ZTEジャパンの折りたたみスマートフォン「nubia Flip 2」を購入し、しばらく使ってみたので実機レビューをお届けします。
nubia Flip 2はワイモバイルで購入することができ、機種代金は税込85,680円(2025年2月7日時点の価格)。閉じるとコンパクトな手のひらサイズ、開くと約6.9インチの大画面が使える縦折り型のスマートフォンです。
ジャンプできる目次
- 1 nubia Flip 2はこんなスマホ
- 2 nubia Flip 2を開封!サブディスプレイにもフィルム貼付済み
- 3 nubia Flip 2の本体をチェック!
- 4 nubia Flip 2の処理・ゲーム性能をチェック
- 5 nubia Flip 2のディスプレイをチェック
- 6 nubia Flip 2のカメラ性能をチェック
- 7 nubia Flip 2のバッテリー・充電性能をチェック
- 8 nubia Flip 2の音響をチェック
- 9 指紋・顔認証に対応。どちらもスムーズ
- 10 nubia Flip 2のスペック
- 11 nubia Flip 2 レビューまとめ︰使いやすい折りたたみスマホ
- 12 nubia Flip 2をお得に購入する方法!
nubia Flip 2はこんなスマホ
nubia Flip 2の主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅閉じるとコンパクトな手のひらサイズ
✅簡易なアプリが使える3インチのサブディスプレイ搭載
✅開くと6.9インチの大画面ディスプレイ搭載
✅5000万画素カメラ / デュアルスピーカー搭載
✅4300mAhバッテリー搭載 / PD3.0 PPS急速充電対応
✅IP42防塵防滴 / おサイフケータイ対応
✅nanoSIM+eSIM / 側面指紋・顔認証対応
nubia Flip 2はZTEジャパンの縦折り型スマートフォンで、外側に簡易なアプリが使える3インチのサブディスプレイを搭載。
開くと6.9インチの大画面ディスプレイが使え、閉じた状態ではコンパクトな手のひらサイズになることも魅力です。
nubia Flip 2はワイモバイルで購入することができ、機種代金は税込85,680円となっています(2025年2月7日時点の価格)。
nubia Flip 2を開封!サブディスプレイにもフィルム貼付済み
まずは、nubia Flip 2を開封していきましょう。
ホワイトのシンプルなパッケージで、nubia Flip2やY!mobileのロゴが確認できます。
内容物は以下の通りです。
中身
✅本体
✅クリアケース
✅メイン・サブ画面フィルム(貼付済み)
✅SIMピン
✅クイックスタートガイド
充電器は付属しないもののケースは付属。さらに保護フィルムが貼付済みなのですが、メインディスプレイだけでなくサブディスプレイにまで貼ってあるのは驚きました。
初めからサブディスプレイにまでフィルムが貼付してあるのは珍しい!
nubia Flip 2の本体をチェック!
本体重量は約191g
本体は実測で約191g。公称重量も約191gなので、筆者の計測では違いがありませんでした。
200g未満なので、最近のスマホでは軽めの部類ですね!
