2025年8月28日、シャオミはスマートフォン等の新たなオペレーティングシステム「Xiaomi HyperOS 3(小米澎湃OS 3)」を中国で発表しました。
Xiaomi HyperOS 3は、自社開発の基盤技術をさらに進化させ、ユーザー体験の向上に重点を置いたOSです。
この記事では、Xiaomi HyperOS 3の主な特徴についてまとめています。
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スムーズな動作と新しいUI


動作の最適化
基盤技術の改善により、エネルギー効率、レンダリング負荷、安定性が向上。100以上のシステムアニメーションが最適化され、全体的な動作が非常にスムーズになったとのことです。
Xiaomiスーパーアイランド
XiaomiスーパーアイランドはiPhoneの「Dynamic Island」によく似た機能です。
複数のタスクを同時に表示・切り替えが可能で、情報をスムーズに確認できるとのこと。
現在のアプリを中断することなく、プルダウンウィンドウから必要な操作が完了でき、スケジュール情報も手軽に共有できるとしています。
新しいデザイン
AI動的スタイル壁紙、中央に配置された時計、ワンストップ編集が可能なロック画面など、よりパーソナルで芸術的なデザインに進化しました。ホーム画面のデザインも再設計されているとのことです。
シームレスな連携とプライバシー保護


クロスエコシステム連携
MacやiPadとの連携機能が強化され、デスクトップの連動や、Touch ID/Face IDでのロック解除、マルチウィンドウ操作が可能になりました。
さらに、iPhoneからXiaomiスマートフォンのメッセージに返信することもでき、複数のデバイスを併用するユーザーにとって非常に便利と謳っています。
アルバム機能
アルバムの並べ替えを自由にカスタマイズできるほか、iPhoneを含む他のデバイスのアルバムに写真や動画をワンタップで転送できるようになり、利便性が向上したとしています。
プライバシー・セキュリティ
二段階認証、データの即時暗号化による高度なデータ保護、電源オフやオフラインでもデバイスを検索できる機能など、セキュリティが大幅に強化されたとのことです。
「スーパーXiaoAi」によるAIアシスタント機能


従来のシャオミ独自のAIアシスタント「XiaoAI」が進化し、「スーパーXiaoAi」となりました。
起動速度が向上したほか、使用シーンを感知して自動で提案を行うとのこと、
また、画面を囲んで呼び出す「スーパーXiaoAiサークルスクリーン」や、面倒な操作を代行してくれる機能により、あらゆる場面でユーザーの操作をサポートすると謳っています。
なお、これまで通りであれば、この機能は中国のみで提供され、グローバル/日本では「Gemini」等GoogleのAI機能で代用されるものと思われます。
アップデート予定・まとめ

Xiaomi HyperOS 3(ベータ版)の最初のモデルは8月29日にリリースされ、順次対応機種を増やしていく予定とのこと。
Xiaomi HyperOS 3で特徴的なのは、やはりiPhoneの「Dynamic Island」によく似たXiaomiスーパーアイランドでしょう。Apple製品との連携についても、従来よりさらに強化されています。
Xiaomiスーパーアイランドは、複数のタスクを中断せずに効率的に管理できる新しいUIであり、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための重要な進化と言えます。
また、MacやiPadとの連携を強化し、iPhoneからのメッセージ返信を可能にするなど、Appleエコシステムを完全に利用しているユーザーにも利便性を提供することで、新たな顧客層の獲得を狙っていると評価できます。
その他、独自の強化されたAI機能、アルバム機能の改善、プライバシー・セキュリティの強化、デザインの刷新など様々な点で以前のHyperOS 2よりも進化しています。
これらの機能は、Xiaomiが単なるハードウェアメーカーではなく、独自の魅力的なソフトウェアエコシステムを構築しようとしている強い意志を示していると言えるでしょう。