Googleの高性能AI搭載スマートフォン「Google Pixel 10」を購入し、しばらく使ってみたので実機レビューをお届けします。
価格は販路によって異なるものの、Googleストアで税込128,900円(128GBモデル)。高性能な「Google Tensor G5」チップを備え、高輝度の画面や望遠含むトリプルカメラ搭載も魅力な一台です。
ジャンプできる目次
- 1 Google Pixel 10はこんなスマホ
- 2 Google Pixel 10を開封!フィルム・ケースは付属しない
- 3 Google Pixel 10の本体をチェック!
- 4 Google Pixel 10のAI機能をチェック
- 5 Google Pixel 10の処理・ゲーム性能をチェック
- 6 Google Pixel 10のディスプレイをチェック
- 7 Google Pixel 10のカメラ性能をチェック
- 8 Google Pixel 10のバッテリー・充電性能をチェック
- 9 Google Pixel 10の音響をチェック
- 10 Google Pixel 10の生体認証をチェック
- 11 Google Pixel 10のスペック
- 12 Google Pixel 10 レビューまとめ
- 13 Google Pixel 10をお得に購入する方法!
Google Pixel 10はこんなスマホ

Google Pixel 10の主な特徴は以下の通りです。
✅画面6.3インチのややコンパクトなスマホ
✅AI性能の高い「Google Tensor G5」チップ搭載
✅マイボイス翻訳、カメラコーチなど革新的AI機能多数搭載
✅120Hzリフレッシュレート対応でかなり明るい画面
✅5倍望遠含むトリプルカメラ搭載でAI編集も強力
✅音質◎のステレオスピーカー搭載
✅バッテリー持ち良好 / マグネット対応
✅IP68防塵防水 / おサイフケータイ対応
✅️OS / セキュリティ / Pixel Dropアップデート7年(2032年まで)
✅ゲーム性能はミドルレベル
✅サイズの割に重め(約204g)
✅望遠と引き換えにその他のカメラの夜景性能は低下(Pixel 9比)
✅️充電速度は特に速くない
✅イヤホンジャック非搭載
✅aptX Adaptive非対応
Google Pixel 10は、さらにAI性能が強化された独自チップ「Google Tensor G5」を搭載するスマートフォン。
これまでのPixelと同様、ゲーム性能は価格の割に貧弱な一方で、マイボイス通訳やカメラコーチ、マジックサジェスト等といった革新的なAI機能を多数揃えています。
ゲームを除けばその性能はしっかり価格なり〜価格以上と言えるもので、5倍望遠カメラも搭載。非常に長いアップデート(7年間)が提供されるのも嬉しいポイントです。
価格はGoogleストアで税込128,900円(128GBモデル)となっています。
Google Pixel 10を開封!フィルム・ケースは付属しない
まずは、Google Pixel 10を開封していきます。
パッケージは100%プラスチックフリーとのこと。昨今の世界的な流れに沿いサステナブルな仕様となっています。

中身は以下の通りです。

中身
✅本体
✅1m USB-C to C ケーブル(USB 2.0)
✅SIM取り出しツール
✅ガイド類
フィルム、ケース、充電器はいずれも付属せず。必要なら別途用意しましょう。
個人的にはRingke(リンケ)のケース・フィルムが手ごろな価格でオススメ!
また、薄型軽量のケースではPITAKAのMagSafeケースがオススメです。
Google Pixel 10の本体をチェック!
本体重量は実測で約204g
本体は実測で約204g。公称通りの重量でした。

200gくらいになると重さを感じるスマホが多くなりますが、Google Pixel 10も同様にズッシリとした感じがあります。
サイズ的にはそれほど大きくないのですが、重量はそれなりです。
本体細部をチェック!マグネット対応
それでは、Google Pixel 10本体の細部もチェックしていきましょう。

本体の上下左右に配置されているボタンやポート等は以下の通りです。




底面ではなく天面にSIMカードスロットが配置されているのが特徴的です。

また、正面のカメラ上部にもスピーカー穴あり。底面にもあるのでステレオスピーカーとなっています。

また、背面のGマーク付近にFeliCa(おサイフケータイ)を搭載。さらに、iPhoneのMagSafeに類似する技術「Google Pixelsnap(マグネット)」を内蔵しています。

