シャープのエントリースマートフォン「AQUOS wish4」を購入し、しばらく使ってみたので実機レビューをお届けします。
価格は販路によって異なるものの、おおよそ2~3万円台。おサイフケータイやIP68の防塵防水だけでなく、MIL耐衝撃などにも対応した丈夫さも魅力的なスマートフォンとなっています。
ジャンプできる目次
- 1 AQUOS wish4はこんなスマホ
- 2 AQUOS wish4を開封!フィルム・充電器は付属しない
- 3 AQUOS wish4の本体をチェック!
- 4 AQUOS wish4の処理性能をチェック
- 5 AQUOS wish4のディスプレイをチェック
- 6 AQUOS wish4のカメラ性能をチェック
- 7 AQUOS wish4のバッテリー・充電性能をチェック
- 8 AQUOS wish4の音響をチェック
- 9 AQUOS wish4の指紋・顔認証をチェック
- 10 AQUOS wish4のスペック
- 11 AQUOS wish4 レビューまとめ:防水対応で丈夫なシンプルスマホ
- 12 AQUOS wish4をお得に購入する方法
AQUOS wish4はこんなスマホ
AQUOS wish4の主な特徴は以下の通りです。
主な特徴
✅Dimensity 700チップ搭載の5Gエントリーモデル
✅最大1TB microSDカード対応
✅独自画質エンジンと5000万画素カメラ搭載
✅90z駆動の約6.6インチHD+液晶画面
✅5,000mAhの大容量バッテリー搭載
✅イヤホンジャック搭載。スピーカーはモノラル
✅指紋・顔認証 / nanoSIM + eSIM対応
✅IP68防塵防水 / おサイフケータイ対応
✅MIL-STD-810H耐衝撃など全18項目に対応
✅筐体には再生プラスチックを使用
価格は販路によって異なるものの、おおよそ2~3万円台です。
エントリーモデルながら、5G通信やIP68防塵防水、おサイフケータイに対応。また、MIL-STD-810H耐衝撃などに対応しており、丈夫さも魅力のスマートフォンです。
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AQUOS wish4を開封!フィルム・充電器は付属しない
まずは、AQUOS wish4を開封していきます。
パッケージは本体イメージが大きく描かれています。中身は以下の通り。
中身
✅本体
✅クイックスタートガイド等書類
フィルム、ケース、充電器いずれも付属していないため、必要なら別途用意しましょう。
フィルムだけでも別途購入しておくと安心ですね!
AQUOS wish4の本体をチェック!
本体重量は実測で190g
本体は実測で約190g。公称どおりの重量でした。
これまでのwishシリーズはコンパクトなサイズが特徴だったのですが、wish4は大型化(画面約6.6インチ)にともない、必ずしも軽いとは言えない重量となっています。
とは言え、200g未満なので重いというほどでもないです!
本体細部をチェック!microSDカード対応
それでは、AQUOS wish4本体の細部もチェックしていきましょう。
本体の上下左右に配置されているボタンやポート等は以下の通りです。
カメラモジュールの出っ張りはわずかでスッキリとした印象。
カメラの右下あたりにはFeliCa(おサイフケータイ)が搭載されています。
SIMスロットは、nanoSIMとmicroSDカードがそれぞれ一枚ずつ入る仕様。
また、eSIMにも対応しているので、nanoSIMと組み合わせればデュアルSIMにできます。
デザインもチェック。実は質感が結構良い
AQUOS wish4のデザインもしっかりチェックしていきましょう。
筐体には再生プラスチックを使用しているとのことで、触った感じは研磨された石のような質感。意外にも安っぽさはあまりなく好感が持てます。
そして、特徴的なのは円形のカメラモジュール。他ではあまり見ない個性的なデザインで、シンプルでありながら存在感もあります。
画面は約6.6インチの液晶ディスプレイとなっています。
ベゼルは全体的に太めで、特に下部は目立ちます。このあたりは安価なスマートフォンにありがちです。
また、画面上部には水滴型ノッチがあり、インカメラが納められています。
なお、横幅は約76mm。結構大きめなサイズ感で、手が小さめな筆者だと片手で使うのは難しいです。
ただし、その質感のおかげか手に吸い付くようなグリップ感があり、持ち心地は意外と悪くありません。
なお、AQUOS wish4の防水はIPX5(耐噴流)・IPX8(耐水没)で、IP6X防塵にも対応。
さらにMIL-STD-810H準拠・ 耐衝撃(落下)など全18項目にも対応し、画面も割れにくい強化ガラスを採用。少々のことでは故障したりしなさそうです。
耐水性能と丈夫さが魅力のスマートフォン!
