OPPOのエントリースマートフォン「OPPO A3 5G」を購入し、しばらく使ってみたので実機レビューをお届けします。
SIMフリーモデルの希望小売価格は税込32,800円。厚さ約7.7mmとスリムな筐体でありながら、スイスSGSと米軍MILの認証を取得しているという高耐久性が魅力の一台です。
ジャンプできる目次
OPPO A3 5Gはこんなスマホ
OPPO A3 5Gの主な特徴は以下の通りです。
主な特徴
✅Dimensity 6300搭載の5Gエントリースマホ
✅120Hz駆動の6.7インチHD+液晶ディスプレイ
✅5100mAh大容量バッテリー搭載。45W充電に対応
✅イヤホンジャック搭載。スピーカーはモノラル
✅側面指紋・顔認証 / microSDカード対応
✅nanoSIM×2 / eSIM対応(デュアルSIM可)
✅耐衝撃規格対応(SGS&MIL)/ IP54防塵防滴対応
✅フィルム付属(貼付済)、ケース・充電器は付属せず
厚さ約7.7mmとスリムな筐体でありながら、スイスSGSと米軍MILの認証を取得しているという高耐久性が魅力のエントリースマホ。
カラーはブラックとパープルの2色展開で、今回レビューに用いた実機はパープルです。
SIMフリーモデルの希望小売価格は税込32,800円ですが、ワイモバイルでも取り扱いがあります。
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OPPO A3 5Gを開封!ケース・充電器は付属せず
まずは、OPPO A3 5Gを開封していきましょう。
パッケージは、最近のその他のOPPO製品と同様に、ホワイトとシルバーのシンプルなデザインです。
内容物は以下の通りです。
中身
✅本体
✅画面フィルム(貼付済み)
✅SIMピン
✅ガイド類
フィルムはあらかじめ貼付済みですが、ケース・充電器は付属していませんでした。
独自規格のSUPERVOOC 45W急速充電を使用したい場合は、「OPPO SUPERVOOC 67W デュアルポート急速充電アダプター」を購入すると良いでしょう。OPPO公式楽天市場店と、OPPO公式オンラインショップで取り扱いがあります。
OPPO A3 5Gは45W PPSにも対応しているので、対応の充電器がある場合はそちらでも良さそうです。
OPPO A3 5Gの本体をチェック!
本体重量は公称で約187g
本体は実測で約189gでした。公称重量は約187gなので、2gの差は貼付されているフィルム分でしょうか。
最近は200gを超えるスマホが多い中、比較的軽量です!
本体細部をチェック!おサイフケータイ、耐衝撃に対応
それでは、本体の細部もチェックしていきましょう。
全体的には板感が強めなフラットデザインとなっています。
本体の上下左右に配置されているボタンやポート等は以下の通りです。
画面上部にはパンチホールがあり、インカメラが納められています。
カメラモジュールの出っ張りは、十円玉1枚程度で控えめです。
また、カメラモジュールには2つのレンズに加えて、ライトとFeliCa(おサイフケータイ)も配置されています。
SIMスロットは、いわゆる排他式でnanoSIM+nanoSIM、またはnanoSIM+microSDカードが入る仕様です。
eSIMにも対応しており、nanoSIM+nanoSIMまたはnanoSIM+eSIMで、デュアルSIMにできます。
防塵防水性能はIP54で防滴程度ですが、優れた耐衝撃性を証明する、スイスSGSと米国軍用規格に準拠した「MIL-STD-810H5」の認証を取得しているとのこと。
多少の水しぶきや雨だけでなく、落下にも強そうな仕様となっています。
耐衝撃対応は、スマホを落としがちな方や、長く使いたい方には嬉しいですね!
