モトローラのエントリースマートフォン「moto g24」を購入し、しばらく使ってみたので実機レビューをお届けします。
価格は税込20,800円(モトローラ公式ストア)と安価ながら、90Hz駆動ディスプレイやステレオスピーカーを搭載したモデルとなっています。
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moto g24はこんなスマホ
moto g24の主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅7.99mm(最薄部)薄型 / 181g軽量
✅マット背面採用。シンプルで落ち着いたデザイン
✅90Hz駆動のHD+液晶ディスプレイ
✅Dolby Atmos対応ステレオスピーカー
✅5000万画素の高解像度カメラ
✅5000mAh大容量バッテリー
✅Helio G85オクタコアチップ
✅最大16GB大容量メモリ(8GB+RAMブースト8GB)
✅デュアルSIM / microSD / 指紋&顔認証対応
✅IP52防塵防滴 & イヤホンジャック対応
moto g24の価格は税込20,800円(モトローラ公式ストア)です。
安価な製品ながら、ディスプレイは90Hz駆動に対応し、ステレオスピーカーも搭載。カメラも5000万画素と、付加価値の多いモデルとなっています。
それでは、以下moto g24の実機レビューの詳細をご覧ください。
moto g24を開封!フィルムとケースが付属
まずは、moto g24を開封していきます。
パッケージは薄い段ボールのような箱となっています。ここはエントリーモデルなのでご愛嬌と言ったところでしょうか。
中身は以下の通りです。
中身
✅本体
✅TPUクリアケース
✅SIMピン
✅使用ガイド等書類
超格安モデルということもあり、充電器やフィルムは付属しません。とは言え、ケースが付属するのはありがたいポイントでしょう。
ちなみにケースを着けるとこんな感じ。カメラモジュールの部分のみ若干高い作りで、保護性能は悪くなさそうです。
moto g24の本体をチェック!
本体重量は実測で185g
本体は実測で185gでした。公称(約181g)よりもわずかに重いようです。
とは言え、昨今のスマホは200gを超えることも多いので、軽い部類のスマートフォンです。
なお、付属のケースを含めると205gでした。
本体細部をチェック!
それでは、本体の細部もチェックしていきましょう。
本体フレームの右側にはボリュームキーと電源ボタン(兼指紋センサー)があります。
本体フレームの左側にはSIM&microSDカードスロット。nanoSIMが2枚とmicroSDカードが1枚入ります。
天面には「Dolby Atmos」ロゴと、イヤホンジャックがあります。
底面にはスピーカー穴と、Type-C充電ポート、マイク穴があります。
さらに画面上部にはもう一つのスピーカー穴があり、ステレオサウンドを楽しむことができます。
なお、FeliCa(おサイフケータイ)には非対応。防水もIP52(防滴)レベルなので、水没やどしゃ降りの雨には注意しましょう。
デザインもチェック。シンプルなデザイン
moto g24のデザインもしっかりチェックしていきましょう。
シンプルで落ち着いたデザインは、万人受けしそうな感じ。マットな背面で指紋も目立ちにくいです。
特徴的なのは、背面パネルと一体化したカメラモジュール。ゆるやかに盛り上がり、二つのカメラ(標準5000万画素、マクロ200万画素)が配置されています。
画面には6.6インチの大画面液晶が採用されています。
ただし、下側のベゼルは結構太め。このへんはコストカットされたポイントでしょうか。
全体的にはフラットな形状のmoto g24ですが、角はわずかに丸みを帯びており持ちやすさを考慮。
筆者の手は小さい方ですが、グリップ感は悪くありません。
moto g24のディスプレイをチェック
90Hz駆動のHD+液晶ディスプレイ
moto g24は、90Hzの高リフレッシュレートに対応した液晶ディスプレイを搭載しています。
ただし、画質はHD+と最低限の性能で、寄って見ると若干のドット感あり。くっきりとした表現が特徴の有機ELに目が慣れていると、若干ぼやけたように見えるかもしれません。
とは言え、90Hz駆動でなめらかに動くのはGOODポイントです。
直射日光下でも何とか見える明るさ
また、液晶ながら高輝度モードに対応していることもあり、直射日光下でもギリギリ見える程度の視認性は確保されていました。
moto g24のベンチマークをチェック
moto g24はSoCに「MediaTek Helio G85」を搭載しています。
その処理性能を測るために、AnTuTuベンチマーク(Ver10.2.7)で計測を行いました。強い負荷への耐性を調べるために3回連続で行っています。
結果は24万~27万点台と言う結果に。最低限の処理性能で高負荷の3Dゲームには向いていませんが、ライトユーザーの方(電話やメール、LINEや動画鑑賞などが主な用途)であれば大きな不満は無いでしょう。
実際に使ってみても、以上のような用途であれば極端に動作が重いということもありませんでした。また、RAMブースト機能により最大16GBメモリ(8GB+ブースト8GB)で使えるので、たくさんアプリを開いても問題なさそうです。
以下の記事では、moto g24のAnTuTuベンチマークスコアの詳細についてまとめているので、是非合わせてご覧ください。
▽moto g24のAnTuTuベンチマークをチェック!処理性能に期待はしない方が良いが……
moto g24のカメラ性能をチェック
50MP+2MPのデュアルカメラを搭載