MagSafe対応充電器にも問題なくくっつき充電することができました。

余談ですが、Pixel 9から少し重量が増えたのはマグネット分かもしれませんね......。
SIMスロットはnanoSIMが一枚入る仕様です。eSIMにも対応しているので、nanoSIMと組み合わせればデュアルSIMにできます。

また、Google Pixel 9の防水はIPX8(耐水没)で、IP6X防塵にも対応。
突然の雨や水しぶきだけでなく、多少の水没にも耐えられる性能で安心感があります。
デザインもチェック。デザインは9とほぼ変わらない
Google Pixel 10のデザインもしっかりチェックしていきましょう。

背面はツヤツヤとしたガラスパネルで、サイドフレームにはつや消しのアルミ素材を採用。主なデザインや筐体素材・加工はPixel 9から変化がありません。
Google Pixel 10が届きました!
— やずX@スマホで写真撮りまくるブロガー (@F10Dfjtu) August 28, 2025
左が10、右が9。カメラバーがやや大きくなっていること以外は瓜二つですね🧐 pic.twitter.com/s0k5Fitmos
Googleの検索バーをイメージしたというカメラモジュールは、Pixel 9と比べてやや大型化。これはデュアルカメラ→トリプルカメラに変更された為でしょうか。

なお、筐体サイズはPixel 9とほぼ同等ですが、大きくなったカメラモジュールに干渉するためPixel 9のケースは基本的に使えません。
カメラの出っ張りは大き目で、10円玉2枚よりも若干厚い程度となっていました。

画面は約6.3インチのActuaディスプレイ(有機EL)となっています。

ベゼルはすごく細いというほどではないものの、四辺はほぼ均一になっているようで見栄えがとても良いです。

また、画面上部にはパンチホールがあり、インカメラを収納しています。

横幅は約72mmに抑えられているので、手が小さめな筆者でもグリップ感良好。ある程度の片手操作もできるサイズ感です。

背面のカメラの出っ張りに指をひっかけると、さらに持ちやすいですね!
Google Pixel 10のAI機能をチェック
Google Pixel 10、これAIが楽しいスマホだ!
— やずX@スマホで写真撮りまくるブロガー (@F10Dfjtu) August 29, 2025
Pixelスタジオでは、言葉から画像を生成→ステッカー化が一貫して行える。
ステッカーはGboardと連携されていて、すぐSNSで使えちゃう🫨🫨🫨 pic.twitter.com/b577Fww8Sw
Google Pixel 10は、GoogleのAI「Gemini」のほか、マジックサジェスト、マイボイス通訳、カメラコーチ、かこって検索など複数のAI機能に対応しています。
✅️マジックサジェスト: 文脈を読み取り、必要な情報を先回りしてお知らせする機能
✅️マイボイス通訳: 通話中に「それぞれが話すこと」を「本人の声で翻訳」する機能
✅️カメラコーチ: 写真撮影でAIが最適な構図や設定をアドバイスする機能
✅️かこって検索: 画面上の気になるものを丸で囲んで検索する機能
そのほかAI機能の詳細や、実際に使ってみたレポートは複数の記事でまとめているので、以下個別にご覧ください(随時追加予定)。
▷Google Pixel 10のAI機能が激ヤバすぎるから早速注文した話
▷Google Pixel 10のAI機能「カメラコーチ」を試す!上手い写真の撮り方をアドバイスしてくる
▷このカメラ&AIズルすぎる。Google Pixel 10が動物園で無双する理由(note)
Google Pixel 10の処理・ゲーム性能をチェック
ミドルレンジレベルのベンチマーク

Google Pixel 10は、Google独自のSoC「Google Tensor G5」を搭載しています。
その処理性能を測るために、AnTuTuベンチマーク(Ver10.4.6)で計測を行いました。強い負荷への耐性を調べるために3回連続で行っています。



