シャオミの高性能かつコンパクトなタブレット「Xiaomi Pad Mini」をお借りし、しばらく使ってみたので実機レビューをお届けします。
市場想定価格は税込74,980円~。メディアテック製の高性能SoC「Dimensity 9400+」を搭載し、画面は8.8インチのコンパクトなタブレット端末となっています。
製品貸出:Xiaomi Japan(小米技術日本株式会社)
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Xiaomi Pad Miniの主な特徴

Xiaomi Pad Miniの主な特徴は以下の通りです。
✅片手で持てる8.8インチのコンパクトタブレット
✅重心バランス良好で軽量(公称326g)
✅165Hz駆動の高精細3Kディスプレイは画質良好
✅対象配置のステレオスピーカーの音質〇
✅高い処理性能&手で持つ部分が熱くなりにくい
✅67W急速充電で満充電に1時間かからない
✅バッテリー持ちも〇
✅デュアルType-Cポート搭載 / 18W有線リバース充電対応
✅顔認証対応 / 専用ペン対応 / 充電器付属
✅フィルム・ケースは付属しない
✅ゲームのフレーム補間機能には非対応
✅カメラは最低限
✅セルラー通信 / 外部ストレージ非対応
✅防水規格なし
✅指紋認証非対応
以上のように全体的にバランスの取れたハイスペックで、市場想定価格は税込74,980円(256GBモデル)。
貴重なコンパクトサイズのAndroidタブレットとなっており、実際に使ってみても完成度の滝製品に感じました。
高い性能に加えて発熱面の優秀さも驚きでした!
それでは以下、開封および実機レビューをご覧ください。
Xiaomi Pad Miniを開封!フィルム・ケースは付属しない
まずは、Xiaomi Pad Miniを開封。白地のシンプルなパッケージとなっています。

内容物としては本体とガイドのほか、充電アダプタ&ケーブルが付属します。

※今回貸与いただいたのは、発表会等で展示されていたグローバル使用のため充電器が海外仕様となっています。日本版には日本仕様の充電アダプタが付属します。
本体が不織布に包まれているのが高級感を感じさせる...!
なお、片手で持ちやすくなるハンドストラップ付の専用純正カバーが販売されています(市場想定価格:税込1,980円)。
Xiaomi Pad Miniの実機レビュー
本体重量は実測で約334g
本体は実測で約334g。公称では約326gとなっているので、それよりもやや重くなっていました。

とは言えタブレット端末としては十分軽量な部類。
とりあえずカバンに入れておいても負担になりにくい重量です。
本体細部をチェック!デュアルType-Cポート搭載
それでは、Xiaomi Pad Mini本体の細部もチェックしていきましょう。

本体の上下左右に配置されているボタンやポート等は以下の通りです(横向きで使った場合)。




電源ボタン側のベゼルにはフロントカメラが配置されています。

最も大きい特徴はType-Cポートを二つ備えていることで、たとえば充電しながらType-Cタイプのイヤホンも使うといったことができます。
また、スピーカーは対象配置で、Type-Cポートのある底面側を下にして持つとスピーカー穴を手で塞いでしまうこともありません。

なお、防水への対応具合は不明(IP規格なし)。セルラー通信、外部ストレージにも非対応のため、SIM&microSDカードスロットはありません。
一方、専用ペンには対応しており、側面にあるコネクタに磁気で吸着。充電もできるようになっています。
デザインもチェック。片手で持ちやすいサイズ感
Xiaomi Pad Miniのデザインもしっかりチェックしていきましょう。

比較的シンプルなデザインとなっていますが、カメラ周りのデザインがアクセントに。また、カメラレンズ部分はやや出っ張りがあります。

画面は約8.8インチの3K液晶ディスプレイとなっています。

タブレットとしてはややコンパクトなサイズ感で、重量も軽いので片手でもしっかり固定できるサイズ感です。

片手で持ちやすい&カバンに入れやすいコンパクトさが魅力!
画面・音響をチェック
Xiaomi Pad Miniは、8.8インチの液晶ディスプレイを搭載しています。

