待望のFeliCa対応Android向けスマートウォッチ「Google Pixel Watch」を購入して3週間使ってきたので、レビューをお届けします。
ジャンプできる目次
Google Pixel Watchはこんな製品
主な特徴と価格
Pixel Watch主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅美しい丸形のドームデザイン
✅常時表示可能・超明るい有機ELディスプレイ搭載
✅多彩なバンド(付属はフルオロエラストマーのみ)
✅Wear OS搭載。Googleアプリが多数使える
✅Fitbitアプリと連携。睡眠・心拍数などの計測が可能
✅FeliCa搭載でSuicaが使える
✅5ATM(50m)防水対応
✅転倒検知 & 緊急SOS機能あり
価格は、Bluetooth / Wi-Fiモデルが税込3万9,800円。セルラーモデルは税込4万7,800円ですが、多くの人は前者を購入すれば問題ないでしょう。
こんな人&用途に向いている
向いている
✅Androidスマホユーザー
✅Suicaが使いたい
✅デザインの良いスマートウォッチが使いたい
✅腕が細くても似合うスマートウォッチが使いたい
✅Googleのサービスを積極的に使いたい
✅Fitbitのサービスが使いたい
✅常時表示が使いたい
こんな人&用途に向いていない
向いていない
✅2日以上バッテリーが持ってほしい
✅急速充電が使いたい
✅Qi充電が使いたい
✅PASMOや、iD、QuickPayが使いたい
✅iPhoneユーザー(非対応)
Google Pixel Watch 本体と同梱品をチェック
お洒落なドーム型デザイン
Pixel WatchのパッケージはGoogleらしいシンプルなデザインで、正面に本体イメージが描かれています。
ウォッチ本体は無駄のないドーム型デザインで、近未来感とスタイリッシュさを感じさせます。付属のバンドは、耐熱性と耐油性に優れたフルオロエラストマーです。
直径41mmと小型のウォッチのため、腕が細い人でも似合います。
筆者は別売りのツートーン・レザーバンド(チョークカラー)に交換して使っています。
イタリア製本革を使用し、左右で微妙に色が異なるお洒落なバンドとなっています。
ウォッチのケースはプレミアムステンレスで、画面のガラス部分が上下対象となった美しいデザインです。
側面にはリューズ(クラウン)を備えており、押す・回すことによってウォッチの操作が可能です。
リューズの隣にもボタンを備えており、押すと最近使ったアプリが表示されます。
反対側にはスピーカーがあり、これを使って通話も可能です。
背面も丸みを帯びたデザインで、ピカピカの鏡面仕上げが美しいです。
バンドは大小2種類が付属
Pixel Watch本体と付属品は以下の通りです。
USB-C 磁気充電ケーブル、アクティブバンド(大小)、クイックスタートガイドが付属します。充電はQi非対応なので、この専用ケーブルを使う必要があります。
バフルオロエラストマー製のアクティブバンドは初めから大が取り付けられていますが、腕の細い人は小の方が良いでしょう。
Google Pixel Watchを使って気付いた7つのこと
バッテリーは1日は持つ
Pixel Watchのバッテリー持ちは約1日です。
筆者は常時表示・GPS・自動輝度調整すべてオンにしたうえで、外出時と就寝時常に着けて使用しています。
16~20時間装着してバッテリー残量は30~20%のことが多いです。勿論使用環境にも左右されますが、筆者の場合は、時計や通知の確認、タイマーが主な用途で、ときおり運動やマップ、通話機能を使用しています。
頻繁にウォッチを操作する方は1日持たないかもしれませんが、時計や通知の確認といったスマホの補助的な役割であれば1日一回の充電で十分でしょう。
文字は手打ちしづらいので、音声入力推奨
Pixel WatchはLINEの返信やマップの目的地検索等が可能です。
入力は音声か手打ちの両方が可能ですが、当然画面はスマホのように大きくないので手打ちはしづらいです。一応、半フリックのような感じで入力できますが、慣れが必要です。
余程活舌が悪いというのでなければ、音声入力を推奨します。
やっぱり会計できるのは便利
Pixel Watchの機能面での売りと言えば、やはりFeliCaを搭載しGoogle Payが使用可能なことでしょう。
ただし、主に使用できるのはSuicaで、PASMOや、iD、QuickPayには非対応。また、Suicaも定期券は使用不可です。
Apple Watchの非接触型決済と比べれば明らかに汎用性は劣るものの、それでも改札やコンビニでSuicaが利用できるのは便利です。特に操作は必要なく、対応機器にウォッチをかざすだけでOKです。
なお、Suicaの自動チャージは公式では非対応とされています。しかし、Suicaを一旦スマホのSuicaアプリに移して自動チャージに設定後、Pixel Watchに再度戻すことで使用可能です。
※自動チャージ設定は一応非公式の方法なので、自己責任でお願いします。
アシスタントやマップアプリが便利
Pixel Watchの機能で、もう一つの売りと言えばやはり便利なGoogleアプリが使用できることでしょう。
ウォッチに「Hey, Google.」と呼びかけることでGoogleアシスタントが起動します。
当ブログ掲載用 pic.twitter.com/rbPU8HW5Yy
— やずX@スマホで写真撮りまくるブロガー (@F10Dfjtu) November 7, 2022
音声認識能力は高いと感じます。何回も言い直さないといけないことはほとんどありません。
