充電中の出力ワット数やキャラクターを表示する「画面付き充電器」というジャンルは、Anker Nano Charger (45W, Display) が火付け役となり一気に市民権を得ました。
しかし、そのフォロワーとして登場したCOLORFUL(グレイス株式会社)の45W GaN PD充電器は、単なる模倣に留まらないスペックを秘めています。
AIキャラクターが充電を見守るギミックはそのままに、対応プロトコルや最大出力において明確にAnkerを上回る仕様。
さらにこれまでの実売価格は1,980円~2,980円程度と、本家Ankerの通常価格よりも約1,000~2,000円も安い設定です(Amazon:2026年8月8日時点)。果たしてこれは「安物買いの銭失い」か、それとも「最適解」なのでしょうか。実機を用いて検証した結果をお届けしたいと思います。
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COLORFUL GaN 45W PD充電器のスペック・主な特徴

本機の最大の特徴は、本体上部に搭載されたスマートディスプレイです。
リアルタイムの出力ワット数表示だけでなく、iPhone(15以降)を接続した際の機種名検出や、バッテリーパーセンテージの表示に対応しています。これはAnkerの専売特許と思われていた機能を完全にトレースしたものと言えるでしょう。
さらに、AI温度制御機能による出力調整や、満充電付近での低出力(トリクル)充電への切り替えなど、バッテリーへの負荷を軽減する仕組みも備わっています。スペックシート上は、この価格帯の小型充電器としては異例なほど多機能に仕上がっていると言えます。
これまでの実売価格は1,980円~2,980円程度(Amazon:2026年8月8日時点)となっていますが、セール時の1,980円で手に入れることができれば、まさにバグ級のコスパと言えるでしょう。
COLORFUL GaN 45W PD充電器のパッケージ内容・外観

パッケージは非常に簡素で、充電器本体と日本語対応のクイックガイドが同梱されているのみです。余計なコストを削ぎ落とし、製品価格に反映させている姿勢は評価できます。


筐体デザインは角に丸みを持たせたシンプルな形状ですが、純粋な立方体に近いAnker Nano 45Wと比較すると、やや長方形に近いフォルムをしています。
外装の質感やビルドクオリティに安っぽさはなく、Anker製品と並べても遜色のない仕上がりとなっています。



プラグ部分は一般的な90度折りたたみ式を採用しています。Ankerのスイングプラグ(約180度展開)ほどの柔軟性はないため、壁コンセントなどの限られたスペースでの取り回しでは一歩譲る形になるかもしれません。


携帯性については文句の付けようがありません。スケールでの実測重量は69gと公称値(約70g)をわずかに下回っており、手に取るとその軽さと小ささに驚かされます。

ポーチの隙間に無造作に放り込んでも全く苦にならないサイズ感で、持ち運んで使うにあたっても優秀な充電器となっています。


コンパクトで画面の向きも変えられるから、限られた空間でも使いやすい!
COLORFUL GaN 45W PD充電器の性能を検証

AVHZYのUSBチェッカーCT-3を用いてプロトコルを読み解くと、本機の真の価値が浮き彫りになります。
- USB PD 3.0(5V/3A・9V/3A・12V/3A・15V/3A・20V/2.25A)
- USB PPS(5-11V/4.5A=49.5W)
- AVS(20V/2.25A)
注目すべきは、チェッカー上で「PPS 5-11V/4.5A(49.5W)」が明確に検出されている点。

パッケージの印字(11V/3A)を上回る実質49.5Wの出力が示されており、これによりシャオミ、OPPO、Vivoといった5A級の大電流PPSを要求する中華スマートフォンにも比較的向いています。

ちなみに競合のAnker製品のPPSは「5-16V/3A=48W」。5Aを要求する中華スマホに向いていません。
また、AVS(Adjustable Voltage Supply)にも対応しているため、最新のiPhoneを効率よく急速充電するのにもピッタリです。

実際の給電テストでも、Galaxy Z Fold8 Ultra(5000mAh)の充電テストでは、最大45Wの出力が確認できました。実際の充電時間についても、1%の状態から、30分で59%、1時間で97%、1時間5分でフル充電を達成しています。
公称スペックを裏切らない、優秀な充電パフォーマンスと言えるでしょう。
ただし、OPPO Reno15 A(PPS 55W対応)に関してはなぜか15W止まりという不思議な挙動となりました。
本充電器は中華スマートフォン向けのUFCS規格にも対応しているため、こちらを優先してトリガーしてしまっている可能性があります。
筆者所有のスマホ複数で試してみましたが他は問題なし。Reno15 Aだけ変でした......。
本体のディスプレイに表示されるワット数も、チェッカーの実測値とほぼ連動しており、電力メーターとしての信頼性は十分に高いです。ただし、待機中や充電中のAIキャラクターのアニメーションパターンに関しては、Ankerの方が豊富で遊び心があると感じられました。




とは言え、充電出力や温度だけでなく、iPhoneの機種検出(iPhone 17eを除く、iPhone 15-17シリーズ等)にも対応しており、対応iPhoneに関してはバッテリー残量も充電器側で表示されます。

一方で、小型充電器の宿命である「熱問題」については、やや注意した方が良いでしょう。
超大容量モバイルバッテリーのEcoFlow RAPID Pro X(27500mAh)に対し、最大出力付近で30分間連続して給電を行ったところ、赤外線サーモグラフィーによる表面温度は最大76.5℃に達しました。

小型・高出力ゆえにそれなりに発熱が強いことは予想通りでしたが、同条件でAnkerが70℃程度だったことを考えると、やはり高出力持続時の発熱は強めと言えそうです。
本機のように物理的な熱容量が極めて小さい筐体で、ノートPCや大容量モバイルバッテリーへ大電力を長時間連続供給させると、熱が内部に滞留し逃げ場を失います。
結果として、内部コンデンサ等の電子部品の劣化が早まり、製品寿命の大幅な短縮や故障リスクの増大を招くことは避けられないでしょう。スマートフォンへの充電程度であれば問題ありませんが、連続高負荷での運用は控えた方が無難です。
ただし、76℃を超えた状態でも43〜45Wの出力をしっかり維持していた点は評価に値します。
COLORFUL GaN 45W PD充電器 レビューまとめ

- 実測69gの超軽量コンパクト設計による抜群の携帯性
- 実用性の高い45W出力・iPhone機種名表示ディスプレイ
- なんだか使いたくなるアニメーション搭載の可愛らしいデザイン
- AVS対応で最新のiPhoneにも最適な急速充電性能
- PPS 49.5W(4.5A)対応で中華スマホの急速充電にも強い(Ankerに優る)
- Ankerと同等の機能と性能を持ちながら安い
- 連続高負荷時の発熱強め。この点ではAnkerが優位
- なぜかOPPO Reno15 Aで15Wしか出ない(スマホ側の問題?)
- Ankerほどの自由度がない一般的な折りたたみプラグ
- アニメーションのバリエーションが競合より少ない
以上、COLORFUL GaN 45W PD充電器のレビューでした。
本機は、Galaxy Z Fold8シリーズや中華スマートフォンを愛用するガジェットギークはもちろんのこと、「可愛らしいデザインの充電器が欲しい」「最新のiPhoneを賢く急速充電したい」と考える幅広い層にも強くおすすめできる製品です。
競合の「Anker Nano Charger (45W, Display)」については、プロトコル面での優位も見逃せません。
連続高負荷時の発熱特性さえ理解してスマホ用に割り切れば、これ以上なくコストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。
Amazonや楽天市場等における、これまでの実売価格は1,980円~2,980円となっています(2026年8月8日時点)。