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AQUOS wish4の処理性能をチェック
AnTuTuベンチマークは30万点台後半
AQUOS wish4はSoCにメディアテック製の5G対応チップ「Dimensity 700」を搭載しています。
その処理性能を測るために、AnTuTuベンチマーク(Ver10.2.7)で計測を行いました。強い負荷への耐性を調べるために3回連続で行っています。
結果は、いずれも38万点台後半を記録。1〜3回とも安定したスコアで、体感的にも発熱はかなり控えめです。
決して高い数値とは言えませんが、2〜3年前のミドルレンジと同じくらいのスコアで、かなりがんばっているとも言えるでしょう。
AnTuTuベンチマークの目安表は以下をご覧ください。
AnTuTuベンチマーク 目安表
AnTuTuベンチマーク(Ver.10)で分かる大体の性能目安は以下の通り。参考にしてください。
スコア | 解説 |
~30万点 | 超ローエンド。最低限のことができれば良い人向け |
~40万点 | ローエンド。30万点未満よりも動作は快適。ゲーム以外はほぼ困らない |
~60万点 | ミドルレンジ。30万点~40万点よりも快適。軽いゲームも楽しめる |
~80万点 | ミッドハイレンジ。高画質設定でなければ3Dゲームも割と動く |
~100万点 | ハイエンド一歩手前。高画質設定でも3Dゲームが楽しめる機種がある |
~150万点 | ハイエンド。ほとんどの機種が高画質設定で3Dゲームが楽しめる |
150万点超え | 2024年初頭の最強クラス。原神や崩壊:スターレイルも軽々と動く |
AQUOS wish4は~40万点のラインで、2024年8月時点では一般的なエントリーモデルの性能。ゲーム以外の日常使いでは、ほぼ困らない快適な動作が見込めるスコアです。
実際に使ってみてもウェブブラウジングやLINE、SNSの動作は問題なく、ほぼ快適と言えるような動作でした。発熱することもあまりなく、カメラアプリの挙動も特に重さは感じません。
AQUOS wish4のディスプレイをチェック
なめらか駆動の液晶ディスプレイ
AQUOS wish4は、90Hzのリフレッシュレートに対応した6.6インチ液晶ディスプレイを搭載しています。
解像度はHD+止まりなので、かなり近づいてよく見ると画面にはドット感があります。
一方、大画面で様々なアプリがなめらかに動くので、長く使っていても目に優しく感じます。
なめらか駆動はアプリごとに設定可能です!
