:コスパ良好のミドルスマホ
- 12 moto g64 5G / g64y 5Gをお得に購入する方法!
moto g64 5Gはこんなスマホ
moto g64 5Gの主な特徴は以下の通りです。
主な特徴
✅Dimensity 7025チップ搭載。余裕ある8GBメモリ
✅最大1TB microSDカード対応
✅手振れ補正搭載の5000万画素カメラ
✅120z駆動の約6.5インチFHD+液晶
✅30W急速充電対応の5,000mAhバッテリー
✅ステレオスピーカー&イヤホンジャック搭載
✅指紋・顔認証 / デュアルSIM対応
✅IP52防塵防滴 / おサイフケータイ対応
✅7.99mm / 177gの薄型軽量デザイン
価格は税込34,800円(モトローラ公式ストア)、またワイモバイル版「moto g64y 5G」が税込21,996円(※後者はメモリが4GB)。
価格だけ見るとエントリー級かと思いきや、スペックはほぼミドル級のコスパに優れたスマートフォンです。
SoCはAnTuTuベンチマーク(Ver.10)で約50万点の「Dimensity 7025」。120z駆動の液晶画面や、ステレオスピーカー、手振れ補正搭載の5000万画素カメラなどを搭載していることも魅力です。
また、7.99mm(最薄部)/ 177gの薄型軽量デザインで、おサイフケータイにも対応しています。
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moto g64 5Gを開封!フィルム・充電器は付属しない
まずは、moto g64 5Gを開封していきます。
パッケージはプラスチックフリーなサステナブル仕様。中身は以下の通りです。
中身
✅本体
✅ケース
✅SIMピン
✅仕様ガイド等書類
本体に加えてケースが付属。一方、充電器やフィルムは付属しません。
フィルムだけでも別途購入しておくと安心ですね!
moto g64 5Gの本体をチェック!
本体重量は実測で178g
本体は実測で約178gでした。公称重量は約177gですが、このあたりは誤差の範囲でしょうか。
200gを超えるとややズッシリ感がありますが、この点moto g64 5Gは軽い部類と言えるでしょう。
また、付属のケースを含めても200g以下でした。
軽いスマホ好きです!
本体細部をチェック!FeliCa搭載
それでは、本体の細部もチェックしていきましょう。全体的に角ばったデザインですが、角が斜めにカットされ持ちやすさも考慮されています。
本体の上下左右に配置されているボタンやポート等は以下の通りです。
そのほか、画面上部にもスピーカーが備えられたステレオ仕様です。
カメラモジュールは出っ張りが少なくスッキリとした印象。カメラの隣にはFeliCa(おサイフケータイ)が搭載されています。
SIMスロットは、nanoSIMとmicroSDカードがそれぞれ一枚ずつ入る仕様。
また、eSIMにも対応しているので、nanoSIMと組み合わせればデュアルSIMにできます。
デザインもチェック。安っぽさを感じないデザイン
moto g64 5Gのデザインもしっかりチェックしていきましょう。
筆者g購入したスペースブラックは、落ち着きがありつつも細かい粒子が美しく輝くデザイン。安っぽさを感じず好印象です。
画面は約6.5インチの液晶ディスプレイとなっています。
ベゼルは決して細いわけではなく、特に下部は太め。このあたりは安価なスマートフォンにありがちです。
また、画面上部にはパンチホールがあり、インカメラが納められています。
なお、横幅は約73.82mm。明らかに大きいという感じはないものの、手が小さめな筆者だと片手で使うのは難しいです。
大画面の魅力もあるので、そこはトレードオフですね!