結果は、最高で120万点台となっており10万円を超えるスマホとしては物足りない結果に。
また、スコアが出ていない割に発熱は強めで3回目では44.9℃と高い温度に。これに伴ってか、スコアも下がり100万点を切ってしまっています。
少なくともベンチマーク性能は振るわない結果となっており、特にGPUが低いことから高負荷の3Dゲームではかなり不安。
一方、これだけのスコアが出ているのであれば、ゲーム以外の日常使いには十分です。
実際に日常的によく使われるであろうアプリ(電話、ブラウザ、SNSなど)を使ってみましたが、非常に快適に使う事ができました。
当然ゲーム性能も低い
AnTuTuベンチマーク(Ver.10)で分かる大体の性能目安は以下の通り。参考にしてください。
| スコア | 解説 |
| ~約30万点 | 超ローエンド。最低限のことができれば良い人向け |
| ~約40万点 | ローエンド。40万点未満よりも動作は快適。ゲーム以外はほぼ困らない |
| ~約70万点 | ミドルレンジ。30万点~40万点よりも快適。あまり重くないゲームなら可 |
| ~約150万点 | ミッドハイレンジ。高負荷設定でなければ3Dゲームも十分動く |
| ~約200万点 | ハイエンド一歩手前。高負荷設定でも3Dゲームがほぼ快適 |
| ~約300万点 | ハイエンド。高負荷設定でも3Dゲームが十分快適 |
| 300万点超え | 2025年のトップレベル。高負荷設定でも3Dゲームが超快適 |
※2025年9月時点の当サイト独自の基準に基づきます。使用感は人によって異なる場合があるので、あらかじめご了承ください。
Google Pixel 10は最高で120万点台というスコアで、10万円を超えるモデルにもかかわらずスペック的にはミッドハイレンジ。
実際にゲーム性能も試してみましたが、かなり物足りない結果となりました。詳細は以下のnote記事をご覧ください。
▷Google Pixel 10のゲーム性能がすごく残念な件。「AIスマホだから」を言い訳にしてはいけないと思う
Google Pixel 10のディスプレイをチェック
120Hz駆動の有機ELディスプレイ
Google Pixel 10は、最大120Hzのリフレッシュレート(60〜120Hz)に対応した6.3インチActuaディスプレイ(有機EL)を搭載しています。

解像度はFHD+相当(1080 x 2424)で発色も良好な印象。また、最大120Hzのなめらかな駆動で、長く使っていても目に優しく感じます。
かなりキレイなディスプレイだと思います!
なお、120Hz駆動にするには「設定」アプリで、「ディスプレイとタップ」から「スムーズディスプレイ」をONにする必要があります。
輝度はかなり高い。直射日光下でも視認性良好
Google Pixel 10のピーク輝度は3000nitと非常に高い値です。
実際に夏の直射日光下でも使ってみましたが、かなり明るくしっかり視認できるものとなっており非常に好感が持てました。

画面の明るさはどこまで求めるかにもよるのですが、かなり多くの方が納得できるのではないかと思います。
Pixel 9も明るかったですが、Pixel 10も変わらず視認性はバツグン!
Google Pixel 10のカメラ性能をチェック
メイン+超広角+望遠のトリプルカメラ

Google Pixel 10はトリプルカメラを搭載するスマホ。構成は以下の通りです。
| Pixel 10 | |
| 広角 | 画素数: 48MP 絞り: ƒ/1.7 サイズ: 1/2型 マクロフォーカス OIS搭載 |
| 超広角 | 画素数: 13MP 絞り: ƒ/2.2 サイズ: 1/3.1型 |
| 望遠 | 光学5倍ズーム 画素数: 10.8MP 絞り: ƒ/3.1 サイズ: 1/3.2型 超解像ズーム: 20倍 OIS搭載 |
これまで望遠カメラといえばPro以上のモデルに限られてきましたが、Pixel 10ではついに望遠が追加(しかも光学5倍)。
メインカメラのズームでは限界のある遠距離の被写体も鮮明にとらえることができます。
その他、メインカメラと望遠カメラにはOIS(光学式手振れ補正)も備えており、暗所での写真撮影や、動きながらの動画撮影などで効果を発揮します。

そのほか、インカメラにはオートフォーカス機能対応した「10.5MP Dual PD 自撮りカメラ」が採用されています。
幅広い距離、シーンに対応したカメラシステム!
Pixel 9とカメラスペックを比較!

