筆者はシャオミのハイエンドタブレット「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」を購入して約1年が経過しました。
とは言え、実は1年間ずっと使い続けてきたわけではなく、持て余してしまいほとんど使わない時期もありました。
そんな1年間で何に用途を見出し、どういう使い方をするようになったのかをこの記事にまとめてみたいと思います。
なお、記事公開時点(2025年5月)において、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4は在庫限りで終売(シャオミ公式でも製品ページが見れなくなっています)。
運よく在庫を見つけた方や中古での購入を検討している方、すでに購入して持て余してしまっている方、後継の「Xiaomi Pad 7」シリーズの購入を検討している方等に参考になれば幸いです。
ジャンプできる目次
タブレットは使い道が迷子になりがち
ペンもキーボードも買ったが......
筆者はXiaomi公式オンラインストア(mi.com)で、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4を専用ペン+専用キーボードカバーと合わせて購入しました。
しかし、この1年間でペンもキーボードも結局ほとんど使用することはありませんでした。
ペンについては元々PDF等にサインする用途で購入したのですが、絶対にペンが必要という訳ではなく実際のところ指でも十分。
そしていつの間にか失くしてしまったのですが、特に必須でもなかったので追加購入もしませんでした。
筆者はイラストを描かないので、完全に持て余していました......。
次にキーボードカバーですが、これも結局明確な用途を見出せませんでした。これを使えばノートPCのようにXiaomi Pad 6S Pro 12.4を使えるわけですが、高性能なモバイルノートPCがあればほぼ出る幕無し。
ノートPCとしては12.4インチはやや画面が小さいですし、Lightroomのような高度な編集ソフトはWindowsやMacで使う方が便利です。
筆者はASUSのモバイルノートPC「Zenbook S 14(UX5406)」を購入した後、このキーボードカバーはまったく使わなくなってしまいました。
あくまでノートPC代替品という感じですね......。
結局動画を見るだけになった
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4は高性能なSoC「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載しており、ゲーム用途で購入した方も多いのではないかと思います。
こうした使い方に関しては筆者の場合ほぼゼロ。動作検証目的で数回起動しただけで、実際はほぼ使いませんでした。
というのも、筆者のプレイするゲームのほとんどは「スマホを両手で持って親指で操作する」ことを前提としたUIで、単純にタブレットでは操作しにくかったです。
また、Snapdragon 8 Gen 2の性能が決して低いわけではないものの、ゲーム体験を重視するのであれば、搭載チップがより強力でフレーム補間も備えた「POCO F7」シリーズの方が向いています。
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もちろん大きな画面でプレイすることに向いたゲームもあると思いますし、コントローラーと組み合わせてプレイするということも考えられます。
そのため「絶対に無し」ではないものの、そうした明確な用途や環境がなければ、ゲーム用途で積極的にXiaomi Pad 6S Pro 12.4を使う気は起きなかったです。
そして結局動画を見るだけのデバイスに......。
筆者なりに見出したタブレットの用途3選
以上の通り、多少触ってみたものの結局明確な用途をあまり見いだせず、動画を見るだけで持て余している時期も多かったのですが......。
改めてタブレットの用途について再考し、現在では以下の3つの用途でXiaomi Pad 6S Pro 12.4を使うようになったのでご紹介します。
スマホのギャラリーを大画面に投影できる
一つはXiaomi Padシリーズ独自の機能であるスマホとの連携。
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4はBluetoothや搭載されているNFC等を使って、シャオミのスマートフォンと連携した使い方ができるのですが、なんとスマホ側のアプリをそのままXiaomi Pad 6S Pro 12.4の大画面で開くことが可能です。
※連携機能はシャオミの対応するスマートフォンに限る
筆者の場合、シャオミのUltraモデルを愛用し続けてきており、現在はXiaomi 15 Ultraを使用中。
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スマホで写真や動画の閲覧はスムーズですが、細部までじっくり鑑賞しようとすると、どうしても画面のサイズが制約に。
この機能を活用することで、Xiaomi 15 Ultraで撮影した高精細な写真をより鮮明に確認でき、編集作業もはかどります。
この機能はマジで便利!めちゃくちゃ積極的に活用しています。
特にUltra RAWで撮影した写真や高解像度の写真を扱う場合、タブレットならではの広い表示領域が大きな利点となります。
さらに、シャオミの比較的高度な機能を備えたギャラリーアプリであれば、Lightroomなどの専門的な編集ソフトがなくてもある程度の編集が可能。
指を使った直感的な操作ができ、スマートフォン以上に細かい調整ができる点も魅力です。こうしたスマホとの連携機能は2025年発売のXiaomi Pad 7シリーズにも引き継がれています。
ノートPCと連携してサブモニター化!作業効率アップ
筆者はASUSのモバイルノートPC「Zenbook S 14(UX5406)」を使用しているのですが、このPCにはASUS独自のアプリ「GlideX」を標準搭載。
GlideXはPCとスマホ、タブレットを高度に連携させることができるアプリで、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4にも同じものを入れて、PCと同じWi-Fiに接続すればサブモニターとして使用することが可能です。
筆者の場合、メインのPC画面でブログ記事を書きながら、タブレット側で資料や参考情報、AI等を表示することで、スムーズな作業環境を構築。また、ミーティングやプレゼンテーション時のサブモニターとして活用することも考えられます。
さらに、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4はタッチ操作が可能なので、この点もサブモニターとして理想的(タッチ操作可能なモバイルモニターは重量が重く、高価なものが多い)。
今ではノートPCの頼もしい相方になっています!
