シャオミが2023年に発売したスマートウォッチ「Redmi Watch 3」のレビューをお届けします。
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Redmi Watch 3はこんな製品(特長・価格など)
主な特徴
Redmi Watch 3の主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅メタリック仕上げのカジュアル・スマートウォッチ
✅常時表示も可能な1.75型AMOLEDディスプレイ
✅200種類以上のウォッチフェイス対応
✅120種類以上のスポーツモード対応
✅SpO2・心拍数・睡眠・ストレス計測対応
✅Bluetooth通話 / Alexa対応
✅GPS等5種類の衛星測位 / 5ATM防水対応
✅通常使用で12日間のバッテリー持続
✅ストラップ込み約37gと軽量
スマートウォッチとしては、希望小売価格で税込17,800円と標準的なモデル。SpO2やストレス等の健康モニタリングはもちろん、Alexa音声アシスタントやBluetooth音声通話、GPS等5つの主要な衛星測位に対応します。
なお、後から発売された廉価機「Redmi Watch 3 Active」は、衛星測位やAlexaが無く画面も液晶となっていますが、希望小売価格は税込5,490円とすさまじいコスパとなっています。
Redmi Watch 3 セット内容
Redmi Watch 3は赤い文字が印象的なシンプルなパッケージとなっています。
中身は本体の他、ストラップ(装着済)、専用の充電ケーブル、解説書となっています。
解説書はマルチ言語対応で、もちろん日本語もあります。
Redmi Watch 3 本体をチェック
Redmi Watch 3 本体サイズは、突起部分を除き縦42.58mm、横幅36.56mm、厚さ9.99mm。厚みを抑えコンパクトなサイズ感となっています。
重量は実測でストラップ込み約37g。軽量で長く着けていても違和感の少ない重さだと思います。
ブラックのストラップは一般的なTPU製(アイボリーはシリコン製)となっており、本体の上半分はスタイリッシュなメタリック仕上げ。安っぽさを感じさせません。
ストラップの長さは135~200mmとなっており、腕が細い人から太い人まで対応。腕の細い筆者の場合だと、本体側から2つめの穴が丁度良い感じでした。
背面には各種センサーや、充電端子があります。充電は付属の専用ケーブルが必須なので注意しましょう。
また、ストラップはボタンを押して外すことができます。
ストラップは一種(ブラック or アイボリー)が付属します。その他、位置記憶ループを備えたアクアブルー、ライムグリーンのストラップが別売りです。
Redmi Watch 3を実際に使ってみた
それでは、Redmi Watch 3を実際に使ってみましょう。以下、製品を使用してみた感想です。
明るく大きなディスプレイ。ただしAODは暗い
Redmi Watch 3はわずかに縦長の1.75インチ大型AMOLEDディスプレイを搭載。表示領域が広く見やすいです。
ピーク輝度は600nits。最大輝度時の通常画面は強い直射日光下でも悪くない視認性ですが、常時表示(AOD)画面は輝度がかなり低く抑えられており、残念ながらほとんど見えませんでした。
また輝度は手動のみで自動調整機能がありません。
良好なレスポンス。通知画面だけは遅延気味
Redmi Watch 3はシャオミ独自のOSを備えたスマートウォッチですが、レスポンスは良くサクサク動作します。
ただし通知欄のみは若干遅れ気味。読み込みに少し時間がかかっているようでした。
分かりやすいUI。通知も専用アイコン多数用意
Redmi Watch 3は大きめの画面を生かし、たくさんのアプリをウィジェットとして配置できます。
シンプルで分かりやすいレイアウトとなっており、初めて使う方でもすぐ分かるのが魅力です。
また、スマホのアプリからウィジェット画面は編集が可能。ただし、ウィジェット名だけなぜか中国語(左から2番目の画像参照)となっています。後々修正されると思われますが、発売までに対応が間に合わなかったのでしょうか......。
また、ウィジェットだけでなくアプリも並び替え可能。通知を送信できるスマホのアプリも一括あるいは個別に選択が可能です。
通知は受信時にまず大きなアイコンが表示されるので、非常に分かりやすいです。
多数のアプリに専用アイコンが用意されており、一見して分かりやすくなっています。専用アイコンはLINE、Gmail、Twitter、Facebook、Instagram等で確認しています。
クリアなBluetooth通話が可能
Redmi Watch 3はスマホと連携したBluetooth通話機能を備えています。
スマホが鞄の中等にある時に便利な機能で、ウォッチのスピーカーとマイクを使って通話が可能。実際に使ってみましたがクリアな通話ができました。
ただしスピーカーを使う都合上、音量を大きくすると会話内容が駄々もれになるので使う場所に注意しましょう。
ウォッチフェイスは200種類以上でバラエティ豊か
