シャオミがスマートフォン向けの独自プロセッサーを毎年リリースする計画を進めており、さらに自社製チップ、OS、AIを完全に統合したデバイスを年内にも投入する可能性が浮上しました。
自社ハードウェアとソフトウェアの親和性を高めることで、既存の製品ラインナップをより高度な次元へ引き上げる狙いがあるようです。
今回の情報は、海外メディアCNBCが、シャオミ社長ルー・ウェイビン(Lu Weibing)氏のインタビューとして伝えました。
毎年恒例の独自SoC更新へ?「XRING」の野望
今後、シャオミは、スマートフォン用プロセッサー「XRING」シリーズを毎年アップグレードしてリリースする意向を持っているとのことです。
同社社長のルー・ウェイビン(Lu Weibing)氏は、バルセロナで開催されたモバイル・ワールド・コングレス(MWC)の傍らで行われたインタビューにて、この方針に言及したとのこと。
昨年発表された「XRING O1」は、最先端の3ナノメートル(3nm)プロセスを採用したシステム・オン・チップ(SoC)でした。
独自SoCを設計しているメーカーは、アップル(Apple)やサムスン(Samsung)など一部のトッププレイヤーに限られており、多くのメーカーはクアルコム(Qualcomm)やメディアテック(MediaTek)のチップに依存しています。
ウェイビン氏の発言によれば、新XRINGは今年中に中国市場向けのデバイスでデビューし、最終的には海外向けのスマートフォンにも搭載されるとのこと。
毎年チップを更新するというスタイルは、Aシリーズを展開するアップルを強く意識した戦略であると考えられます。
EV×独自AIアシスタントの海外展開
シャオミは中国国内で「XiaoAI(小愛)」という独自のAIアシスタントを提供しています。
ウェイビン氏によると、同社の独自AIアシスタントは、2027年に予定されている同社の電気自動車(EV)の海外進出に合わせて、グローバルでも導入される可能性が高いとのこと。また、このAIアシスタントは、グーグル(Google)のGeminiモデルと併用する形での提携が示唆されています。
シャオミは、「人 × 車 × 家(Human × Car × Home)」というコンセプトのもと、スマートフォン・EV・スマートホームをシームレスに連結するプラットフォームの構築を目指していますが、ついに中国以外でもこのコンセプトが実現することになりそうです。
なお、シャオミグループ最高経営責任者(CEO)のレイ・ジュン(Lei Jun)氏は、独自チップ開発に今後10年間で少なくとも500億元(約6.9億ドル)を投じる計画を掲げており、自社製エコシステムの強化に並々ならぬ意欲を見せていることが伺えます。
今後の「XRING」がSnapdragonなどの競合とどこまで渡り合えるのか、そしてグーグルとの提携による新AIアシスタントがどれほどの利便性をもたらすのか。
同社が目指す「スマホから車まで」をシームレスにつなぐ統合環境の完成が、今から非常に楽しみでなりません。
ソース:CNBC