なお、moto g64 5Gの防水はIP52(防滴)レベル。水しぶきや少々の雨なら大丈夫そうですが、水没や土砂降りの雨には注意しましょう。
moto g64 5Gの処理性能をチェック
ベンチマークスコアはギリギリ50万点
moto g64 5GはSoCにメディアテック製「Dimensity 7025」を搭載しています。
その処理性能を測るために、AnTuTuベンチマーク(Ver10.2.7)で計測を行いました。強い負荷への耐性を調べるために3回連続で行っています。
結果は、一回目でギリギリ50万点超えを記録。2・3回目のスコアはやや下がっているものの極端な低下ではありません。
決して高い数値ではないものの一般的なミドルレンジ的な性能で、価格を考えれば、かなりがんばっているとも言えるでしょう。
実際に使ってみてもウェブブラウジングやLINE、SNSの動作は問題なく快適です。
AnTuTuベンチマークの目安表は以下をご覧ください。
AnTuTuベンチマーク 目安表
AnTuTuベンチマーク(Ver.10)で分かる大体の性能目安は以下の通り。参考にしてください。
スコア | 解説 |
~30万点 | 超ローエンド。最低限のことができれば良い人向け |
~40万点 | ローエンド。30万点未満よりも動作は快適。ゲーム以外はほぼ困らない |
~60万点 | ミドルレンジ。30万点~40万点よりも快適。軽いゲームも楽しめる |
~80万点 | ミッドハイレンジ。高画質設定でなければ3Dゲームも割と動く |
~100万点 | ハイエンド一歩手前。高画質設定でも3Dゲームが楽しめる機種がある |
~150万点 | ハイエンド。ほとんどの機種が高画質設定で3Dゲームが楽しめる |
150万点超え | 2024年初頭の最強クラス。原神や崩壊:スターレイルも軽々と動く |
moto g64 5Gは~60万点のラインで、2024年7月時点では一般的なミドルレンジモデルの性能。3Dゲーム以外の日常使いでは快適に動作するレベルです。
moto g64 5Gのディスプレイをチェック
発色良好な120Hz液晶ディスプレイ
moto g64 5Gは、120Hzのリフレッシュレートに対応した6.5インチ液晶ディスプレイを搭載しています。
液晶ながらFHD+の解像度で発色も良好。また、リフレッシュレート120Hzに対応しているおかげで、スクロールも非常になめらかです。
なめらか動作なので目に優しく感じます!
直射日光下では一応見えるレベル
moto g64 5Gの画面輝度はそれほど明るい感じは無いものの、夏の強い日差しの下でも一応見られるディスプレイになっていました。
画面の明るさはどこまで求めるかにもよるのですが、一般的な液晶レベルだと感じました。
moto g64 5Gのカメラ性能をチェック
50MP+2MPのデュアルカメラを搭載
moto g64 5Gは最大5000万画素のデュアルカメラを搭載しています。構成は以下の通りです。
・標準(広角):5000万画素(1/2.88型, f/1.8)+OIS
・マクロ:200万画素
構成はシンプルで最低限のもの。特にマクロカメラは、たったの200万画素とおまけ的な性能なので、実質シングルカメラと言えるでしょう。とは言え、標準カメラはOIS(光学式手振れ補正)搭載。様々なシーンでブレを抑えて撮ることができます。
動画については以下の画質@フレームレート(fps)で撮影可能です。
標準カメラ︰FHD@30fps/60fps
マクロカメラ︰HD@30fps
カメラ総評:最低限の性能。色合いは濃いめ
moto g64 5Gのカメラの総評としては、格安スマホらしい最低限の性能。ズーム性能は高くなく、2xズーム程度でも多少粗さを感じます。
色合いはシーンにもよるのですが、グリーンやイエローは濃いめで派手な印象です。
標準カメラは1/2.0インチとあまり大きくありませんが、ナイトビジョン(夜景モード)を使えば夜景もクッキリと撮ることができました。
OISも備えているので、夜景をブレずに撮りやすいのは良い点です。
なお、マクロカメラは200万画素という数字が示すようにおまけ的性能。標準カメラの2xズームで撮ったほうが画質も良く、使う機会はほぼ無さそうです。
← 標準カメラ2xズーム | マクロカメラ →
(画像が表示されない場合、ページを再読み込みしてください)
全体的には、価格なりの最低限の性能ですが、カメラにこだわりのないユーザーであれば特に問題はないかもしれません。
以下、ズーム性能や夜景写真も個別にまとめているのでご覧ください。
ズーム性能は良くない。超広角カメラも非搭載
以下、1x(ズームなし)と、2x、3x、8x(最大倍率)それぞれのズームの比較です。
初めに結論をまとめておくと、ズーム性能はあまり良くなく2xズームでも解像感の低下が気になります。
特にズーム時の高画質処理などは無いようで、基本的にはズームすればするほど、そのまま粗くなっていく印象。高倍率のズームは、記録用には使える程度の性能といったところでしょう。
以上の通り、ズーム性能はあまり良いものではないので注意。また、超広角カメラも搭載されていません。
実用的なナイトビジョン
moto g64 5Gはナイトビジョン(夜景モード)に対応。都市夜景のように、ある程度光量のあるシーンではキレイに撮ることが出来ました。
← オート| ナイトビジョン →
(画像が表示されない場合、ページを再読み込みしてください)
ナイトビジョンを使うと、よりくっきりとした画質になりますね!