Google Pixel 10のカメラには、Pixel 9からかなりの変更が加えられています。
主な違いのポイントは以下の通り。
簡単にまとめるとセンサーサイズか望遠かのトレードオフ!
細かい違いは、以下のスペック比較表をご覧ください。明らかな優位点については赤字にしています。
| Pixel 10 | Pixel 9 | |
| 広角 | 画素数: 48MP 絞り: ƒ/1.7 サイズ: 1/2型 マクロフォーカス | 画素数: 50MP 絞り: ƒ/1.68 サイズ: 1/1.31型 |
| 超広角 | 画素数: 13MP 絞り: ƒ/2.2 サイズ: 1/3.1型 | 画素数: 48MP 絞り: ƒ/1.7 サイズ: 1/2.55型 マクロフォーカス |
| 望遠 | 光学5倍ズーム 画素数: 10.8MP 絞り: ƒ/3.1 サイズ: 1/3.2型 超解像ズーム: 20倍 | なし 超解像ズーム: 8倍 |
全体的には日中のズーム性能でPixel 10が優位な一方、暗所ではPixel 9の方が優位という結果が想定されます。
それでは実際に各シーンで撮影比較をしてきたので、以下ご覧ください。
Pixel 9と日中の写真を比較!
はじめに日中でのズーム比較検証の結果をまとめておくと、以下の通りです。
望遠カメラがある分、5倍以上ではPixel 10が優位な結果に!
以下、実際の作例です。
1倍
センサーサイズが大きい(=取り込める光の量が多い)分、Pixel 9の方がやや明るく撮れている印象ですが大きな違いはありません。


2倍ズーム
2倍はどちらもメインカメラを使用したズームとなりますが、ここも極端な違いはありません(わずかにPixel 9がくっきり?)。


3倍ズーム
3倍もメインカメラを使用したズーム。この辺りから違いが分かりやすくなってきており、Pixel 9の方がくっきりとした写りです。


4倍ズーム
4倍もメインカメラを使用したズーム。3倍と同じ傾向がさらに強調され、Pixel 9のくっきり感が分かりやすいです。


5倍ズーム
5倍からはPixel 10は望遠カメラに切り替わります。一方、望遠カメラの無いPixel 9は粗さが目立ち始めました。


8倍ズーム
Pixel 9の最大ズームは8倍なので、比較はここまで。
やはり、望遠カメラを使ってズームできるPixel 10が優位で、メインカメラのズームに頼るPixel 9は限界です。


やはり5倍以上ではPixel 10が優位!なお、最大20倍のズームが可能です。
0.5倍(超広角)
最後におまけで超広角(0.5倍)での比較。
解像感に大きな違いは感じられませんが、Pixel 10の方が全体的に緑っぽい写りです。


Pixel 9の方が目で見たままに近い色という印象です。
Pixel 9と夜間の写真を比較!
はじめに日中で夜景比較検証の結果をまとめておくと、以下の通りです。
夜景では全体的にPixel 9が優位!
以下、実際の作例です。
1倍
Pixel 9の方がセンサーサイズが大きい(=取り込める光の量が多い)のですが、1倍ではPixel 10も健闘しており極端に大きな違いはありません。


微妙にPixel 9の方がくっきりしている感じはあるかな?
さらにトンネル遊具周辺の部分を拡大して切り取ってみましたが、やはりそこまで大きな違いはないようです。


2倍ズーム
2倍はどちらもメインカメラを使ったズームとなりますが、ここではやはりセンサーサイズの大きいPixel 9の優位が目立つ結果に。
Pixel 9は木の葉っぱや地面の精細さが保たれていますが、Pixel 10は比較的粗い感じになっています。


さらにトンネル遊具周辺の部分を拡大して切り取って比較してみると、違いが顕著にわかります。


Pixel 9は葉っぱの形がまだ残っていますね!
5倍ズーム
5倍ズームではPixel 10が望遠カメラ、Pixel 9は引き続きメインカメラのズームとなります。
ここでははっきりとした違いが表れていて、個人的にはPixel 10の方が良いかと思いますが、どちらも決して良いとは言えません。


拡大して切り取った比較は以下の通り。Pixel 10はのっぺり、Pixel 9はガリガリとした感じが気になる写真になってしまいました。


ここまでズームした夜景はどちらも苦手......。
0.5倍(超広角)
最後に超広角(0.5倍)の比較。どちらも悪くありませんが、やはりセンサーサイズが大きいPixel 9の方がよりはっきりとした写りです。


