昨今続々と登場するディスプレイ付き充電器ですが、Ankerから昨年末に登場した「Anker Charger (100W, 3 Ports)」は、その名の通り100Wクラスの充電器で、画面付きかつケーブルも付属したモデルとなっています。
140Wオーバーの大型機ほどのサイズ感はなく、日常の持ち歩きからデスクでの据え置きまで使いやすいのが特徴。加えて、Xiaomi HyperCharge 90Wにも対応するなど、特定ブランドの超急速充電までカバーする汎用性の高さも魅力です。
以上の通り、本製品は複数デバイスを利用し、給電状況を可視化したいユーザーにとって、現実的な選択肢と言えるデバイス。今回は実際の使い勝手や検証結果を交えながらじっくりとチェックしていきます。
Anker Charger (100W, 3 Ports) のスペック・主な特徴

単に高出力なだけでなく、温度管理機能「ActiveShield 4.0」や、給電状況を視認できるディスプレイを備え、機能性に優れています。
本製品の通常価格は9,990円(税込)となっていますが、筆者はAmazonで5,990円(税込)となっていたタイミングで購入しました。
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Anker Charger (100W, 3 Ports) のパッケージ内容・外観

パッケージには、100W出力に対応する編み込み式のUSB-Cケーブル一本が同梱されています。

高出力向けのケーブルを別途用意しなくてもとりあえず使えることは評価できるポイントです。

筐体はダークグレーやシルバーの落ち着いたトーンで、樹脂素材ながらメタリックな質感となっており、安っぽさは感じません。

スケールを用いた実測重量は「214g」でした。公称値の約220gをわずかに下回っており、100W・3ポート・画面付きという構成を考えれば、持ち運びに十分対応できる重量だと言えます。

また、折りたたみ式プラグはポート面に対して90度横の側面に配置。
壁のコンセントに挿した際、ケーブルが下向きに伸びるため、本体が脱落するリスクやケーブルへの負荷を軽減できる構造です。


一方で、ボタン操作で表示内容は切り替わるものの、筐体の向きに合わせて画面が自動回転しない点はやや惜しいところです。


なお、本製品は先駆けて発売された140W / 4ポートモデルと比べて、小さいサイズ感となっています。


200gを大きく超えない重量も相まって、本製品は持ち運び用途にも比較的向いた充電器と言えるでしょう。
Anker Charger (100W, 3 Ports) の性能を検証

USBチェッカー(AVHzY CT-3)を用いた検証により、本機の対応プロトコルを確認しました。
USB-Cポート側はApple 2.4A、QC3.0、QC4+、Samsung AFC、Huawei FCP/SCPなどに対応し、主要なプロトコルでは「PD3.0 / PPS 105W」が検知されました。
- USB PD 3.0(5.0V/3A・9.0V/3A・15.0V/3A・20.0V/5A)
- USB PPS(5.0-11.0V/5A=55W、4.5-21.0V/5A=105W)


さらにチェッカーでは確認できないものの、なんとシャオミの独自急速充電プロトコル(最大90W)にも対応しています。
最近のXiaomi端末は汎用規格である高出力PPSにも対応するようになってきていますが、それでも独自の「Xiaomi HyperCharge」を用いた方がより高速に充電が完了します。そのため、充電速度を重視するXiaomiユーザーにとって、本製品は非常にオススメです。
ちなみに先行して登場した140W or 160Wモデルは、シャオミ独自規格非対応です。
実際にXiaomi 17T Proを接続したところ、スマホ側に「90W」のハイパーチャージ表示が確認できました。


Xiaomi 17T Proは7,000mAhもの大容量バッテリー搭載モデルですが、バッテリー残量1%からの充電テストでは、30分で73%、48分で100%と高速に充電できました。
また、6,000mAhバッテリーのXiaomi 17 Ultra(Leica Leitzphone powerded Xiaomi)においても43分で満充電となりました。
複数ポート利用時の電力配分も実用的です。
C1とC2の同時利用時は70W+30Wに分配されるため、ノートPCとスマホの同時充電にも対応。また、イヤホンなどの小型デバイスを接続した際は自動で「低電流モード」に切り替わり、C1側に最大95Wを確保しつつ小型機器へ5Wを供給する仕様です。
- USB-C1 + USB-C2: 70W + 30W または 95W + 5W(低電流モード)
- USB-C1 / C2 + A1: 67W + 33W または 95W + 5W(低電流モード)
- USB-C1 + USB-C2 + USB-A1: 80W + 12W + 7.5W
ポート接続時の「瞬断」については、特定の条件で発生しました。
具体的には、C2を先に挿して使っていた状態でC1にデバイスを追加すると瞬断が発生します。逆にC1を先に挿した状態からC2へデバイスを追加した場合には瞬断は確認できませんでした。
なお、瞬断の検証は、筆者所有のスマホクーラーを先に挿した状態で、後から他ポートに機器を挿す形で実施しています。
※瞬断が機器の動作に実際に影響するかどうかは機器の仕様によって異なるため、上記はあくまで本製品の挙動に関する参考情報としてご覧ください。
筐体側面のディスプレイによるW数表示はリアルタイム性に優れており、USBチェッカーの実測値とのズレも少なく信頼できる精度を保っていました。


最後に、熱処理設計による「熱容量と連続負荷への耐性」について検証しました。
サーモグラフィーによる計測では、100W出力を30分間持続させた後の表面温度は最高で77.7℃を記録しました。

本機は画面付きの100W充電器としてはコンパクトな部類に入りますが、極端な小型・薄型モデルというわけではないため、物理的な熱容量にはそれなりの余裕があります。
最大出力を持続させると表面は相応に熱くなるものの、これは100W級の充電器としては一般的な水準であり、直ちに熱ダレ(サーマルスロットリング)を起こして出力が低下するような心配は少ないでしょう。

ただし、電子部品は熱に弱いため、ノートPCの連続高負荷処理など、常に限界まで出力を回し続けるような実質的に据え置きのヘビーな用途をメインとするなら、さらに大型で熱容量に余裕のある充電器を検討するのも一つの手でしょう。
Anker Charger (100W, 3 Ports) レビューまとめ

- 高い機能性を持ちながら、実測214gで出張等にも便利
- Xiaomi HyperCharge 90Wにも対応する幅広い互換性
- 出力や温度を「視える化」するディスプレイと、無駄のない低電流モード自動切替
- コンセントから抜け落ちにくく、ケーブルに負荷をかけない下向き配線設計
- 高品質な100W C to Cケーブルが標準で同梱
- C1 + C2ポート利用で瞬断する場合あり
- ディスプレイの表示向きが自動で回転しない
- 良くも悪くもバランス型。軽さ or 出力では上位互換モデルあり
以上、Anker Charger (100W, 3 Ports) のレビューでした。
本製品は、ノートPCとスマートフォンを同時に持ち歩き、出先で確実かつスピーディに電力を回復させたいビジネスマンや、充電状況の可視化にロマンを感じるガジェットマニア、そして何より超急速充電の恩恵を受けたいXiaomiユーザーに最適な一台です。
持ち運び用(コンパクトさ重視)・据え置き用(出力重視)のそれぞれ特化した上位互換の選択肢が同じAnkerブランドで存在しますが、両方の用途を1台でバランス良くカバーできる万能さことが本製品の真価ではないでしょうか。
通常価格は9,990円(税込)ですが、セール等で6,000円前後に値下がりしているタイミングであれば、オススメの選択肢となるでしょう。