moto g24は最大5000万画素のデュアルカメラを搭載しています。構成は以下の通りです。
カメラ
・標準(広角):5000万画素(f/1.8)
・マクロ:200万画素(f/2.4)
エントリーモデルながら標準カメラは5000万画素センサーを採用。さらにマクロカメラも備えていますが、こちらは200万画素とおまけ的な性能です。
動画については、標準カメラがFHD(30fps)、マクロカメラがHD(30fps)で撮影可能。さらに標準カメラは電子式手振れ補正に対応します。
カメラ総評:欠点はあるが画質は悪くない
moto g24のカメラの総評としては、いくつか欠点はあるものの標準カメラの画質は意外と悪くありません。
直射日光下では自然な色味で撮れ、1x(ズームなし)であれば解像感も悪くありません。エントリーモデルでは、画素数は高くても写りはあまり良くないものが多いのですが、moto g24は健闘していると感じます。
また、直射日光のない室内でも悪くない色を出します。料理の写真も美味しそうに撮れました。
一方、ズーム性能は微妙。以下の写真では、風鈴の柄に粗さを感じます。
また、マクロカメラの画質は写りが暗く、解像感も標準カメラに劣ります。
そして、個人的に気になったのがピント合わせ。画面の任意の位置をタップすると、そこにピントを合わせることができるのですが、「ププッ」という高めの大きい音がなる仕様。マナーモードにしても消えません。
また、2xズームではピントを合わせても合ってないことが多々ありました。
とは言え、やはり標準カメラの1x(ズームなし)で撮る分には、画質は悪くなく夜景も明るく撮ることができました。
以下、ズーム性能や夜景写真を個別にまとめているのでご覧ください。
ズーム性能は低い
以下、1x(ズームなし)と、2x、3x、4x(最大倍率)それぞれのズームの比較です。
初めに結論をまとめておくと、ズーム性能は低く倍率に応じてそのまま画質が粗くなっていきます。
また、ズームを使うとHDRの効きが不安定になるようで、4xズームでは激しく白飛びしてしまいました。
さらに、ズーム時に上手くピントが合わないことが多々発生し、以下の2xズームの写真では、手前の猫ではなく奥にピントが当たってしまっています。
1x(ズームなし)では問題なくピントが合うのに......。
以上の通り、ズーム性能は全体的に微妙な印象。1x(ズームなし)以外の画質や使い勝手に関しては、それほど期待しない方が良いでしょう。
意外と夜景はキレイ
moto g24はナイトビジョン(夜景モード)に対応。ナイトビジョンは、オート撮影よりも明るくキレイに夜景が撮れました。
ただし、さらに暗い場所ではピントが迷うことが多くなります。全体的に解像感が低く、ぼやけた印象の写真になりました。
以上の通り、夜景性能は限定的ながら、ナイトビジョンを使うことで、暗すぎない場所では明るくキレイに撮ることができました。
マクロカメラは暗く画質も粗い
moto g24はマクロカメラも搭載しています。ただし、画質は標準カメラに劣るおまけ的な性能です。
標準カメラよりも寄れるという強みはあるものの、画質についてはそれほ期待しない方が良いでしょう。
マクロカメラはズームもできないので、影が映りこみがちです......。
動画性能は最低限
moto g24の標準カメラは,、電子式手振れ補正により、ブレを抑えた動画を撮ることができます。
ただし、電子式手振れ補正を使うと画角が狭くなってしまうことに注意。画質もFHDでフレームレートも30fpsと最低限の性能です。
moto g24のバッテリー・充電性能をチェック
バッテリー持ちは「まあまあ良い」
moto g24は5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
そこで、バッテリー100%・音量100%・輝度60%の状態で、Amazonプライムビデオを標準画質で2時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。その他の端末との比較は以下の通りです。
機種 | 1時間後 | 2時間後 |
moto g24 | 93% | 85% |
OPPO A79 5G | 91% | 80% |
Redmi 12 5G | 93% | 87% |
moto g53j 5G | 93% | 85% |
以上のテストではバッテリー持ちはまあまあな結果に。また、普段使いでもまあまあな印象で、1日普通に使用して30%~40%程度残っていることがほとんどでした。
特別バッテリー持ちが良い機種という訳ではありませんが、ハードな使い方をしなければ特に問題はないと思います。
充電速度は遅い。2時間で90%近くまで充電
moto g24は最大15W充電に対応しています。
そこで、筆者が使用しているPDおよびQC規格対応の最大65W充電器で充電時間を計測してみます。
実際にバッテリー残1%から100%まで充電にかかった時間は以下の通りです。
充電時間 | バッテリー |
30分 | 22% |
1時間 | 45% |
1時間30分 | 68% |
2時間 | 87% |
2時間30分 | 97% |
2時間53分 | 100% |
充電速度は遅く、30分毎に20%を少し超える程度を充電。2時間で87%まで充電できましたが、それ以降はかなり遅くなります。
とは言え、充電速度については、寝ている間に充電しておくルーティンの方であれば、特に問題では無いでしょう。
充電速度を重視する方ならOPPO A79 5G(33W急速充電対応)がオススメです。
▽OPPO A79 5G 実機レビュー!使って感じた評価。オススメできる or できない人は?