「大画面でエンタメ、ゲームを楽しみたい」という需要に応えるにはやや小さいサイズですが、これ以上大きいと指が届かなかったりでむしろゲームには不便。
むしろ、この8.8インチというサイズはゲームや軽い作業等において絶妙に感じます。
その他のスペックでは解像度は3K(3,008×1,880)と非常に高く、鮮やかではっきりとした発色。
また、最大165Hzのリフレッシュレートに対応しており、なめらかな駆動で長く使っていても目に優しく感じました。
ディスプレイはしっかりキレイ!明るさも屋内で使うには十分な明るさです。
なお、HBM(High Brightness Mode)輝度は700nitsとのこと。

ものすごく明るい訳ではありませんが、屋外で使う最低限の視認性は確保されている印象です。
音響面では、対象配置のステレオデュアルスピーカーを搭載。
左右の音質・音量・音圧は同等で、映画等のエンタメやゲームを楽しむには十分な迫力サウンド。音質もバランスが良く立体的なサウンドになっています。
スピーカー性能も申し分なし!
処理・ゲーム性能をチェック
Xiaomi Pad Miniは、メディアテック製の高性能SoC「Dimensity 9400+」を搭載しています。
その処理性能を測るために、AnTuTuベンチマーク(Ver10.4.6)で計測を行いました。強い負荷への耐性を調べるために3回連続で行っています。



※検証したモデルは16GB+512GBです。
結果は、安定していずれも250万点台という優秀なスコアを記録。
さらに温度制御も非常に良く、3回目でも最大40℃止まりとかなり控えめ。
熱源となるSoCを端末の中央に配置した革新的な設計や、放熱面で有利な一体型のアルミフレームを採用していること等が大きな効果を上げているのでしょう。
なお、実際に日常的によく使われるであろうアプリ(ブラウザ、SNSなど)を使ってみましたが、もちろん非常に快適に使う事ができました。
特に熱源が中央にあるため手で持つ部分が熱くなりにくく、その分の不快感が無いのが◎!
実際のゲーム動作や独自のゲーム機能等については、以下のnoteの記事で書いているので併せてご覧ください。
▷Xiaomi Pad Miniのゲーム性能は?「原神」の動作を検証してみたら……
充電性能をチェック


Xiaomi Pad Miniは67W急速充電(67W Xiaomi HyperCharge)に対応しています(二つのType-Cポートどちらも対応)。
同規格に対応した純正充電器を用いてバッテリー残1%から100%まで充電するのにかかった時間は、以下の通りです。
| 充電時間 | PD充電器 |
| 15分 | 36% |
| 30分 | 64% |
| 45分 | 90% |
| 50分 | 100% |
※充電速度は使用する充電器・ケーブル、そのほか気温や本体温度によって異なる場合があります。
以上の通り充電速度は非常に高速で、バッテリーが切れてしまっても短時間で充電が可能。
Xiaomi HyperChargeに対応した充電器やモバイルバッテリーがあれば、出先でもサクッと充電出来て便利です。
そのほか、18W有線リバース充電にも対応しているので、ワイヤレスイヤホンやスマートフォンをXiaomi Pad Miniを使って充電することが可能です。

バッテリー性能をチェック
Xiaomi Pad Miniは7500mAh大容量バッテリーを搭載しており、バッテリー持ちもそこそこ良好です。
実際にAmazonプライムビデオで動画を再生(画質は標準、音量100%、輝度約60%)してみたところ、バッテリー残量は1時間で5%(100%→95%)、2時間で12%(100%→88%)でした。
一般的な最近のスマートフォンやタブレットの同条件でのバッテリー消費を比較すると以下の通りです。
| 機種 | 1時間後 | 2時間後 |
| Xiaomi Pad Mini | 95% | 88% |
| REDMAGIC Astra | 92% | 83% |
| Xiaomi 15T Pro | 99% | 92% |
| Google Pixel 10 | 95% | 87% |
| nubia Z70S Ultra | 98% | 92% |
| POCO F7 Ultra | 98% | 91% |
| POCO X7 Pro | 99% | 92% |
| Xiaomi 15 | 95% | 87% |
| Xiaomi 15 Ultra | 95% | 87% |
| iPhone 16 Pro | 94% | 83% |
バッテリーと画面サイズが大きく異なるスマートフォンとは単純な比較はできませんが、Xiaomi Pad Miniのバッテリーはスマートフォンと比較しても普通かやや良い結果に。
タブレットでこれだけ持てば十分すぎるくらいかと!
また、タブレットはスマートフォンのように肌身離さず持って使うものではないので、スマートフォンほど頻繁な充電は必要ないことがほとんど。
バッテリー持ちで困ることは少なそうです。
カメラ性能をチェック
Xiaomi Pad Miniのカメラは、リアカメラ1300万画素、フロントカメラ800万画素。
どちらも特にすごい画質という訳ではありませんが、記録用やオンライン会議等で使う分には十分かと思います。
以下、リアカメラおよびフロントカメラそれぞれの作例です。
リアカメラ