なお、付属のクリアケースを含めると約214gでした。
本体細部をチェック!FeliCa+IP42防滴対応
それでは、本体の細部もチェックしていきましょう。
長方形のサブディスプレイが印象的ですが、全体的にはシンプルで落ち着いたデザイン。背面パネルは磨りガラスで、ミドルフレームは金属製のようです。
本体の上下左右に配置されているボタンやポート等は以下の通りです。
画面上部にはもう一つのスピーカーがあり、底面のものと合わせてデュアルスピーカーとなっています。
最近のスマホとしてはカメラの出っ張りがあまり無く、スッキリしています。
側面のフレームは緩やかにカーブしており、手触りも良く持ちやすい感じです。
サブディスプレイの隣には、デュアルカメラ(メイン5000万画素+深度200万画素)とライトが搭載されています。
折りたたんだ状態で、サブディスプレイの反対側の面にはFeliCa(おサイフケータイ)が搭載されています。
SIMスロットは、nanoSIMが1枚入る仕様です。
eSIMにも対応しており、nanoSIM+eSIMでデュアルSIM運用も可能です。
なお、nubia Flip 2の防水防塵はIP42(防滴)で、防滴程度の性能となっているので水没には注意しましょう。
※防塵(IP4X):本機を15度以内の角度に傾けた状態で、鉛直に落下する水滴がかかったときに電話機としての機能を有することを意味します。
※防水(IPX2):保護度合いを指す、直径1mm以上のワイヤーや固形物体が内部に侵入しない機能を有することを意味します。
ちょっと水しぶきや雨がかかる程度なら大丈夫そうですね。
デザインもチェック。便利なサブディスプレイあり
nubia Flip 2のデザインもしっかりチェックしていきましょう。
まず目につくのは、約3インチのサブディスプレイ。
実用的な長方形の画面となっており、カメラや電話、電卓、PayPay、LINEなど簡易なアプリが使えます。
ヒンジにはnubiaのロゴが刻印されています。何度か開閉してみましたが、変に軋む音もなく剛性はしっかりしていそうな印象です。
開いて使うメインディスプレイは約6.9インチの大画面(有機EL)。普通のスマホよりもやや大きく少し縦に長くなっています。
ベゼルは一般的なスマホと比べるとやや太めですが、折りたたみスマホとしては一般的な幅かと思います。
横幅は約76mmでそれほど狭い感じではないものの、丸みを帯びた形状なので握りやすく感じました。
手が小さい筆者でも持ちやすいです!
nubia Flip 2の処理・ゲーム性能をチェック
60万点台のスコアを記録
nubia Flip 2は、メディアテック製のミドルレンジSoC「Dimensity D7300X」を搭載しています。
その処理性能を測るために、AnTuTuベンチマーク(Ver10.4.0)で計測を行いました。強い負荷への耐性を調べるために3回連続で行っています。
結果は、いずれも60万点を超えるスコアを記録しました。2025年初頭時点ではミドルレンジクラスとして悪くない数値です。
実際に日常的によく使われるであろうアプリ(電話、ブラウザ、SNSなど)を使ってみましたが、特に問題なく快適に使う事ができました。
ただし、今回のベンチマークではGPU計測がLite版となっていたためか、あまり負荷がかからず最高温度も38℃止まりでした。
「原神」は中画質で普通にプレイできる
実際にnubia Flip 2で、負荷が強いことでよく知られる3Dゲーム「原神」をプレイしてみました。
nubia Flip 2の場合、原神の初期設定は「画質:最低」「フレームレート:30」でした。
このままだとあまりに負荷が軽そうなので、「画質:中」「フレームレート:60」に設定してプレイ。2025年1月時点で最新マップのナタにて、30分間マラソンと戦闘を繰り返しましたが、特に問題なくプレイできました。
30分間のプレイで、極端にFPSが低下してカクつくようなことはほぼ無し。プレイ終了時のバッテリー温度は約43℃で、発熱も許容できるレベルでした。
nubia Flip 2のディスプレイをチェック
120Hz駆動対応のメインディスプレイ
nubia Flip 2は、約6.9インチのメインディスプレイ(有機EL)を搭載しています。
解像度はFHD+で、発色も良く鮮やかな印象です。
また、最大120Hzのリフレッシュレートにも対応。
実際に使ってみると、アプリの起動や切替のアニメーションもなめらかな印象で、使用感は良好です。
折り目の凹凸もどれほど大きくない感じです!
