LDACコーデックやANC/外音取り込みに対応した完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 4 Pro」を購入したのでレビューをお届けします。
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Redmi Buds 4 Proの特徴
Redmi Buds 4 Proの主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅最大−43dbのANC & 外部音取り込み対応
✅10mm+6mmデュアルダイナミックドライバー搭載
✅LDACコーデック&空間オーディオ対応
✅Bluetooth 5.3で優れた接続性
✅アプリ対応。操作カスタマイズやイコライザーあり
✅デュアルデバイス接続対応
✅最大36時間使用可。急速充電対応
✅IP54防塵防水
希望小売価格は税込11,800円ですが、セールで1万円を切ることがあります。1万円前後で買える製品ながら、ワイヤレス充電以外はほぼ全部入りの高コスパTWSイヤホンとなっています。
▽上位モデル「Xiaomi Buds 4 Pro」レビューはコチラ
Redmi Buds 4 Proの内容物をレビュー
内容物
それではさっそくRedmi Buds 4 Proを開封していきます。パッケージは本体イメージが描かれている他、H-Res認証マークやシャオミのロゴ等があります。
中身は以下の通りです。
✅本体+充電ケース
✅イヤーピース(S/M/L)
✅充電ケーブル
✅解説書+保証書
イヤーピースはMサイズが本体に装着済み。筆者のものはグローバル版ですが、日本語表記やPSEマーク、技適マークがあり、日本版と仕様が変わりません。
もちろん解説書および保証書も日本語対応です。
本体
充電ケースはマットでサラサラした質感で、全体が丸みを帯びた形状です。
ケース背面には、ファンクションボタンとType-C充電ポートがあります。
ケースの上蓋を開けるとイヤホン本体が登場。絶縁シートが貼られているので、剥がして使用します。
イヤホン本体は一般的なスティック型。特別小ぶりという訳ではありませんが、決して大きくもない丁度良いサイズといったところでしょうか。重さも実測で片側約5gと軽量です。
ケースもしっかり手で握れるサイズ。ケースとイヤホンを合わせた重さは、実測で約47gです。
イヤホンやケースの外装はほとんど樹脂製ですが、スティック部分には金属製(?)のような装飾があり、デザインのアクセントになっています。
密閉性の高いカナル型なので、イヤーピースを使用します。イヤーピースはS・M・Lと付属しているので、自分の耳にあった物を選びましょう。
3つのマイク(フィードフォワードマイク、フィードバックマイク、トークマイク)を備えており、高いノイズキャンセリング性能や通話性能が期待できます。
また、イヤホン本体の防塵防水性能はIP54なので、多少の雨や水しぶき、汗程度ならばしっかり防いでくれることでしょう。もちろん塵やホコリにも強いです。
Redmi Buds 4 Proの実際の使用感をレビュー
音質 / 通話品質について
Redmi Buds 4 Proは、10mmアルミドライバーと、6mmチタンドライバーで構成されるデュアル・ダイナミックドライバーを備えており、LDACコーデックにも対応しています。
音質は10,000円以下の製品ではトップレベルで、ウォーム寄りでバランスの良いチューニング。しっかりした低音に支えられた中・高音域はどちらもクリアで奥行きを感じます。ボーカルもかなり近く聴こえ、音場も狭くありません。
ただし、LDACコーデックで接続する場合、地下鉄や人の多い箇所では不安定になることが多々ありました。LDAC接続のイヤホンはこうした問題が発生しがちなので、AACに切り替えましょう。
また、4種類のイコライザー機能と空間オーディオ(イマーシブサウンド)機能にも対応していますが、残念ながらイマーシブサウンドはLDAC接続と併用できません。
空間オーディオを使う場合、LDAC接続時の繊細さは若干失われるように感じますが、立体的なサラウンド効果自体はかなり高く、これはこれで全然アリだと思いました。
正直なところ「Xiaomi Buds 3T Pro」の空間オーディオは籠った音で全く使う気が起きなかったのですが、Redmi Buds 4 Proの空間オーディオは十分実用的です。
通話も試してみましたが、3つのマイクを備えていることもあり、ノイズが少なくクリアな通話が可能でした。
なお、本機はデュアルデバイス接続に対応しており、二つの機器に同時に接続が可能。音楽や動画を再生する機器に自動で接続が切り替わるので便利です。