拡大して切り取ると違いが分かりやすくなります。
Pixel 10は潰れている部分も多いのですが、Pixel 9の方はまだ木の葉っぱもディティールが残っています。


Pixel 9とメシの写真を比較!
最後にメシ写真の比較です。
1倍ではあまり大きな違いは感じられません。


一方、2倍ズームで撮影するとPixel 10はやや立体感にかける写りに。よく見ると刺身の質感がやや粗く感じられます。


メインカメラのズーム(1倍以上5倍未満)では、センサーサイズの大きいPixel 9は優位になりがちです。
Pixel 9と比較まとめ

以上、Pixel 10 / 9のズームや夜景の撮影比較でした。
結論をまとめると、それぞれ以下の点で優位性が認められます。
✅1倍ではセンサーサイズが劣るものの健闘
✅日中は5倍以上のズームで優位
✅日中は2~4倍ズームで優位
✅夜景は全体的に優位か互角
以上の通り、全体的にセンサーサイズで劣るPixel 10が厳しい結果となりましたが、その代わり5倍以上のズームでは優位です。
実用面で役に立つシーンの一例を示すと「動物園」。動物に(物理的に)寄って撮れないことが多い動物園では、この5倍望遠カメラのおかげでグッと寄って撮れます。


そのほか、運動会でお子さんを撮影したり、風景の一部を切り取って印象的な写真に仕上げるといった用途では間違いなく活躍することでしょう。
Pixel 10 /9のどちらが良いか一言で伝えるのは難しいのですが、以上のような望遠カメラでの撮影体験に魅力を感じる方はPixel 10がオススメです。
また、AIによる写真編集も優秀です。以下の2枚の写真は、左側が元の写真、右側が一部を切り取ってさらに高画質化された写真です。


高度な処理もAI処理でラクラク
詳細は以下の記事にまとめているので、併せてご覧ください。
▷このカメラ&AIズルすぎる。Google Pixel 10が動物園で無双する理由(note)
Google Pixel 10のバッテリー・充電性能をチェック

バッテリー持ちは「良い」
Google Pixel 10は、5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
そこで、バッテリー100%・音量100%・輝度60%の状態で、Amazonプライムビデオを標準画質で2時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。その他の端末との比較は以下の通りです。
| 機種 | 1時間後 | 2時間後 |
| Google Pixel 10 | 95% | 87% |
| Google Pixel 9 | 93% | 84% |
| nubia Z70S Ultra | 98% | 92% |
| POCO F7 Ultra | 98% | 91% |
| POCO X7 Pro | 99% | 92% |
| Xiaomi 15 | 95% | 87% |
| Xiaomi 15 Ultra | 95% | 87% |
| Xiaomi 14T Pro | 95% | 85% |
| iPhone 16 Pro | 94% | 83% |
以上のテストでは、Google Pixel 10のバッテリー持ちは「良い」結果に。
また、その他の用途も含めて一日使った場合、40%以上は残っている日がほとんどで実使用上も良い印象。
3Dゲームなど負荷の強い用途ではバッテリーの減りが大きくなりますが、その他日常使い的な用途であればしっかり一日持つのではないかと思います。
一般的な使い方であれば、特に問題ないバッテリー持ちかと!
充電は「普通」。特に速くはない
Google Pixel 10は、公式サイトによると「30W以上のUSB-C PPS充電器を使用した場合、約30分で最大55%の充電が可能(Google 45W USB-C 充電器の使用が前提)」とのこと。
筆者はGoogle純正充電器を持っていないので、一般的なUSB PD / PPS対応の充電器(単ポート最大140W)で充電時間を計測してみました。
バッテリー残1%から100%まで充電するのにかかった時間は、以下の通りです。
| 充電時間 | PD充電器 |
| 30分 | 47% |
| 1時間 | 81% |
| 1時間30分 | 95% |
| 1時間34分 | 100% |
※充電速度は使用する充電器・ケーブル、そのほか気温や本体温度によって異なる場合があります。
以上の計測では、公称よりもやや遅い充電速度となっていました。
▽使用した充電器「Anker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)」
とは言え、30分間で50%近い充電ができているので、外出前の準備中や移動中のスキマ時間にサッと充電したい時に役立ちます。
急なバッテリー切れでもすぐに回復できますね!
Google Pixel 10の音響をチェック
音質◎なステレオスピーカー
Google Pixel 10はステレオスピーカーを搭載しています。