直射日光下でも明るく表示
メインディスプレイの具体的な輝度は不明ですが、直射日光下でも明るく視認性は良好でした。
一方、サブディスプレイはメインディスプレイよりもやや暗い印象。
とは言え、ものすごく暗い感じはしないので、余程強い直射日光下でない限りは大丈夫そうです。
nubia Flip 2のカメラ性能をチェック
50MPカメラを搭載
nubia Flip 2は、約5000万画素のメインカメラと約200万画素の深度カメラを搭載。
ただし、深度カメラは被写界深度を検知するためのもので、写真を撮影できるのはメインカメラのみです。
また、インカメラは約3200万画素。各カメラの動画性能については以下の通りとなっています。
メインカメラ | インカメラ | |
720p | 30fps | 30fps |
1080p | 30/60fps | 30fps |
4K | 30fps | 非対応 |
カメラ総評:機能に魅力はあるが微妙
nubia Flip 2のカメラの総評としては、ステッカー機能や絵画調などの撮影モードといった機能は面白いものの、単純なカメラ画質はあまり良いものではありません。
良好な光量があれば画質は悪くありませんが、光量が少なめだとぼやけた写りになりやすいです。
2xズームも解像感の低下が顕著で、粗い画質となっています。
夜景性能も低く、夜景モードを使ってもノイジーで粗い写りという印象です。
一方、ステッカー機能や絵画調などの撮影モードといった機能は、独自性があり魅力的です。
また、ポートレートモードはしっかりと背景がぼけており、良好な印象です。
そのほか、外側のサブディスプレイを使って、メインカメラでセルフィーができる点も便利。バイバイかピースで画面をタッチせずに自動撮影する機能も備わっています。
折り曲げてハンディカムのように使うことも可能です。
全体的には、画質面では残念な点が多いのですが、独自機能等に魅力を感じるスマホとなっています。
以下、ズームや夜景の写真を個別にまとめているのでご覧ください。
ズーム性能は低い
以下、1x(ズームなし)と、2x、5x、10x(最大倍率)それぞれのズームの比較です。
初めに結論をまとめておくと、ズーム性能は低く、1x以外の画質は良くありません。ズーム性能には期待しない方が良いでしょう。
2xズームでも粗さがよく分かるため、5xズームともなるとはっきり粗い画質になります。
最大倍率は10xとなっていますが、やはり非常に粗い画質となります。
以上の通り、ズームについては期待しない方が良いでしょう。
夜景も得意ではない
nubia Flip 2は夜景モードに対応(オートと手動両方あり)。ただし、夜景モードを使っても夜景性能が高いとは言い難く、ノイジーで粗い写りになります。
また、2xズームではさらにノイズが目立ち、ぼやけた写りになります。
カメラ性能をどこまで求めるかは人によりますが、ズームと同じく夜景性能も限定的なので、この点は注意しましょう。
手振れ補正対応の動画撮影
nubia Flip 2は動画撮影時の手振れ補正に対応しています。
実際に動画を撮影してみると、手や足の振動を抑えブレの少ない動画を撮影することができました。
ただし、それなりにステップノイズはあるため、動画性能に特段優れた機種とは言えないと思います。
nubia Flip 2のバッテリー・充電性能をチェック
バッテリー持ちは「あまり良くない」
nubia Flip 2は、4,300mAhバッテリーを搭載しています。
そこで、バッテリー100%・音量100%・輝度60%の状態で、Amazonプライムビデオを標準画質で2時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。その他の端末との比較は以下の通りです。
機種 | 1時間後 | 2時間後 |
nubia Flip 2 | 88% | 75% |
AQUOS sense9 | 95% | 90% |
arrows We2 Plus | 91% | 82% |
Xperia 10 VI | 95% | 89% |
OPPO Reno11 A | 96% | 88% |
Google Pixel 8a | 95% | 87% |
Nothing Phone (2a) | 92% | 84% |
Redmi Note 13 Pro+ 5G | 96% | 88% |
以上のテストでは、nubia Flip 2のバッテリー持ちは「あまり良くない」結果に。
実際に様々な用途で一日使ってみても30%を切ってしまうことが多く、やや少なめなバッテリー容量が示す通り、バッテリー持ちは微妙と言えそうです。
最近のスマホは、5000mAh以上のバッテリーを搭載していることが多いです。