ANC / 外音取り込みについて
Redmi Buds 4 Proは、最大43dBをカットできるANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)と外部音取り込みに対応しています。
前者については3種類の強度があり、シーンに応じてAIが強度を自動調節するモードもあります。密閉感の高いカナル型ということもあり、最も強い強度のANCを併用するとかなり周囲の音がカットされます。
AirPods Pro第2世代と比べると高音域のカットでは劣るものの、全体的にはしっかり効果があり非常に実用的なANCだと思います。
また、外部音取り込みについては、AirPods Pro第2世代ほどの自然さはありませんが、周囲の音がはっきりと聴こえるようになります。また、通常モードと音声増幅モードがあり、後者は人の声がかなり聴こえやすくなります。
操作感・装着感について
2 or 3タップおよび長押しでのタッチ操作が可能で、レスポンスは良好。再生/停止、曲戻し/曲送り、モード切替などが行えます(詳細はアプリの項目で後述)。
また、着脱検知センサーを備えているので、イヤホンを耳から外すと一時停止、再び着けると再生されます。レスポンスはかなり速く非常に快適に使えました。
カナル型ゆえの密閉感はあるものの、装着感は良好。サイズもそれほど大きくないので、妙に飛び出して目立つということもありません。
アプリ「Xiaomi EarBuds」について
Redmi Buds 4 Proは専用アプリ「Xiaomi EarBuds」に対応していますが、現状Android用のみでiPhone用には配信されていません。
操作方法については、左右のイヤホンにそれぞれ以下の操作方法が割り当てられます。
2タップ | 再生/一時停止 前の曲 次の曲 |
3タップ | 前の曲 次の曲 音量アップ 音量ダウン |
長押し | モード切替 (ANC, 外部音取込, オフ) 音声アシスタント |
その他、装着検出のON/OFF、イヤーピースのフィット感テスト、デュアル接続のON/OFF、着信の自動応答のON/OFF、通知シェードに表示のON/OFFが行えます。
通知シェードに表示すると、ここで簡易的な操作が行えるようになるので便利です。
Redmi Buds 4 Proのスペック
Redmi Buds 4 Proのスペックは以下の通りです。
Redmi Buds 4 Pro | |
ドライバー | デュアルダイナミック型 (10mm + 6mm) |
コーデック等 | SBC / AAC / LDAC, 空間オーディオ対応 |
Bluetooth | 5.3 |
ANC | 最大43db |
外音取り込み | 対応 |
タッチ操作 | 対応 |
着脱検知 | 対応 |
デュアル接続 | 対応 |
アプリ | 対応 |
電池 | ANCオフ時 イヤホン本体:9時間 充電ケース込み:36時間 |
充電 | Type-C, 急速充電対応 5分充電で最大2時間再生可能 |
防塵防水 | IP54(イヤホン本体のみ) |
重量 | イヤホン (片側):約5g ケース込み:約47g |
本体色 | ミッドナイトブラック, ムーンホワイト |
通常価格 | 税込11,800円 |
ソース:Xiaomi
Redmi Buds 4 Pro レビューまとめ:10,000円前後ならトップクラスのTWSイヤホン
Redmi Buds 4 Proのレビューをお届けしました。
10,000円前後の製品としてはトップクラスのTWSイヤホンです。良いところと良くないところを以下にまとめました。
良いところ
✅ウォーム寄りのバランスに優れた音質
✅実用的な空間オーディオ機能
✅ノイズが少なくクリアな通話
✅シームレスなデュアル接続
✅しっかり効果のあるANC/外部音取り込み
✅良好なタッチ/着脱検知のレスポンス。付け心地も〇
✅基本はしっかり押さえたアプリ
良くないところ
✅LDACは人の多いところや地下鉄で不安定
✅イマーシブサウンドはLDACと併用不可
✅アプリはiPhone非対応
✅ワイヤレス充電非対応
✅アプリのイコライザーは4種類から選ぶだけ
いくつかの欠点が気になったものの、価格を考えれば贅沢過ぎるというもの。LDAC対応の優れた音質や、実用的なANC/外部音取り込みに対応しており、10,000円を超える価格でも競争力のある製品だと思いました。
なお、希望小売価格は税込11,800円ですが、たびたびセールが行われ1万円以下で販売されていることも多いです。
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