またウォッチ本体も画面表示だけでなく音声で返答してくれるので、画面が見れない車の運転中でも問題なく使用できます。
Googleマップのナビを使用する場合は、ペアリングしたスマホでもアプリが自動で起動します。
ウォッチの方は方向や曲がる場所などを示す簡易的なナビ機能だけでなく、マップ自体も確認できます。
文字盤のカスタマイズの幅が広い
Pixel Watchの文字盤はカスタマイズが可能です。
基本の時計機能だけでなく、自分がよく確認する数値や、使用するアプリ等をウォッチのホーム画面に配置することができます。
設定はウォッチ本体だけでなく、スマホのアプリでも行えます。色の変更やウォッチフェイス内のスロットに必要な機能を選択して配置します。
筆者が使用している「OLED Analog(別売り)」というウォッチフェイスは最大で6つまで機能を割り当てられます。
個人的にはアナログとデジタル両方で時間を確認できるのが好きなので、アナログ表示のウォッチフェイスに、デジタル時計の機能を割り当てています。
その他、消費カロリーや歩数、バッテリー残量等を割り当てておくとスマートウォッチらしい使用感になるでしょう。
動作は快適
Pixel Watchはサクサク動作します。
安物だとこのへんは手を抜いている場合が多いですが、Pixel Watchは流石に3~4万円台の製品とあって、使用感は快適です。
見やすい画面と通知
Pixel WatchはディスプレイにAMOLED(有機EL)を採用しており、コントラストのはっきりとした表示が特徴です。
通知では文字だけでなく、添付されている画像も表示されるので、簡易的なスマホのサブディスプレイのような使い方ができます。
ウォッチ側で各種データを確認することができ、文字も小さくないので視認性良好です。ベゼルは正直少し太めなのですが、ウォッチフェイス等は黒が基調となっているのであまり気になりません(悪く言えば誤魔化し)。
また、ハイエンドスマホ並の輝度(1,000nits)があるので、強い光の下でも視認性は良好です。
Google Pixel WatchのよくあるQ&A
Q1. 常時表示(AOD)ができる?
A. Pixel Watchは常時表示が可能です。
ただし、時間帯で常時表示を自動でON/OFFする機能はないので、すべて手動です。前述の通り、寝ている間も常時表示にしていても1日は持ちますが、なるべく余計なバッテリー消費をしたくないので、正直なんだかなあという感じです。
Q2. 防水レベルは?
A. Pixel Watchは5ATM防水(水深50mでも浸水しない)対応です。とは言え、高い商品なので積極的に水につけることはしたくないですが......。
Q3. iPhoneで使える?
A. Pixel Watchは、現状iPhoneには非対応です。大人しくApple Watchを買いましょう。
Q4. PASMOやiD、QuickPayが使える?
A. Pixel WatchはPASMOやiD、QuickPayは使えません。Suicaや、NFCによる一部のクレジットカードのみが使用可能です。
Q5. 電話の発信や受信ができる?
A. Pixel Watchは受信・発信ともに利用可能です。Bluetoothモデルの場合はスマホが近くにあれば可能で、セルラーモデルの場合はスマホ無しで可能です。
Google Pixel Watchのスペック
Pixel Watchのスペックは以下の通りです。
Google Pixel Watch | |
本体色 | Matte Black, Polished Silver, Champagne Gold |
バンド色 | Obsidian, Chalk, Charcoal |
画面 | AMOLED, DCI-P3, 320 ppi, 1000nits 3D Corning Gorilla Glass 5 |
素材 | ケース:リサイクル ステンレス 付属バンド: フルオロエラストマー |
本体寸法 | 直径41mm, 高さ12.3mm, 重量36g (バンド除く) |
バンド寸法 | S: 130~175 mm L: 165~210 mm |
Bluetooth | 5.0 |
衛星測位 | GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo |
互換性 | Android 8.0 以降 |
電池 | 294 mAh 80分で満充電 |
チップ | Exynos 9110 |
OS | Wear OS 3.5 |
センサー | コンパス, 高度計 血中酸素センサー, 多目的電気センサー, 光学式心拍数センサー, 加速度計, ジャイロスコープ 周囲光センサー |
オーディオ | 内蔵マイク, 内蔵スピーカー |
健康&運動 | Fitbitアプリ連携対応 |
防水 | 5ATM |
ソース:Google
Google Pixel Watch レビューまとめ:何だかんだ定番になる気がする
以上、Google Pixel Watchのレビューをお届けしました。
公称通りバッテリーは約1日持つ程度なので、毎日充電が必要になります。こうした点が許容できるなら、快適な動作や綺麗な表示のディスプレイ、デザイン性の高さなど魅力の多いスマートウォッチです。
そして、忘れてはいけないのがGoogleアシスタントやマップ、Suicaが使用できること。現時点でApple Watchの汎用性には敵わないものの、「とりあえず着けていれば便利」を提供してくれるアイテムとなっています。
価格は、Bluetooth / Wi-Fiモデルが税込3万9,800円。セルラーモデルは税込4万7,800円ですが、多くの人は前者を購入すれば問題ないでしょう。