直射日光下では見にくい
AQUOS wish4の画面輝度はあまり高くないようで、夏の直射日光下では暗く見にくくなってしまいました。
画面の明るさはどこまで求めるかにもよるのですが、直射日光下でも見やすい画面を求める方はご注意を。
AQUOS wish4のカメラ性能をチェック
50MPカメラ+独自画質処理エンジンを搭載
AQUOS wish4は約5,010万画素のカメラを搭載。さらに、目で見た印象を忠実に再現し、夜景もキレイに撮れると謳う画質エンジン「ProPix Lite」も備えています。
そのほか、最大8倍のデジタルズームや、動画撮影時の電子式手振れ補正に対応。動画については最大FHD画質で撮影可能です。
カメラ総評:価格なりだが色は良い
AQUOS wish4のカメラの総評としては、価格なりでエントリーモデルの域を出ない性能です。
ただし、ProPix Liteの効果なのか色合いは中々良い感じ。AIが自動判定して適切な色に調節してくれます。
とは言え、基本のカメラ性能はやはりエントリーらしいもの。シャッターを切ると、時折1~4秒程度の処理が発生することがあり、連写は不得意です。
また、元々の解像感もそれほど高くなく、ズームすると倍率に応じてそのまま画質が劣化していく印象です。
また、光源にも弱く、日差しが強いと全体的にモヤッとした写りに。白飛びも発生しやすいです。
夜景はくっきりとした写りに処理される印象ですが、光の少ない部分はノイジーで粗め。このあたりはセンサーの限界を感じるところです。
全体的には、様々なシーンで根本的な限界を感じるものの、色の調整が良くこの点は好感が持てました。
以下、ズーム性能や夜景写真も個別にまとめているのでご覧ください。
ズーム性能はあまり高くない
以下、1x(ズームなし)と、2x、4x、8x(最大倍率)それぞれのズームの比較です。
初めに結論をまとめておくと、ズーム性能はあまり高くありません。ただし、2xズーム程度であればそれほど悪い画質ではありません。
しかし、それ以上の倍率でのズームは粗さがかなり目立つようになります。
以上の通り、ズーム性能はあまり高くありません。このあたりはエントリーらしいの性能なので、高望みは禁物です。
夜景モードでくっきりとした夜景写真が撮れる
AQUOS wish4は夜景モード(オートナイトモード)にも対応。撮影時に自動で暗所を判定して、くっきりとした夜景を撮影してくれます。
ただし、ズームするとかなりのっぺりした感じの写りに。
カメラ性能をどこまで求めるかは人によりますが、少なくとも夜景性能は限定的なので、この点は注意しましょう。
動画撮影で手振れ補正対応。ただし過信は禁物
AQUOS wish4は動画撮影時の電子式手振れ補正に対応しており、ブレを抑えた動画を撮ることができます。
実際に動画を撮影してみると、普通に歩く程度ならスムーズでブレを抑えた動画が撮れました。
ただし、駆け足ではステップノイズが目立つので、あまり激しく動かすと違和感のある動画になるかもしれません。
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AQUOS wish4のバッテリー・充電性能をチェック
バッテリー持ちは「非常に良い」
AQUOS wish4は5000mAhバッテリーを搭載しています。
そこで、バッテリー100%・音量100%・輝度60%の状態で、Amazonプライムビデオを標準画質で2時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。その他の端末との比較は以下の通りです。
機種 | 1時間後 | 2時間後 |
AQUOS wish4 | 94% | 87% |
moto g24 | 93% | 85% |
OPPO A79 5G | 91% | 80% |
Redmi 12 5G | 93% | 87% |
moto g64 5G | 91% | 81% |
OPPO Reno11 A | 96% | 88% |
AQUOS sense8 | 95% | 90% |
以上のテストでは、AQUOS wish4のバッテリー持ちは良好な結果に。
また、そのほか様々な用途で一日使ってみても、50%前後残っている日が多く「非常に良い」印象。ゲームや高画質の動画を長時間使用しなければ、一日十分持つかと思います。
さすがバッテリー持ちに定評のあるSHARPですね!