デザインもチェック。夜空のような背面がキレイ
OPPO A3 5Gのデザインもしっかりチェックしていきましょう。
特にこれと言って特異な部分はなく、比較的オーソドックスなデザインですが、背面は夜空をイメージしているとのこと。
筆者が購入したパープルは、キラキラとしたグラデーションが、どこか神秘的な雰囲気を感じさせます。
フラットなミドルフレームはかなり光沢があり、指紋が目立ちます。このあたりは好みの分かれるところでしょうか。
画面は約6.7インチの大きな液晶ディスプレイを採用しています。
ベゼルが細いとは言い難いものの、エントリークラスの製品としては極端に太い訳でもなく普通といったところ。下部のベゼルは上左右と比べてやや太めです。
横幅は約76mmあり、手が小さな筆者では片手操作は難しい印象でした。
とは言え、最近のスマホでは一般的なサイズかと思います。
OPPO A3 5Gの処理・ゲーム性能をチェック
AnTuTuは44万点台
OPPO A3 5GはSoCにメディアテック製「Dimensity 6300」を搭載しています。
その処理性能を測るために、AnTuTuベンチマーク(Ver10.4)で計測を行いました。
以下のベンチマーク結果は、左がバランスモード、右が高パフォーマンスモードとなっています。
結果は、どちらも44万点台のスコアを記録しました。
エントリーモデルとしては悪くありませんが、「原神」のような3Dゲームをプレイするには不安の残るスコアです。
▽OPPO A3 5GのAnTuTuベンチマークをチェック!Dimensity 6300搭載機の実力は……?
「原神」は一応動くが厳しめ
ベンチマークの話は最低限にしておいて、実際にOPPO A3 5Gで「原神」をプレイしてみました。
OPPO A3 5Gを高パフォーマンスモードに設定し、原神は最低画質+最大60FPSに設定。
特に重いと思われる最新マップ(2024年12月時点)のナタで、15分程度フィールドをマラソンしつつ、適度に戦闘も行いました。
実際にプレイしてみると、ベンチマークが示すように厳しめな印象。
最低画質であれば一応動くことには動くのですが、FPSが安定せずカクつくことも多々ありました。平均FPSも30を切ってしまっているので、FPSは最大30に設定してプレイした方が、まだ安定して動作しそうです。
ただし発熱はあまりなく、15分のゲーム終了時点でバッテリー温度は約36.6℃。バッテリー消費も約5%と、異常に多いということもありませんでした。
OPPO A3 5Gのディスプレイをチェック
120Hz駆動の約6.7インチ液晶
OPPO A3 5Gは、約6.7インチの液晶ディスプレイを搭載しています。
解像度はHD+となっており、FHD+の有機EL等と比べるとややぼやっとした感じはあるものの、余程目を近づけて見ない限りはあまり気になりませんでした。
リフレッシュレートは最大120Hzとなっており、画面のスクロールはなめらかな印象。目に違和感なく使えるかと思います。
発色も悪くない感じです!
直射日光下でも視認性は悪くない
OPPO A3 5Gは、日光下で最大1000nitの輝度(公称値)に対応しています。
実際に直射日光下でも使ってみましたが、視認性は悪くありません。液晶ディスプレイとしては次第点以上だと思います。
OPPO A3 5Gのカメラ性能をチェック
50MPカメラを搭載
OPPO A3 5Gは、約5000万画素のメインカメラと約200万画素の深度カメラを搭載。ただし、深度カメラは被写界深度を検知するためのもので、撮影できるのはメインカメラのみです。
動画性能も最低限で、画質は1080pまたは720p。フレームレートは30fpsのみ。インカメラも約800万画素と画素数は高くありません。
カメラ総評:十分に明るい場所では悪くない写り
OPPO A3 5Gのカメラの総評としては、エントリーモデルの域を出ない価格なりの性能ながら、十分に明るい場所では悪くない写りです。