ただし、ズームすると画質ははっきりと劣化します。
カメラ性能をどこまで求めるかは人によりますが、このあたりは限定的な性能なので注意しましょう。
手振れ補正対応なので、動画も撮りやすい
moto g64 5Gの標準カメラは、OIS(光学式手振れ補正)を搭載しており、ブレの少ない動画を撮ることができます。
実際に動画を撮影してみると、駆け足では多少のステップノイズがあるものの、スムーズでブレを抑えた動画が撮れました。
余程強烈な手振れがない限りは、あまり違和感のない動画が撮影できるでしょう。
moto g64 5Gのバッテリー・充電性能をチェック
バッテリー持ちは「普通」
moto g64 5Gは5000mAhバッテリーを搭載しています。
そこで、バッテリー100%・音量100%・輝度60%の状態で、Amazonプライムビデオを標準画質で2時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。その他の端末との比較は以下の通りです。
機種 | 1時間後 | 2時間後 |
moto g64 5G | 91% | 81% |
Xperia 10 VI | 95% | 89% |
OPPO Reno11 A | 96% | 88% |
motorola edge 40 neo | 95% | 87% |
Google Pixel 8a | 95% | 87% |
AQUOS sense8 | 95% | 90% |
Nothing Phone (2a) | 92% | 84% |
Redmi Note 13 Pro+ 5G | 96% | 88% |
以上のテストでは、moto g64 5Gのバッテリー持ちは良くない結果に。
しかし、メディアテック製のチップセットを搭載している機種は、Amazonプライムビデオでバッテリーを多く消費してしまう傾向があるので、この結果は単に最適化不足の可能性があります。
実際に様々な用途で一日使ってた結果は、30%~40%程度残っている日が多く「普通」な印象。動画やゲームで長時間使用しなければ十分かと思います。
30W急速充電で素早く充電できる
moto g64 5Gは30W急速充電に対応しています。そこで、モトローラ純正の充電器で充電時間を計測してみました。
実際に、バッテリー残1%から100%まで充電するのにかかった時間は以下の通りです。
充電時間 | バッテリー |
30分 | 51% |
1時間 | 90% |
1時間14分 | 100% |
充電速度は速く1時間で90%の充電が可能。満充電でも1時間19分でした。
急に充電が必要になる場合や、寝る前に充電を忘れていた場合など、サクッと充電できてしまうのは良い点でしょう。
moto g64 5Gの音響をチェック
格安なのにステレオスピーカー搭載
moto g64 5Gはステレオスピーカーを搭載しています。
画面上部のスピーカーはあくまでサブといった感じですが、底面のスピーカーは低音がしっかり出ており、中~高音域のバランスも取れた音質です。
また、Dolby Atmos対応ということもあり音の広がりは良好。多くの方が不満なく音楽や動画再生を楽しめそうです。
低価格モデルなのにステレオなのは素晴らしいですね!
