ロンドン発ブランドNothingのハイエンドスマホ「Nothing Phone (2)」で、たくさん撮影してきたので記事にまとめました。
初めに結論を書いておくとメイン・超広角ともに使いやすいカメラです。Nothing Phone (2) のカメラ性能が気になる方は、是非詳細を以下でご覧ください。
※この記事は、Nothing Japan様より製品を貸し出していただき作成しています。
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Nothing Phone (2) のカメラスペック
Nothing Phone (2) は、背面に5,000万画素のデュアルカメラ(メイン+超広角)、正面に3,200万画素のフロントカメラを搭載しています。
Nothing Phone (2) | |
SoC | Nothing Phone (2) |
メインカメラ(広角) | SONY IMX890 5,000万画素 +OIS, 1/1.56インチ, f/1.88 |
超広角カメラ | Samsung Isocell JN1 5,000万画素, 1/2.76インチ, f/2.2 |
フロントカメラ | SONY IMX615 3,200万画素, 1/2.74インチ, f/2.45 |
SoCは「Snapdragon 8+ Gen 1」で、Qualcommの高品質ISP(画像処理用のプロセッサー)を備えています。また、8フレームを融合して肉眼に近い露出レベルの写真が撮れる「Advanced HDR」、夜でも昼間のように鮮やかな画像がナイトモード、動体撮影で優れた性能を発揮する新機能「Motion Photo」を採用。さらに、2倍超解像ズーム機能を備えています。
動画では、最高4K画質、最高60fpsフレームレートに対応。動きの激しいシーンではデュアル・スタビリゼーション機能により、激しい動きも手ブレをまったく感じさせないビデオが撮影できるとのこと。
また、前モデルと比べてより大きく、画素数が2倍になったフロントカメラでは、最高1080P画質、最高60fpsフレームレートで動画が撮影できます。
Nothing Phone (2) カメラ作例
フィルター機能が楽しい
まずはオートでいろいろと撮影していきます。ちょうど東京に行く機会があったので、以下の作例はほとんど東京で撮影しています。
まずは電車に乗る前に地元の喫茶店で休憩しつつ、モーニングのトーストを1倍と2倍ズームで撮影してみました。
←1倍 | 2倍→
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2倍超解像ズームに対応していることもあり、どちらも写りは良好。ただし、2倍ズームはAIによる処理が強めなのかかなりビビットでコントラスト強めの写真になっています。2倍ズームで毎回こうなるわけではないのですが、写った被写体や風景、光の入り具合でAIによる処理が色々と変わるのだと思われます。気になるようなら設定で「シーン検出」機能を切りましょう。
また、Nothing Phone (2) は撮影した後にAIによる処理が入るため、撮った直後に写真を見ようとすると1~3秒程度待たされます。1倍で撮った写真よりもズームして撮った写真の方がかかる時間は長めになっているようです。
次にカメラソフトに備わっているフィルター機能を使って色々撮影してみました。
BLUSHは暖かみのあるレトロな色彩が楽しめるフィルターで、白と黒が目立つシックなカフェ等で最適です。
LENTICULARはNothing独自の面白いフィルター。縦長のバブルが重なったような表現ができ、うまく使えばアーティスティックな写真が撮れます。
ちなみに撮影した場所は「東急プラザ 表参道原宿」。万華鏡みたいな社員が撮れることで有名な場所ですよね。
WESTは、寒色気味の爽やかな写真が撮れるフィルター。陽射しの美しさが際立ち、個人的にはとても好感の持てるフィルターです。
また、Nothing Phone (2) に独自のカメラアプリは無いものの、Google Photoの機能で後から編集することも可能。以下の写真は、オートで特にいじらず撮影したものですが、編集でより爽やかな印象の写真にしてみました。
良好な色合いで使いやすい超広角カメラ
Nothing Phone (2) のメインカメラと超広角カメラを比較してみましょう。
色合いに大きな違いはありませんが、超広角カメラはより広い画角でダイナミックな写真に。その分歪みが大きい特性がありますが、うまく使えば印象的な写真が撮影できるでしょう。
解像感良好で扱いやすい2倍ズーム
今度は屋外で2倍ズームを使って撮影してみましょう。
上掲のミュージアムの写真は「国立新美術館」ですが、その近所の「乃木神社」で祭りが行われていたため、休憩も兼ねて撮影してきました。
あまりにも暑かったので露店で売られていた特別仕様のかき氷をいただきました。Nothing Phone (2) は若干実際の見た目より濃い目の色合いで写真が撮れるため、こうした黄色い被写体や背景の緑がとても鮮やかで好感が持てます。
非常に強い日差しに参りそうになってしまいますが、涼やかな風鈴の音が心なしかそんな気持ちを和らげてくれます。2倍ズームで撮ることでボケが大きくなるため、被写体がより印象的になります。
また、セミの抜け殻を見つけたので思わず撮影してしまいました。ズームで撮ることで玉ボケもより大きくなり、美しい雰囲気の写真になります。
手水舎では、水に神社の木々と青空が反射して美しい写真が撮影できました。
あまりに強い日差しで背景が白飛びしていますが、この程度であれば、この夏の猛暑を表現できむしろ良い感じだと思います。
メリハリある夜景が撮れるナイトモード
それでは、Nothing Phone (2) で夜景も撮影していきましょう。オート撮影時には一定の暗さで自動でナイトモードになります。
まずはメインカメラ。撮影場所は東京駅です。
←ナイトモードなし | ナイトモードあり→
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Nothing Phone (2) でナイトモードを使って撮影すると、実はオートよりも暗めになります。
しかし全体的に明るく撮るよりも、明るい場所は明るく、暗い場所は暗く撮ってくれた方がメリハリのある写真になるため、むしろ好感が持てます。また、ナイトモードではちゃんと白飛びが抑制できています。
次にメインカメラの2倍ズームです。
←ナイトモードなし | ナイトモードあり→
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こちらも写りは良好。明るい場所を中心に収めたためか、ナイトモードの有無でほとんど変化がありませんが、ナイトモードありの方が若干白飛びが少ない気がします。
最後に超広角カメラです。
←ナイトモードなし | ナイトモードあり→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
超広角カメラはメインカメラと比べてセンサーサイズが小さいため暗所に弱いのですが、この程度であれば十分良好。写りの傾向もメインカメラと大きな違いがないため、使い分けがしやすいです。
OIS搭載で手振れの少ない動画が撮れる
Nothing Phone (2) はメインカメラにOIS(光学式手振れ補正)を備えているため、手振れの少ないなめらかな動画が撮影できます。
解像度は1080p / 4Kが選択でき、どちらも60FPSのフレームレートで撮影できます。
Nothing Phone (2) カメラ検証まとめ
以上、Nothing Phone (2) のカメラ性能の検証でした。
全体的に写りは良好で、一般的な撮影であれば問題なく綺麗な写真が撮影できます。特大センサーや望遠カメラはないため、超低照度環境やかなり遠くの撮影は得意ではありませんが、そこまで求めなければ多くのユーザーが満足できるでしょう。超広角カメラの色合いもメインカメラと大きな違いがなく、使い分けがしやすいです。
一方、撮影後の処理に若干時間がかかる仕様のため連写は効きません。動く被写体を撮影する際には気を付けましょう。
また、動画についてはOISの効きが良く、手振れが少なくなめらかな動画が撮影できます。こうした点でも使いやすいカメラだと思いました。