スピーカーのサウンドは、しっかりステレオ感があると共に、奥行きも感じられ非常に良好。音質、音の広がりは◎だと思います。
スマホでは比較的iPhoneのスピーカーが良いですが、Pixel 10も互角かと!!
イヤホンジャック非搭載。コーデックも広くない
Google Pixel 10はイヤホンジャックは非搭載です。
また、Bluetoothコーデックもあまり広くなく、いわゆる高音質コーデックは「LDAC」に対応。そのほか、圧縮効率に優れた「Opus」に対応しています。

LDAC対応のイヤホンが無難かと!
Google Pixel 10の生体認証をチェック
Google Pixel 10は指紋認証(超音波式)・顔認証に対応しています。


認証速度はどちらも非常にスムーズ。特に指紋認証は超音波式となっているため、精度・速度ともにかなり良好な印象です。
Google Pixel 10のスペック
Google Pixel 10のスペックは以下の通りです。
| Google Pixel 10 | |
| OS | Android 16 |
| SoC | Google Tensor G5 |
| メモリ | 12GB |
| ストレージ | 128 GB / 256 GB |
| 画面 | 6.3インチ Actua ディスプレイ, OLED, 1,080 x 2,424 解像度, 60~120Hz リフレッシュレート, 2,000ニト (HDR輝度) / 3,000ニト (ピーク輝度), Corning Gorilla Glass Victus 2 |
| アウトカメラ | 広角: 4800万画素 超広角: 1300万画素 5倍光学望遠: 1080万画素 |
| インカメラ | 1050万画素 |
| 電池 | 4970 mAh (標準), 有線急速充電, Qi2ワイヤレス充電対応 (最大15W), Google Pixelsnap (マグネット) 対応 |
| 音響 | ステレオスピーカー |
| 防塵防水 | IP68 |
| おサイフケータイ | 対応 |
| 生体認証 | 指紋 / 顔認証 |
| 5G | n1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/26/28/30/38/40/41/66/71/75/76/77/78/79 |
| 4G | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/32/38/39/40/41/42/48/66/71/75 |
| 寸法/重量 | 152.8 x 72 x 8.6 mm, 204g |
| 本体色 | Indigo, Frost, Lemongrass, Obsidian |
| その他 | Wi-Fi 6E, Bluetooth Ver6, デュアル SIM(nanoSIM x1 と eSIM x1) または (eSIM x2) |
| 価格(税込) | 128GB: 128,900円 256GB: 143,900円 ※Googleストアの価格 |
ソース:Google
Google Pixel 10 レビューまとめ

Google Pixel 10のレビューをお届けしました。主なGood / Badポイントをまとめると以下の通りです。
✅画面6.3インチのややコンパクトなスマホ
✅AI性能の高い「Google Tensor G5」チップ搭載
✅マイボイス翻訳、カメラコーチなど革新的AI機能多数搭載
✅120Hzリフレッシュレート対応でかなり明るい画面
✅5倍望遠含むトリプルカメラ搭載でAI編集も強力
✅音質◎のステレオスピーカー搭載
✅バッテリー持ち良好 / マグネット対応
✅IP68防塵防水 / おサイフケータイ対応
✅️OS / セキュリティ / Pixel Dropアップデート7年(2032年まで)
✅ゲーム性能はミドルレベル
✅サイズの割に重め(約204g)
✅望遠と引き換えにその他のカメラの夜景性能は低下(Pixel 9比)
✅️充電速度は特に速くない
✅イヤホンジャック非搭載
✅aptX Adaptive非対応
総評としては、革新的なAI機能が大盛りのハイエンドスマホ(ただしゲーム性能は犠牲に)。
10万円を超える製品にも関わらず、ミドルレンジレベルのゲーム性能は非常に気になる一方、AI機能は優秀で役立つものも多くなっています。
また、画面の鮮やかさ&明るさ、スピーカーの音質の良さはしっかりハイエンド級で、5倍望遠カメラのおかげで撮影の幅も広がっています。
万能選手とは言い難い一方、特にAI機能に力を入れたモデルとなっているので、その点に魅力を感じる方には特にオススメできるスマートフォンです。
背面にマグネットが搭載されたのも良いですね!(MagSafe製品と互換性あり)
Google Pixel 10をお得に購入する方法!
Google Pixel 10の価格は販路によって異なりますが、Googleストアで税込128,900円(128GBモデル)。
一方、ソフトバンクでは1年 or 2年返却でお得に利用することが可能です。詳細は以下の記事をご覧ください。