1時間で70%以上充電可能
AQUOS wish4は「USB Power delivery Revision3.0」に対応しています。そこで、対応の充電器で充電時間を計測してみました。
実際に、バッテリー残1%から100%まで充電するのにかかった時間は以下の通りです。
充電時間 | バッテリー |
30分 | 36% |
1時間 | 76% |
1時間30分 | 95% |
2時間 | 99% |
2時間10分 | 100% |
充電時間は90%程度までは比較的速い印象で、1時間で76%、1時間30分で95%まで充電できました。
以降はかなり充電が遅くなりますが、前述の通りバッテリー持ちの非常に良い機種なので、毎回100%まで充電する必要もそれほどありません。
バッテリー保護の事を考えれば、あえて90%程度で止めてしまうのも良い選択肢だと思います。
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AQUOS wish4の音響をチェック
モノラルスピーカーの音質は良くない
AQUOS wish4はモノラルスピーカーを搭載しています。
音質はかなり籠った感じでクリア感がありません。この辺りのクオリティはTHEエントリーモデルといった感じなので注意しましょう。
音質にこだわらない方なら問題ないですが......。
イヤホンジャック搭載。コーデックはLDAC対応
AQUOS wish4は3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
最近はイヤホンジャックがない機種も多いので、有線派には嬉しい仕様です。
また、高音質なBluetoothコーデックでは「LDAC」に対応しています。
前述の通りスピーカーの音質はかなり微妙。良い音質を楽しみたいのであれば、高品質の有線または無線イヤホンの力に頼る必要がありそうです。
AQUOS wish4の指紋・顔認証をチェック
AQUOS wish4は側面指紋認証・顔認証に対応しています。
認証速度はどちらも非常にスムーズ。最低限のスペックのエントリーモデルなので、もたつくかと思っていましたが、杞憂でした。
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AQUOS wish4のスペック
AQUOS wish4のスペックは以下の通りです。
AQUOS wish4 | |
OS | Android 14 |
SoC | Dimensity 700 |
メモリ | 4GB |
容量 | 64GB, 最大1TB microSDカード |
画面 | 6.6" 液晶ディスプレイ, 解像度: HD+ (720 x 1612), リフレッシュレート: 90Hz, |
アウトカメラ | 5010万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
電池 | 5000mAh |
音響 | モノラルスピーカー, 3.5mmイヤホンジャック |
防塵防水 | 防塵:IP6X 防水:IPX5 (耐噴流)/IPX8 (耐水没) |
耐衝撃 | MIL-STD-810H |
おサイフケータイ | 対応 |
生体認証 | 側面指紋 / 顔 |
5G(国内) | n1 / n3 / n28 / n41 / n77 / n78 / n79 |
4G(国内) | FDD-LTE: B1 / B3 / B8 / B18 / B19 / B28 TD-LTE:B39 / B41 |
寸法 | 167 × 76 × 8.8mm, 190g |
本体色 | ブルー, ホワイト, ブラック, ピンク |
その他 | Bluetooth 5.3, nanoSIM + eSIM |
価格 | 2~3万円台等(販路によって異なる) |
ソース:SHARP
AQUOS wish4 レビューまとめ:防水対応で丈夫なシンプルスマホ
AQUOS wish4のレビューをお届けしました。主なポイントをまとめると以下の通りです。
ポイント
✅シンプルながら個性的なデザインが〇
✅3Dゲーム以外では十分な処理性能
✅画面は直射日光下ではやや暗いが90Hz駆動は〇
✅カメラは補正効果〇。色合い良好
✅バッテリー持ち〇。1時間で70%以上充電可
✅スピーカーの音質は籠った感じで✕
✅おサイフケータイ / microSDカード対応
✅IP68防水とMIL耐衝撃などで安心なスマホ
総評としては、低価格ながら防水対応で丈夫なシンプルスマホです。
エントリーモデルなので、スピーカーの音質が籠っていたり画面が暗いといった弱点はあるものの、それも価格なりと言えば価格なり。
一方、カメラの色合いの良さや優れたバッテリー持ちが魅力で、IP68防塵防水、MIL耐衝撃などにも対応し安心感あり。
また、おサイフケータイやmicroSDカード、イヤホンジャックなど、日常使いに便利な機能はほぼ網羅しているスマホになっています。
AQUOS wish4をお得に購入する方法
AQUOS wish4の価格は、販路によって異なるもののおおよそ2~3万円台ですが、回線と同時契約することでお得に購入することが可能です。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
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