バッテリー持ちをどこまで求めるかは人によるかと思いますが、使う頻度が多い方はやや不安になりそうです。
充電はそこそこ速い
nubia Flip 2はPD3.0 PPSの急速充電に対応しており、公称で約55分で満充電が可能とのこと。
実際に対応の充電器で充電してみたところ、バッテリー残1%から100%まで充電するのにかかった時間は以下の通りです。
充電時間 | バッテリー |
15分 | 41% |
30分 | 69% |
45分 | 92% |
55分 | 100% |
※充電速度は気温や本体温度によって異なる場合があります。
充電はほぼ公称通りの速さで、約55分で満充電することができました。また、たったの15分で41%まで充電できており、急いで充電が必要なシーンで活躍してくれそうです。
nubia Flip 2の音響をチェック
デュアルスピーカー搭載
nubia Flip 2はデュアルスピーカーを搭載しています。
スピーカーは底面の方が低音がしっかり出ている印象で、上部のスピーカーはあくまでサブという印象。
一方、スピーカーが二つあることで音の広がりは良く、音量も大きいため迫力サウンドが楽しめます。
イヤホンジャック非搭載。コーデックも広くない
nubia Flip 2はイヤホンジャック非搭載です。
また、対応するコーデックもあまり多くなく、いわゆる高音質コーデックではLDACに対応するものの、aptX Adaptiveは非対応。
高音質で音楽を聴きたい方にはLDAC対応のものをオススメします。
指紋・顔認証に対応。どちらもスムーズ
nubia Flip 2は側面指紋認証・顔認証に対応しています。
認証速度はどちらも非常にスムーズです。
nubia Flip 2のスペック
nubia Flip 2のスペックは以下の通りです。
nubia Flip 2 | |
OS | Android 14 |
SoC | Dimensity D7300X |
メモリ | 6GB |
容量 | 128GB |
画面 | 表示方式: 有機EL メイン: 6.9インチ(解像度: FHD+, 2790×1188) サブ: 3インチ(解像度: 422×682) |
アウトカメラ | 標準: 5000万画素 深度: 200万画素 |
インカメラ | 3200万画素 |
電池 | 4300mAh, PD3.0 PPS充電 |
音響 | デュアルスピーカー |
防塵防水 | 防塵: IP4X 防水: IPX2 |
おサイフケータイ | 対応 |
生体認証 | 側面指紋 / 顔 |
寸法 | 開: 約76x170x7.5mm 閉: 約76x87x15.8mm |
重量 | 191g |
本体色 | ホワイト, ブラック, ブルー |
その他 | nanoSIM + eSIM, Bluetooth 5.4など |
価格 | 税込85,680円 ※2025年2月7日時点 |
ソース:nubia
nubia Flip 2 レビューまとめ︰使いやすい折りたたみスマホ
nubia Flip 2のレビューをお届けしました。主なポイントをまとめると以下の通りです。
ポイント
✅閉じるとコンパクトな手のひらサイズで取り回し◎
✅日常使いサクサク。ゲーム動作は普通
✅長方形のサブディスプレイが使い勝手〇
✅メインディスプレイは明るく発色良好
✅カメラの機能は多いが、画質はズーム・夜景△
✅バッテリー持ち△。PD3.0 PPS対応で充電が速い
✅デュアルスピーカー搭載。ただしイヤホンジャックなし
✅指紋認証・顔認証はどちらもスムーズ
✅IP42防塵防滴・eSIM・おサイフケータイ対応
総評としては、閉じるとコンパクトな手のひらサイズが魅力の折りたたみスマートフォン。
外側のサブディスプレイは使い勝手が良く、メインディスプレイも明るく発色良好です。
一方、SoCはミドルレンジクラスであり、高負荷なゲーム(高画質設定など)を楽しむためにはやや力不足。また、カメラの画質も今一つでバッテリー持ちもあまり良くありません。
とは言え、汎用的なPD3.0 PPSの急速充電に対応していることや、eSIMやおサイフケータイに対応していることは魅力。
長時間ゲームをしたり、スマホを使う頻度が多い方にはやや不向きですが、閉じるとコンパクトなサイズになることや、閉じた状態でも簡易なアプリが使えることに魅力を感じる方にオススメのスマホです。
nubia Flip 2をお得に購入する方法!
nubia Flip 2はワイモバイルで購入することができ、機種代金は税込85,680円(2025年2月7日時点の価格)。
ただし、新規契約や他社からのりかえで割引があるほか、新トクするサポート(A)なら2年後返却でお得に使う事ができます。
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