日光が当たる場所では、薄すぎず濃すぎることもない適切な色が出ている印象で、決して悪くありません。
一方、野外よりも光が少なくなってしまいがちな屋内では、やや作ったような色合いに。とは言え、飯撮りでは暖色系の美味しそうな色合いに調整されており、これはこれで悪くありません。
ただし、基本のカメラ性能はやはりエントリーらしいもの。特にズーム性能は限定的で、2xズームでも画質の低下が分かります。
ポートレートモードはしっかりと背景がぼけており、良好な印象です。
ただし、以下の作例では指と指の間のぼかしが甘く、やや不自然な感じに。複雑な形状の被写体を撮影することは得意ではなさそうです。
また、夜景性能も限定的です。夜景モードは一応それなりに効果があり、ある程度はノイズを除去してくれていますが、適切な光量がないと粗い画質になってしまいました。
全体的には、様々なシーンでエントリーモデルらしい限界を感じるものの、色の調整は悪くないスマホだと思います。
以下、ズームや夜景の写真を個別にまとめているのでご覧ください。
ズーム性能は低い
以下、1x(ズームなし)と、2x、3x、10x(最大倍率)それぞれのズームの比較です。
初めに結論をまとめておくと、ズーム性能は低く、1x以外の画質は良くありません。ズーム性能には期待しない方が良いでしょう。
2xズームでも粗さがよく分かるため、3xズームともなるとはっきり粗い画質になります。
最大倍率は10xとなっていますが、やはり非常に粗い画質となります。
以上の通り、ズームについては期待しない方が良いでしょう。このあたりはエントリーモデルらしい性能となっているので注意です。
夜景もあまり得意ではない
OPPO A3 5Gは夜景モードに対応(オートではなく手動で選ぶ必要あり)。オート撮影よりもノイズが少なく、くっきりとした写りになります。
ただし、ズームしない場合でも解像感は低く、2xズームでは粗さがかなり目立ちます。
カメラ性能をどこまで求めるかは人によりますが、ズームと同じく夜景性能も限定的なので、この点は注意しましょう。
手振れ補正非対応の動画撮影
OPPO A3 5Gは動画撮影時の電子式手振れ補正に非対応です。
実際に動画を撮影してみると、手や足の振動がそのままスマホに伝わってしまいました。
フレームレートも30fps固定で、動画性能は最低限のものとなっているので注意しましょう。
OPPO A3 5Gのバッテリー・充電性能をチェック
バッテリー持ちは「かなり良い」
OPPO A3 5Gは5100mAhバッテリーを搭載しています。
そこで、バッテリー100%・音量100%・輝度60%の状態で、Amazonプライムビデオを標準画質で2時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。その他の端末との比較は以下の通りです。
機種 | 1時間後 | 2時間後 |
OPPO A3 5G | 90% | 80% |
Redmi 14C | 95% | 89% |
AQUOS wish4 | 94% | 87% |
moto g24 | 93% | 85% |
OPPO A79 5G | 91% | 80% |
Redmi 12 5G | 93% | 87% |
moto g64 5G | 91% | 81% |
OPPO Reno11 A | 96% | 88% |
以上のテストでは、OPPO A3 5Gは消費がかなり大きい結果に。
ただし、これはAmazonプライムビデオへの最適化が甘い可能性があり、様々な用途で一日使ってみた感じでは特に悪くありません。
※同アプリでバッテリー消費が大きいのはOPPO A79 5G、moto g64 5Gも同様でした。
むしろ、何日か使ってみても50%前後は残っている日が多く、逆に「かなり良い」印象。ゲームや高画質の動画を長時間使用しなければ、一日十分持つかと思います。
さすがの大容量バッテリー搭載モデルですね!