Redmi Watch 3のウォッチフェイス(文字盤)は200種類以上も用意されています。以下は一例です。
バリエーションはポップなものからスタイリッシュなもの、遊び心を感じるものまで様々。これだけあれば何かしら気に入るウォッチフェイスが見つかることでしょう。
なお一部のウォッチフェイスは専用の常時表示(AOD)画面が用意されています。
スポーツモード。衛星測位によるルート記録も
Redmi Watch 3は120種類以上のワークアウトモードを備えており、アプリに詳細な情報が記録されていきます。
また、GPS等5種類の衛星測位に対応しているため走ったルートなどを記録することができます。
詳細なルートはスマホで確認可能で、大きなずれもなく正確に軌跡を記録していました。
さらに、50m相当の浸水にも耐える「5ATM防水」対応です。汗や雨、少し水がかかった程度なら特に問題なし。試しに1分ほど流水にさらしてみましたが特に問題なく動作していました。
心拍数・睡眠・SpO2・ストレス計測に対応
Redmi Watch 3は、心拍数・睡眠・血中酸素濃度(SpO2)、ストレスの計測に対応。これらのデータを収集してアプリで詳細を確認することができます。
心拍数については最大で1分間ごとの連続モニタリング、睡眠については睡眠中の心拍数とレム睡眠トラッキング、ストレスについては終日モニタリングが可能。ただしSpO2は手動によるモニタリングのみとなっています。
バッテリーは通常使用で最大12日間持続。超ヘビー使用でも5日間近く持つ
バッテリー持続は、一般的な使用で12日間・ヘビーな使用で7日間とのことです。
まずは、以下の超ヘビーと思われる設定で使用したところ、1日で約20%以上消費しました。この設定だと4日間程度の使用なら十分です。
超ヘビーな設定
着用時間:約14時間
画面輝度:約50%
常時表示:14時間
心拍数:オン(自動モニタリング)
睡眠:オン(高度なモニタリング)
ストレス:オン(終日)
次に、最もバッテリーを消費すると思われる常時表示をオフにすると1日で約10%程度の消費に落ち着きました。この設定だと10日近くは持つ計算です。
主に輝度調節や常時表示、モニタリング頻度によってバッテリー消費は大きく変わるので、好みで調節すると良いでしょう。
なお、シャオミが想定する12日間バッテリーが持続する通常使用の設定は以下のものです。
通常使用の設定
画面輝度:約50%
心拍数:オン(30分ごと)
睡眠:オン(高度なモニタリング)
ストレス:オン(終日)
その他:毎日50件の通知を受信、毎日2件のアラームを受信。手首を上げて画面を表示すること毎日200回、Bluetooth音声通話週30分、通話通知毎日2回、血中酸素レベルを手動で毎日2回測定、運動週60分(GPS測位ON時)
ソース:Xiaomi
Redmi Watch 3のバッテリー持続は十分長いと言われるレベルで、3日持てば良い方のApple WatchやWearOS系ウォッチ等と比べれば十分でしょう。
Redmi Watch 3のスペック
Redmi Watch 3のスペックは以下の通りです。
Redmi Watch 3 | |
画面 | 1.75型, AMOLED 解像度:390 x 450 画素密度:342PPI ピーク輝度:600nits リフレッシュレート:60Hz |
センサー | 光学式心拍センサー, 加速度計 ジャイロスコープ, 地磁気センサー |
衛星測位 | GPS / GLONASS / Galileo / BeiDou / QZSS |
防水 | 5ATM |
電池 | 289mAh, 磁気充電 通常使用で12日間持続 |
サイズ | 42.58 x 36.56 x 9.99mm |
重量 | 37g(ストラップ含む) |
本体色 | ブラック, アイボリー |
ストラップ | ブラック: TPU アイボリー: シリコン |
通信 | Bluetooth 5.2 |
対応OS | Android6.0以降またはiOS12.0以降対応 |
その他 | マイク・スピーカー搭載, Alexa対応 |
価格 | 税込17,800円 |
ソース:Xiaomi
Redmi Watch 3 レビューまとめ
以上、Redmi Watch 3のレビューでした。
10,000円台のスマートウォッチとしては十分高機能なものです。輝度自動調節がないことや、通知画面読み込みの遅延、アプリのウィジェット設定でなぜか中国語がみられると言った細かい欠点を除けば完成度は高く、メタリック仕上げの見た目も悪くありません。
2022年発売のRedmi Watch 2 Liteと比べればディスプレイは液晶からAMOLEDに進化していることもポイント。画面は非常に見やすくUIもシンプルで分かりやすくまとまっています。非接触型決済機能はありませんが、10,000円台の高機能系ウォッチとして高いコストパフォーマンスを持った製品と言えるでしょう。
希望小売価格は税込17,800円。なお、後から発売された廉価機「Redmi Watch 3 Active」は、衛星測位やAlexaが無く画面も液晶となっていますが、希望小売価格は税込5,490円とすさまじいコスパとなっています。