フロントカメラ

Xiaomi Pad Miniの生体認証をチェック
Xiaomi Pad Miniは顔認証に対応しています。

認証速度は非常にスムーズですが、残念ながら指紋認証には非対応です。
Xiaomi Pad Miniのスペック
Xiaomi Pad Miniのスペックは以下の通りです。
| Xiaomi Pad Mini | |
| OS | Xiaomi HyperOS 2 |
| SoC | Dimensity 9400+ |
| メモリ | 8GB / 12GB, LPDDR5X |
| ストレージ | 256GB / 512GB, UFS 4.1 |
| 画面 | 8.8" 液晶ディスプレイ, 解像度: 3K(3008*1880), リフレッシュレート: 165Hz, HBM輝度: 700nits |
| アウトカメラ | 1300万画素 |
| インカメラ | 800万画素 |
| 電池 | 7500mAh, 67W急速充電, 18Wリバース有線充電, PD3.0 / PD2.0 |
| 音響 | ステレオ |
| 防塵防水 | IP規格記載なし |
| 5G | 非対応 |
| 4G | 非対応 |
| 寸法 | 205.13 x 132.03 x 6.46mm, 326g |
| 本体色 | パープル, グレー |
| その他 | Wi-Fi 7, Bluetooth 5.4, X軸リニアモーター |
| 価格(税込) | 8GB+256GB: 74,980円 12GB+512GB: 93,980円 |
ソース:Xiaomi Japan
Xiaomi Pad Mini レビューまとめ

以上、Xiaomi Pad Miniのレビューでした。
主なGood / Badポイントをまとめると以下の通りです。
✅片手で持てる8.8インチのコンパクトタブレット
✅重心バランス良好で軽量(公称326g)
✅165Hz駆動の高精細3Kディスプレイは画質良好
✅対象配置のステレオスピーカーの音質〇
✅高い処理性能&手で持つ部分が熱くなりにくい
✅67W急速充電で満充電に1時間かからない
✅バッテリー持ちも〇
✅デュアルType-Cポート搭載 / 18W有線リバース充電対応
✅顔認証対応 / 専用ペン対応 / 充電器付属
✅フィルム・ケースは付属しない
✅ゲームのフレーム補間機能には非対応
✅カメラは最低限
✅セルラー通信 / 外部ストレージ非対応
✅防水規格なし
✅指紋認証非対応
Xiaomi Pad Miniは、高い処理性能、高解像度のディスプレイ、良好な音質のステレオスピーカーを備えており、バッテリー持ちや発熱面でも優秀なバランスの取れたハイエンドタブレットになっていました。
特に手で持つ部分が熱くなりにくく、不快感なく使えるのが良かった!
おまけにコンパクトで持ち運びやすい点や、デュアルType-Cポートを備えている点などが大きな魅力となっています。
一方、タブレットとしてはコンパクトな製品となっているので、大画面を生かしたタブレットならではの用途を求めるとやや微妙。
タブレットは「でかいスマホ」と比喩されることもありますが、良くも悪くもXiaomi Pad Mini は「でかいスマホを突き詰めたタブレット」だと感じました。
でかいスマホ的な用途(電話除く)を求める方や、外出先にも持っていきやすいタブレットを求める方、寝転びながら使いやすいタブレットを求める方などにオススメの製品となっています。
Xiaomi Pad Miniの価格

Xiaomi Pad Miniの各構成と市場想定価格は以下の通り。
| 容量 | 価格 |
| 8GB+256GB | 74,980円 |
| 12GB+512GB | 93,980円 |
※価格は税込
※販路によって実売価格は異なる可能性があります。
Xiaomi公式サイト(mi.com)のほか、Amazon、Xiaomi公式 楽天市場店などで購入できます。