1時間で90%以上充電可能
OPPO A3 5Gは最大45Wの急速充電(45W SUPERVOOC / 45W PPS)に対応しています。そこで別売りの「OPPO SUPERVOOC 67W デュアルポート急速充電アダプター」で充電時間を計測してみました。
実際に、バッテリー残1%から100%まで充電するのにかかった時間は以下の通りです。
充電時間 | バッテリー |
15分 | 32% |
30分 | 56% |
45分 | 78% |
1時間 | 95% |
1時間8分 | 100% |
また、OPPO非純正の45W PPS対応の充電器で、バッテリー残1%から100%まで充電するのにかかった時間は以下の通りです。
充電時間 | バッテリー |
15分 | 28% |
30分 | 56% |
45分 | 81% |
1時間 | 93% |
1時間9分 | 100% |
いずれも充電時間は速めな印象で、30分で50%以上、1時間あれば90%以上の充電ができていました。
独自規格だけでなく、汎用性の高いPPSでも最大45Wの出力に対応しているので、すでに対応の充電器を持っていれば使いまわしても良さそうです。
OPPO A3 5Gの音響をチェック
モノラルスピーカーだが音量は大きい
OPPO A3 5Gはモノラルスピーカーを搭載しています。
やはりモノラルのためか、音質は軽い感じであまり迫力はありません。
ただし、最大300%までボリュームアップできるウルトラボリューム機能に対応しているので、音量自体はかなり大きくすることが可能です。
イヤホンジャック搭載。コーデックはLDAC対応
OPPO A3 5Gは3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
これは有線イヤホン派には嬉しいポイントでしょう。
一方、ワイヤレスオーディオのコーデックではSBCとAACに加えてLDACにも対応。
ただし、aptX Adaptiveには非対応なので、高音質を謳うワイヤレスイヤホンではLDAC対応のものを選ぶのが良さそうです。
OPPO A3 5Gの指紋・顔認証をチェック
OPPO A3 5Gは側面指紋認証・顔認証に対応しています。
認証速度はどちらも非常にスムーズです。
OPPO A3 5Gのスペック
OPPO A3 5Gのスペックは以下の通りです。
OPPO A3 5G | |
OS | ColorOS 14, Android 14 |
SoC | Dimensity 6300 |
メモリ | 4GB, LPDDR4X |
容量 | 128GB, UFS 2.2, 最大1TB microSDカード対応 |
画面 | 6.7" 液晶ディスプレイ, 解像度: HD+ (1604×720), リフレッシュレート: 120Hz, タッチサンプリングレート: 120Hz, 日光下での最大輝度: 1000nit |
アウトカメラ | 標準: 5000万画素 深度: 200万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
電池 | 5100mAh, 45W充電 |
音響 | モノラルスピーカー, 3.5mmイヤホンジャック |
防塵防水 | IP54防塵防滴 |
耐衝撃 | SGS / MIL-STD-810H5 |
おサイフケータイ | 対応 |
生体認証 | 側面指紋 / 顔 |
5G | n1/n3/n28/n41/n77/n78 |
4G | FDD LTE: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/26/28 TD LTE: 38/39/40/41/42 |
寸法 | 約76mm×166mm×7.7mm, 約187g |
本体色 | パープル, ブラック |
その他 | Bluetooth 5.3, nanoSIM+eSIM |
希望小売価格 | 税込32,800円 |
ソース:OPPO Japan
OPPO A3 5G レビューまとめ:スリムなのに丈夫なエントリースマホ
OPPO A3 5Gのレビューをお届けしました。主なポイントをまとめると以下の通りです。
ポイント
✅スリム(厚さ約7.7mm)なのに丈夫なエントリースマホ
✅防水は防滴程度なので過信は禁物(IP54)
✅サイズはやや大きく、片手で使うのは厳しい
✅ゲーム性能は高くないが、その他日常使いはサクサク
✅画面は液晶としては明るめ。120Hz駆動で快適スクロール
✅カメラは最低限の性能も、明るい場所では色合い良好
✅バッテリー持ち◎。45W PPS充電対応が嬉しい
✅スピーカー音質は軽い感じだが、最大音量は大きい
✅イヤホンジャック / microSDカード対応
✅おサイフケータイ / nanoSIM & eSIM対応
総評としては、スリムな形状と丈夫さ(耐衝撃認証)を両立しつつ、45W PPS充電対応が嬉しいエントリースマートフォン。
カメラ性能があまり高くなかったり、画面がHD+解像度だったり微妙な点もあるのですが、そこは価格を考えれば妥協できそうな部分かと思います。
ライトユーザー向けのスマホではあるものの、おサイフケータイやeSIM、microSDカード、イヤホンジャックには対応しているので、その点では安心です。
OPPO A3 5Gをお得に購入する方法!
OPPO A3 5G(SIMフリーモデル)の希望小売価格は税込32,800円ですが、これよりお得に購入する方法もあるので、是非以下の記事もご覧ください。
▽OPPO A3 5Gをお得に購入するキャンペーン・セールまとめ!