充電器の小型化・高出力化が飽和状態を迎える中、次なる付加価値として「ディスプレイ搭載」がトレンドとなっています。
UGREENが市場に投入した「Nexode Pro 100W 5ポート GaN急速充電器」は、折りたたみプラグを備えながらUSB-C×4、USB-A×1という5ポート仕様を実現し、さらにリアルタイムの出力状況を可視化するスマートディスプレイまで詰め込んだ意欲作です。
単なるギミック先行のイロモノか、それとも真に実用的なデスクの覇者になるのか。今回は本製品の実際の使い勝手や検証結果を交えながらじっくりとチェックしていきます。
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UGREEN Nexode Pro 100W 5ポート GaN急速充電器のスペック・主な特徴

スペックにおける最大のハイライトは、充電状況をリアルタイムに可視化するスマートディスプレイの搭載です。単にW数を表示するだけでなく、認識中の充電プロトコルや内部温度の推移までグラフィカルに確認できる点は、ガジェットの挙動を完全に把握したいユーザーの心理をよく突いています。

また、本体のボタン操作でディスプレイの表示方向を90度ずつ回転できるギミックも秀逸。

コンセントの向きに依存せず、常に正しい向きで数値を読み取れる設計は高く評価できます。
本製品の通常価格は通常8,980円(税込)ですが、筆者はAmazonのセール時に5,980円(税込)で購入しています。
UGREEN Nexode Pro 100W 5ポート GaN急速充電器のパッケージ内容・外観

パッケージには本体とマニュアルが同梱されており、充電ケーブル類は付属しません。

本体には金属感のあるシルバーの上質な塗装が施されており、光沢が抑えられているため指紋が目立ちにくく、所有欲を満たす高いビルドクオリティに仕上がっています。

昨今の小型化のトレンドに反してやや大きい充電器ですが、それもそのはずで本製品はポートが5つもあります(C×4 / A×1)。

また、実測重量は約320gと、昨今の100W級GaN充電器としては明確に「重い」部類に入るでしょう。

この重量と奥行きのある形状は、持ち運ぶ際の手応えとしてズッシリとした存在感を放ちます。

壁のコンセントに直接挿した場合、コンセント側の保持力が弱いと自重で抜け落ちるリスクがあるため、延長電源タップなどを用いた平置きでの運用が現実的でしょう。
UGREEN Nexode Pro 100W 5ポート GaN急速充電器の性能を検証

USBチェッカー(AVHzY CT-3)を用いた検証により、本機の対応プロトコルを確認しました。
C1〜C3ポートにおいては、仕様通りPD 3.0の20V/5A(100W)出力や、PPSの5-21V/5A(最大105W)まで幅広くカバーしています。
- USB PD 3.0(5V/3A・9V/3A・12V/3A・15V/3A・20V/5A)
- USB PPS(5V-21V/5A)
くわえて、Quick Charge(QC4+)や、ファーウェイのFCP/SCP、MTK PE+2.0といった独自急速充電プロトコルにも手広く対応しており、接続機器を選ばない非常に優秀な互換性を持っています。


一方、C4 / Aポートの出力は控えめとなっているため、こちらは補助的なポートとして割り切って考えるべきです。


給電パフォーマンスについては、C1からC3ポートが単独で最大100W出力に対応しており、ノートPCへの給電も申し分ありません。
実際にC1とC2ポートを使用して2台のデバイスを30分間充電した際の実測では、合計95W程度(C1が優先され約63Wを出力)を安定して維持しており、仕様通りの極めて安定した電力が供給されていることを確認しました。
なお、本製品の電力配分仕様は以下の通りです。
- USB-C1 + USB-C2: 70W + 30W
- USB-C1 + USB-A: 70W + 22.5W
- USB-C4 + USB-A: 7.5W + 7.5W
- USB-C1 + USB-C2 + USB-C3: 45W + 30W + 20W
- USB-C1 + USB-C2 + USB-C3 + USB-C4 + USB-A: 45W + 20W + 20W + 5W + 5W
スマートフォンのバッテリー残量や本体の発熱に伴うリアルタイムな出力低下(サーマルスロットリング)の挙動も、本体の画面上でダイレクトに視認できるのは検証機材としても非常に優秀です。

発熱に関しては、100Wの高負荷状態で30分間連続稼働させた際でも、サーモグラフィカメラでの実測表面温度は最高61.7℃にとどまりました。


これは、約320gという物理的に大きな筐体サイズがもたらす熱容量の余裕が大きく貢献していると思われます。
小型軽量タイプだと80℃を超えてしまったりします!
極小サイズの薄型充電器にありがちな、熱がこもって急激に出力が低下したり電子部品の寿命を大幅に縮めたりするようなリスクは低いと考えられ、連続負荷への耐性は非常に高いと言えそうです。
さらに、複数ポート使用時の電力再配分に伴う「瞬断(瞬停)」の挙動については、特筆すべき強みがあります。

本製品は、C1からC4までのUSB-Cポート間の組み合わせにおいて、デバイスを抜き差しした際の瞬断が発生せず、シームレスに電力が再配分されました。これは多ポート充電器において非常に優秀な仕様であり、バッテリーを持たない機器の接続などでもストレスフリーな運用が可能です。
一方で、C4ポートとAポートを組み合わせた際のみ瞬断の発生(ただし、先にC4に挿していた場合は発生しないこともある等)が確認できましたが、Cポートを主体で運用する現代の環境においては些細な問題と言えるでしょう。
なお、検証は、筆者所有のスマホクーラーを先に挿した状態で、後から他ポートに機器を挿す形で実施しました。
※瞬断が機器の動作に実際に影響するかどうかは機器の仕様によって異なるため、上記はあくまで本製品の挙動に関する参考情報としてご覧ください。
UGREEN Nexode Pro 100W 5ポート GaN急速充電器 レビューまとめ

- 100Wクラスで5ポート(C×4、A×1)を備える高い拡張性と細やかな電力配分
- C1〜C4ポート間で機器を抜き差ししても瞬断が発生しないシームレスな電力再配分
- 出力、プロトコル、温度を可視化する高精度で回転可能なディスプレイ
- PD3.0/PPSをはじめ、各種独自規格も網羅した優秀な互換性
- 連続高負荷時の低い発熱(実測最高61.7℃)と優れた安定性
- 大型&重めで携帯性が低い
- C4 / Aポートの同時使用時は各7.5W(合計15W)に制限
- C4 / Aポート間でのみ発生する、挙動にバラつきがある瞬断仕様(※実用上は軽微)
本製品は、給電状況の可視化による安心感と、ノートPC等へ長時間大電力を供給できる高い熱耐性を求める「ヘビーガジェッターや在宅ワーカー」に最適なハイエンド充電器です。
C1〜C4ポート間で瞬断が発生しない強みを生かし、常時給電を必要とする周辺機器の電源として据え置き運用するのにも向いていると言えるでしょう。
本製品の通常価格は8,980円(税込)となっていますが、筆者がAmazonで購入した際は5,980円(税込)でした。
もしこの価格で手に入るのであれば、100Wクラスの5ポート搭載かつディスプレイ付きというスペックを踏まえると、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