イヤホンジャックも搭載。コーデックはLDAC対応
moto g64 5Gは3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
最近はイヤホンジャックがない機種も多いので、有線派には嬉しい仕様です。
また、高音質なBluetoothコーデックでは「LDAC」と「LHDC」に対応しています。
ただし、「aptX Adaptive」には非対応のため、Bluetoothイヤホンの仕様には注意しましょう。
moto g64 5Gの指紋・顔認証をチェック
moto g64 5Gは側面指紋認証・顔認証に対応しています。
認証速度はどちらも非常にスムーズです。
moto g64 5Gのスペック
moto g64 5Gのスペックは以下の通りです。
moto g64 5G | |
OS | Android 14 |
SoC | Dimensity 7025 |
メモリ | 8GB |
容量 | 128GB |
画面 | 6.5" 液晶ディスプレイ, 解像度: フルHD+ (2400 x 1080), リフレッシュレート: 120Hz, |
アウトカメラ | 標準: 5000万画素+OIS マクロ: 200万画素 |
インカメラ | 1600万画素 |
電池 | 5000mAh, 30W有線充電 |
音響 | ステレオスピーカー, 3.5mmイヤホンジャック |
防塵防水 | IP52 (防滴) |
おサイフケータイ | 対応 |
生体認証 | 側面指紋 / 顔 |
5G | n1/n3/n28/n41/n77/n78 |
4G (LTE) | B1/B2/B3/B4/B8/B11/B12/B17 /B18/B19/B26/B28/B38/B41/B42 |
寸法 | 161.56 × 73.82 × 7.99mm, 177g |
本体色 | スペースブラック, シルバーブルー |
その他 | Bluetooth 5.3, nanoSIM + eSIM |
価格 | 税込34,800円 (モトローラ公式ストア) |
なお、ソフトバンク版「moto g64y 5G」はメモリが4GBとなっており、カラーバリエーションに「バニラクリーム」があります。
ソース:モトローラ
moto g64 5G レビューまとめ:コスパ良好のミドルスマホ
moto g64 5Gのレビューをお届けしました。主なポイントをまとめると以下の通りです。
ポイント
✅薄型軽量でシンプルなデザインが〇
✅日常使いには十分すぎるSoC性能
✅画面は液晶だが120Hz対応。直射日光下ではやや暗いか
✅手振れ補正対応で使いやすい5000万画素カメラ
✅バッテリー持ちは普通。1時間で90%充電できるのは〇
✅ステレオスピーカー / イヤホンジャック搭載
✅おサイフケータイ / microSDカード対応
✅防水はIP52(防滴)なので注意
総評としては、低価格ながら価格以上のスペックや使い勝手を備えたコスパ良好なミドルスマホ。
画面が液晶だったり、防水がIP52(防滴)だったりとコストカットされていると感じる部分はいくつかあるのですが、おおむねミドル級のスペックを備えています。
また、FHD+の画面に加えてステレオスピーカー、イヤホンジャックを搭載しており、しっかりエンタメを楽しめる点は好感。
SoC性能も悪くなく、税込34,800円(モトローラ公式ストア)という価格設定はコスパ十分。おサイフケータイに対応していることも良い点です。
moto g64 5G / g64y 5Gをお得に購入する方法!
なお、moto g64 5G / g64y 5Gは実質ほぼ同じモデルですが、以下の違いがあります。
g64 5G | g64y 5G | |
販路 | キャリアフリー(SIMフリー) | ワイモバイル |
価格 | 税込34,800円(モトローラ公式ストア) | 税込21,996円 |
メモリ | 8GB | 4GB |
カラー | ・スペースブラック ・シルバーブルー | ・スペースブラック ・シルバーブルー ・バニラクリーム |
g64y 5Gはワイモバイル専売モデルで、メモリが4GBにカット。その分、価格がかなり抑えられておりさらに手に取りやすい製品になっています。
ライトユーザーならワイモバイル版(g64y 5G)でも問題なさそう!
moto g64 5G / g64y 5Gをお得に購入する方法は、以下の記事にまとめているので是非ご覧ください。
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