moto g24の音響をチェック
ステレオスピーカー搭載。音質〇
moto g24はステレオスピーカーを搭載しています。
エントリーモデルながら迫力のある音で音楽や動画を楽しめます。
画面上部のスピーカーの音は少し小さめで、あくまでメインは底面のスピーカーといった感じ。とは言え、Dolby Atmosに対応していることもあり、音の広がりはしっかりある印象でした。
イヤホンジャック搭載
moto g24はイヤホンジャックも搭載しています。
Bluetoothイヤホンだけでなく、有線イヤホンも使うことができるのはありがたい限りです。
moto g24の指紋・顔認証をチェック
moto g24は側面指紋認証と顔認証の両方に対応しています。
認証速度は指紋の方がスムーズ。顔認証は、ロック画面が点灯→認証してホーム画面へと遷移するため、わずかに指紋認証よりも遅れます。
とは言え、格安エントリーモデルにも関わらず、どちらも使えるのは嬉しいポイント。基本的には指紋、手が使えない時には顔と使い分けるのが良いでしょう。
moto g24のスペック
moto g24のスペックは以下の通りです。
moto g24 | |
OS | Android 14 |
SoC | Helio G85 |
メモリ | 8GB, (RAMブースト:最大+8GB) |
容量 | 128GB, eMMC 5.1 最大1TB microSD対応 |
画面 | 6.6" IPS LCDディスプレイ, 解像度: HD+ (1612×720p), リフレッシュレート: 90Hz |
アウトカメラ | 標準:5000万画素 マクロ:200万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
電池 | 5000mAh, 15W有線充電 |
音響 | 3.5mmイヤホンジャック, ステレオスピーカー, Dolby Atmos |
防塵防水 | IP52 |
おサイフケータイ | 非対応 |
5G | 非対応 |
4G LTE | B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19 /B20/B26/B28/B38/B40/B41 |
寸法 | 163.49 x 74.53 x 7.99mm, 181g |
本体色 | マットチャコール, アイスグリーン |
その他 | Bluetooth 5.0, 2 nanoSIM (DSDV) |
価格 | 税込20,800円 (モトローラ公式ストア) |
ソース:motorola
moto g24 レビューまとめ
moto g24のレビューをお届けしました。主なポイントをまとめると以下の通りです。
ポイント
✅薄型軽量のシンプルデザインがイイ感じ!
✅マット背面は指紋が目立ちにくい
✅液晶画面はややドット感あり。ただし90Hzでなめらか駆動
✅処理性能は最低限だが、メモリは余裕あり(最大実質16GB)
✅標準カメラは意外とキレイに撮れる
✅バッテリー持ちは普通。充電速度は遅い
✅ステレオスピーカーの音質良好。イヤホンジャックもあり
✅防水はIP52(防滴)なので注意。おサイフケータイも非対応
総評としては、エントリーモデルなりにスペックの低さを感じる部分はあるものの、6.6インチ大画面に加えてステレオスピーカーもあるのでエンタメ向き。イヤホンジャックも対応です。
また、意外だったのは5000万画素の標準カメラが、割とまともな画質で撮れること。高度なことはできませんが、格安モデルであることを踏まえれば十分です。
そのほか、防水はIP52(防滴)であることや、おサイフケータイ非対応が注意ポイントですが、ライトユーザーのニーズを満たすには十分なスマホではないでしょうか。
moto g24をお得に購入する方法
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