シャオミが2021年に発売したエントリースマートフォン「Redmi 9T」に、「MIUI 14」アップデートの配信が始まっています。
本機は日本でも発売されており、同様にアップデートが配信されています。
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Android 12ベースのMIUI 14
MIUIはシャオミ独自のAndroidベースのカスタムファームウェアです。
Redmi 9Tは、Android 10をベースとしたMIUI 12をプリインストールして発売されました。
日本では、市場想定価格1万7,490円(税込)という低価格の製品ながら、当時としては標準的な性能のミドルレンジSoC「Snapdragon 662」を搭載。さらに6,000mAhもの非常に大きなバッテリーを備えており、長時間使用に適したモデルとして好評を得ました。
シャオミの公式サーバーとリンクし、デバイスの最新ファームウェアをダウンロードできるウェブサイト「Xiaomi Firmware Updater」を確認してみると、3月30日付けでFastboot、4月7日付けでRecoveryのRedmi 9T向けの最新ファームウェアがそれぞれ配信されています。
日本で販売されているRedmi 9Tは、グローバル版と同様のファームウェアを使用し、「V14~」とあるようにMIUI 14へのアップデートを含んでいます。一方、ベースはAndroid 12であり、Android 13へのアップデートは行われません。とは言え、Redmi 9Tは2年前に発売された1万円台の超格安スマホであり、こうした製品にも最新カスタムOSが配信されるということは、シャオミのユーザーフレンドリーな姿勢を示すものと言えるでしょう。
※実際の配信は、個体差や地域差がある場合があります。
MIUI 14は続々と各端末に配信されており、日本向けにも一部端末がアップデートされています。一方、FeliCa(おサイフケータイ)に対応する日本独自仕様のモデルは、グローバル向けよりも配信が遅れる傾向があります。現時点では、「Redmi Note 10 JE」や「Mi 11 Lite 5G」にMIUI 14が配信されているものの、「Redmi Note 11 Pro 5G」「Xiaomi 12T Pro」等には未配信です。
MIUI 14では、新機能やバグ修正、およびパフォーマンスの改善等があります。更に、これらには新しいデザイン要素とインターフェース、既存アプリと機能の改善等も含まれます。詳細は以下をご覧ください。
MIUI 14の特徴
最適化で動作が快適に。ストレージを7GBも節約
MIUI 14では、システムリソースを最適化して、使用するストレージを削減。デバイス上で7GB以上のストレージスペースを節約できるようになったとのことです。また、めったに使用されないアプリは、MIUI 14 によって自動圧縮され、3か月の使用で最大3GBのストレージ節約が可能といいます。
システムメモリの使用量も全体的な最適化が行われ、より多くのメモリを解放しました。これにより、スマートフォンの動作がより快適になるだけでなく、バッテリー持続時間も改善することでしょう。
より見やすく直感的なホーム画面
MIUI 14では、ホーム画面を自分好みにアレンジできます。表形式のアイコン、大きなフォルダー、ウィジェット、および壁紙を使用して、自分のホーム画面をより見やすく直感的にパーソナライズできます。
なお、中国版にあったようなアプリサイズを変更する機能や、動くキャラクターはありません。
デバイス連携 & プライバシー保護を強化
MIUI 14では、複数のデバイスでのシームレスな接続および連携が可能になりました。タスクバーからクリックするだけで、スマートフォンとタブレットの間で使用しているアプリを同期できます。また、ドラッグ & ドロップで、デバイス間でファイルを簡単に転送できます。
その他、デバイス上のプライバシー保護が強化されました。情報をデバイス上で直接処理できるプライバシー保護メカニズムにより、データ転送中における情報漏洩のリスクを最小限に抑えます。
MIUI 14アップデート予定
2023年第1四半期中に、MIUI 14アップデートが配信されることが発表されている機種は以下の通りです。
日本でも発売されており、かつMIUI 14にアップデートされていないものでは「Xiaomi 12T Pro」「Xiaomi 11T / 11T Pro」が記載されています。これらのモデルについても、近くアップデートが期待されます。