情報を多く表示できる3:2というアスペクト比は、「Xiaomi Pad 7」シリーズにも引き継がれています。
ただし、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4をサブモニターとして使用する場合やや遅延があることがデメリット。
この辺は、有線で接続する本来のモニター製品には劣るため注意しましょう。一方、資料や参考情報といった静的なコンテンツの表示には大きな問題はないかと思います。
なお、筆者の場合は前述のGlideXを用いてサブモニター化していますが、その他の類似アプリを使用しても良いでしょう。
ケーブルなしで手軽にデュアルディスプレイ環境を構築できるため、スペースを有効活用したいユーザーにとって理想的な機能となり得ます。
迫力の映像体験!大画面×ヘキサスピーカーの実力
そして、やはり特に魅力的なのは「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」の大きく鮮やかな液晶画面。
タブレットとしてはやや大きめな12.4インチの画面は、3Kの解像度に対応しており精細な表示が可能。ダイナミックなHDR動画を楽しむことはもちろん、各種情報の閲覧にもピッタリです。
また、最大144Hzのリフレッシュレートや、900nitのピーク輝度に対応していることも魅力的。
そして、音響には中低音域を担う4つのユニットと、高音域を担う2つのユニットの合計6つの強力なスピーカー(ヘキサスピーカー)を搭載しています。
音質はめちゃくちゃ良い感じ!
音の広がりや低音の厚みが非常に豊かで、スマホと比較すると圧倒的なサウンドの臨場感が得られます。映画やドラマを視聴する際はもちろん、YouTubeの音楽動画やライブ映像なども、没入感を持って楽しめるのがポイントです。
なお、2025年発売のXiaomi Pad 7シリーズの場合、やや画面が小さくなり(11.2インチ)、スピーカーもクアッド(4つ)仕様ですが、345PPIという非常に高精細なディスプレイが採用されています。
まとめ
以上、シャオミのハイエンドタブレット「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」を1年間使ってみての感想と考察でした。
タブレットはスマホとPCの中間にあるようなデバイスですが、明確な用途がなければ持て余す可能性が高い代物でもあります。
元々はっきりとした用途が決まらないままXiaomi Pad 6S Pro 12.4を購入した筆者でしたが、やはり使い道が迷子になってしまった時期が長くありました。
とは言え、いろいろと機能を探ったり使ってみたりする中で、結局以下の3つの用途で活用するようになっていました。
ポイント
・スマホのギャラリーを大画面に投影
・ノートPCのサブモニター
・大画面とヘキサスピーカーによる迫力の映像体験
以上の用途ではしっかり活躍してもらってます!
この記事が、これからシャオミのタブレットを購入する方、購入したものの持て余してしまっている方等のご参考になれば幸いです。
なお、記事公開時点(2025年5月)において、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4は在庫限りで終売(シャオミ公式でも製品ページが見れなくなっています)。購入できる販路はかなり限られると思われます。
シャオミスマホとの連携など独自機能を求める方は、画面が11.2インチとやや小さくなるものの、2025年発売の「Xiaomi Pad 7」「Xiaomi Pad 7 Pro」を代替品としてご検討ください。